何度招待されてもワクワクする結婚式。写真に写る機会も多い分、メイクはばっちり決めたいところです。30代女性は普段はナチュラルメイクの方も多いと思いますが、結婚式のお呼ばれメイクは少し注意が必要です。今回はそんなお呼ばれメイクのポイントや、パーツごとのコツをお伝えしたいと思います。
美容師/ブライダルライター
たかみどり
現役美容師。サロンワークの他にエステ、ブライダルのヘアメイクも務める。 ナチュラルなアップやヘアセットが得意。 10年以上の美容経験を活かし、ヘアケアや美容関連のライターも始める。 自身も30前半で海外挙式を経験。 可愛いだけじゃない、ワンランク上のオトナ婚の魅力を発信できればと思います。
現役美容師。サロンワークの他にエステ、ブライダルのヘアメイクも務める。 ナチュラルなアップやヘアセットが得意。 10年...
結婚式お呼ばれメイクのポイント
では30代女性はどんなお呼ばれメイクがいいのでしょうか。やはりお祝いの場ですから、華やかさは欲しいところです。でも清潔感がないような濃すぎるメイクはあまり好ましくありません。
いつものメイクにラメやパールの華やかさをプラスしたり、色で遊びを足すのも素敵です。普段の3割増しくらいの濃さや遊び感でちょうどいいでしょう。
メイク崩れ対策をしっかりする
長い結婚式だと3時間以上メイク直しができないことも多いです。最後のお見送りに撮った写真が顔がテカテカなんていうことにならないためにも、メイク崩れ対策はしっかりしておきましょう。
ファンデーションは崩れづらいタイプの物を選び、プレストパウダーで余計な油分をおさえておきます。食事するのでリップが落ちてしまうのはやむを得ないですが、それ以外はなるべく崩れづらいアイテムを選ぶとよいです。
また結婚式は涙するシーンも多いものです。マスカラやアイラインは必ずウォータープルーフにしましょう。
写真映えするよう立体感を意識する
結婚式の会場は照明が強いことが多いです。ですから普段のメイクだとぼやけて見えてしまうことがあります。いつもよりパーツを目立たせることを意識して、少ししっかりめで丁度よくなります。
また写真に写った時に立体感が出るように、ハイライト・ローライトをうまく使っていくとベストです。
顔の中心(鼻筋・ほほ・おでこ)を明るくして高く見せ、外側(生え際・鼻のつけ根・あご周り)を暗めにして引いて見えるようにすると、メリハリが出て小顔にも見えます。
濃くなり過ぎないようバランスを考える
普段よりは濃いめのメイクがいいのですが、濃すぎはNGです。華やかにしようとしてすべてのパーツを濃くしてしまうと、少し古い感じの仕上がりになってしまいます。
目元・ほほ・口もとの2つまでは濃くても問題ありませんが、残りの1つは控えめにするのがバランスがいいと言われています。
リップにポイントを置くならチークは控えめ、または目元とチークをしっかりなら口紅は濃すぎないもの、といったようにすべてが主張しすぎないように気を付けてください。そうすることで、やり過ぎた感を防ぐことができます。
ドレスの色や雰囲気と合わせる
当日のご自身のドレスやワンピースの雰囲気も意識していきましょう。
大人っぽいラインやカッコいいデザインであれば少しモードなメイクも素敵です。逆にふわっとした女性らしいデザインや可愛らしいレースのドレスなら、フェミニンなメイクがいいと思います。
お洒落な30代女性にも人気がある、目元に色を使ったメイクならドレスと同じ系統の色味を使うと統一感が出ます。ブラックやベージュ系のベーシックな色のドレスなら、メイクで個性を出すのも素敵です。
30代女性におすすめの結婚式お呼ばれメイク【ベース編】
いつもより念入りに作ることで差が出るベースメイク。化粧もちにもかなり左右するので、普段より時間をかけていきたいところです。では実際にやり方のポイントを見ていきましょう。
スキンケア
崩れづらいメイクをつくる為に、とても重要なのがスキンケアです。メイク崩れの大きな原因は、乾燥によるものがほとんどです。しっかり水分と油分をバランス良く整えることで、過剰な皮脂による化粧よれも防げます。
また乾燥で粉がふいたり、肌が乾いてシワが強調されたりという30代女性のお悩みも打破できます。
・乳液を肌になじませ手でしっかり押さえ込む
・クリームでふたをする(夜よりは少し控えめな量でOK)
