「仕事は安定しているけど、本当にやりたい仕事じゃない」「上司や同僚との人間関係がストレス」そんな30代女性のあなたは、起業を考えるターニングポイントかもしれません。
女性起業家というと、バリバリにスーツを着こなした、特別な才能を持つ人のようなイメージがあるかもしれませんが、それは間違い。実際には、ごく普通の女性が身の丈に合った起業をして成功している例が多いんです。
この記事では、30代女性の起業の現状についてまずお伝えし、いま起業することにどんなメリットがあるのか考察。起業の成功に必要な基礎知識や注意点、おすすめの業種もご紹介します。
実際に起業するときの流れや、起業に成功した30代女性の実例もお伝えしますので、自分に当てはめてイメージしてみてくださいね。
人間としても社会人としても脂の乗ってきた30代、会社に使われる働き方を卒業するチャンス。時間や場所の自由と、自分らしさを手に入れるための、大きな一歩を踏み出しませんか。
美容ライフスタイルアドバイザー
ヒロコ
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談を多数いただくようになったことをきっかけにフリーランスブロガーに本格転身→海外移住→3Qsにジョインし美容・ライフスタイル情報発信を担当。昨日より今日の自分をもっと好きになってもらえるとうれしいです。
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談...
Contents
30代女性は起業している?
時代の流れは着実に、30代女性の起業を応援しています。最近の調査では、以下のようなことが分かっています。
・起業したいと回答した女性: 40.1%
・起業した女性: 2015年17.0%→ 2018年19.9%→ 2020年21.4%
・全国の女性社長: 約54万人
・起業女性の3割が30代
30代で起業を決意