クリームのつけすぎはファンデーションのよれにもつながるので、気持ち少なめでいいと思います。お呼ばれメイクに限らず、このひと手間で化粧もちが大きく違ってきますので、是非やってみてください。
化粧下地
化粧下地には次の二つの効果があります。
・色味や肌ムラの補正
最近はいろんなブランドからコントロールカラー下地が多く発売されています。20代の頃より肌ムラやくすみが気になり出す30代女性におすすめです。
では、実際にどのようなコントロールカラーを使えばいいのでしょうか。
・赤みが気になる、透明感がほしいひとはブルーやパープル系
・肌ムラを自然にカバーしたいひとはイエロー系
コントロールカラーは顔全体に使っても良いですし、ナチュラルに仕上げたいのであれば、気になるパーツだけのポイント使いでもいいと思います。
特に気になるお悩みがないという方は、ファンデーションと同じラインの下地を使うとベストです。
コンシーラー
気になるお悩みをカバーしてくれる心強いアイテム、それがコンシーラーです。普段は使わない方もいるかもしれませんが、上手に使うことで統一感のある肌が作れます。
またファンデーションだけで肌悩みをカバーしようとすると、ついつい厚塗りになってしまい、よれる原因にもなります。そんな時にうまくコンシーラーを使うことで、気になる悩みを自然にカバーし、後のファンデーションに頼り過ぎない肌が完成します。
コンシーラーは、硬めの固形クリームタイプからさらっとしたリキッドタイプまで、様々なテクスチャーのものがあります。
・そばかすやくすみを自然にカバーしたいのであれば伸びがいいリキッドタイプ
上手に使うことで、悩みをカバーしつつナチュラルなお肌が完成しますよ。
ファンデーション
きれいな肌を作るために欠かすことのできないファンデーション。お呼ばれメイクでは、崩れずらいリキッドファンデーションやクリームファンデーションがおすすめです。
普段から崩れずらいファンデーションをお使いであれば、それで構いません。仕上がりとしては、できればマットタイプよりはツヤの出るタイプが良いです。
すでにファンデーションを塗るまでの工程で、肌色・質感・悩みはある程度カバーしているはずです。ですからファンデーションは厚塗りではなく、薄めに重ねることを意識しましょう。
決して肌をこすらず、ポンポンと指でスタンプを押していくような気持ちで塗るのがベストです。首との境目もぼかして、顔だけ白いみたいなことにならないように気を付けてください。
ファンデーションの色は白すぎるものは避けてください。
顔だけ浮いてしまい、顔を大きく見せる結果になってしまう危険性があります。
フェイスパウダー
化粧崩れしないようためにマストで使いたいフェイスパウダー。余計なテカリをおさえ、化粧がよれづらい質感に整えてくれます。
ルースパウダーもコントロールカラーのように色味補正をしてくれるものや、質感調整してくれるものなど、種類もたくさん存在します。お呼ばれメイクにおすすめなものは、ツヤ感を足してくれるパール系のフェイスパウダーです。
なんといっても華やかに見え、明るい結婚式会場にはぴったりです。パール感で光を集めることにより、気になる肌悩みも自然にカバーしてくれるのも30代女性には嬉しい限りです。
フェイスパウダーはパフや大きめのブラシにとって薄くつけましょう。この時も肌をこすったりしないように、優しくつけることを意識してください。
30代女性におすすめの結婚式お呼ばれメイク【アイメイク編】
何だかんだで一番気合の入るアイメイク。ラメなどで華やかさと特別感を出していきましょう。多少濃いめだけれども、ダークな色使いではなく、明るさを出していくと素敵です。光を意識するのがアイメイクのポイントです。
アイシャドウ
個性が出しやすく、顔全体の印象を大きく変えてくれるアイシャドウ。お呼ばれの際は、普段よりも明るめで華やかな印象になる色や質感を選びましょう。
いつもは無難なベージュやブラウン系以外は挑戦できないという方も多いと思います。そんな方におすすめなのがゴールドです。大きめラメのものなら華やかになりますし、日本人には馴染みやすく使いやすい色なんです。
ピンク系やオレンジブラウン系も合わせやすいです。お洋服の色味と近いもので統一感を出しても素敵です。
またアイシャドウベースを使用することでもちも良くなります。パウダー状のラメはそのままだと目の下などにつきやすいので、アイシャドウベースを上手に使っていきましょう。
アイライン
目元をはっきり見せるのに偉大な力を発揮するアイライン。特に写真を撮る機会が多い結婚式には必須アイテムです。
ただし気を付けなければならないのが、感動して泣いたときに落ちやすいという事です。黒い涙で目元が真っ黒なんてことにならないよう、アイラインとマスカラは必ずウォータープルーフのものを使いましょう。
アイラインは太く引きすぎると、昔っぽくなったり、逆に目が小さく見えてしまうことがあります。あくまでまつ毛の間を埋めるような感覚で引きましょう。目尻だけは、はね上げたり長めに引いても可愛いです。
カラーアイライナーでポイントを作るのも、今っぽくてとてもおしゃれです。
眉毛
顔の印象を一番変えるとまで言われている眉毛。お呼ばれメイクの際には、いつもよりはっきりめに描くことでフォーマルな印象になります。
眉毛は短くて明るめだとカジュアルな雰囲気、長めで濃いめだとしっかりとした雰囲気になります。写真に写ることも考え、普段よりも少し長くしっかりめに作るとバランスがいいでしょう。
髪が明るめの方は眉毛だけ浮いて見えたりしないよう、アイブロウマスカラもプラスしましょう。アイブロウもパウダー状、ペンシル、リキッドタイプなど様々ありますが、いずれにせよ落ちづらいウォータープルーフがベストです。
30代女性におすすめの結婚式お呼ばれメイク【チーク編】
するとしないとでは印象がガラッと変わるチーク。
華やかなお呼ばれの場では、必須アイテムです。チークを入れるだけで、女性らしく、幸せ感があふれるような血色を演出できます。チークもマットタイプからツヤタイプまでありますが、やはりツヤ感が出るものがベストです。
ただし色の濃すぎには注意しましょう。特にリップにしっかりとした色を持ってくる際には、薄めにすることでやり過ぎ感が出ません。
ピンク系の色を使えば可愛らしく、オレンジ系ならフレッシュな印象になります。チークを入れる位置も大切です。高くすることで華やかに、低めに置くことでキュートな印象になります。
30代女性におすすめの結婚式お呼ばれメイク【ハイライト・シェーディング編】
普段のメイクではハイライトやシェーディング補正までするという人はそう多くないと思います。しかし写真を撮る時に圧倒的な違いが出るのが、ハイライトやシェーディングなのです。
ハイライトとは、肌よりもワントーン明るい色やパール感のある色を使い、顔の高く見せたい場所にのせる技法です。パールや明るい色を使うことで光を集め、前面に出ているような立体感を作ります。
逆にシェーディング(ローライト)は、肌よりもワントーン暗い色を使い、シャープに見せる技法です。鼻の付け根や頬の外側に暗い色を入れることで、奥に引いて見えるため、骨格補正ができます。
両方の技法を使うことで、顔の凹凸を作り、立体的でバランスのいい顔ができあがるのです。シェーディングだと顔がくすみそうで抵抗がある、という30代女性もいると思います。
その方はパールのハイライトだけ足してみてください。それだけでも華やかさがプラスされ、随分と違いが出ますよ。
30代女性におすすめの結婚式お呼ばれメイク【リップ編】
最近は口元にポイントを置くメイクが大流行しています。お呼ばれメイクでも、トレンド感や女性らしさを出すにはリップは大切です。
もし口元に濃い色やポイントを置くのであれば、チークは極力控えめでバランスをとっていきましょう。チークとリップをどちらも濃くしてしまうと、どうしてもやり過ぎ感が出てしまいます。
また食事をとるので、リップは最も落ちやすいものです。お化粧室で塗り直すのもいいのですが、もともとの唇の色が薄くて気になる方は、ティントリップを使うという方法もありです。
ティントリップは色味が濃い分、長持ちしてくれます。リップの質感としては、マットタイプよりもパールなどのツヤ感があるタイプがおすすめです。
お呼ばれメイク直しに役立つアイテム
いざバッチリメイクしたけれど、どうしても崩れてしまうこともあります。そんな時に役立つアイテムはあるのでしょうか。
また、結婚式で使うクラッチバックやポーチにも収まるアイテムがベストです。
・あぶらとり紙
・個包装タイプの綿棒
・口紅やリップグロス
これがあれば大抵は問題ないと思います。パウダーは鏡付きのコンパクトタイプだとなお良いですね。乾燥肌の方は油とり紙は使わず、ティッシュで押さえてからパウダーでお直しすると崩れずらいです。
監修者「たかみどり」のまとめ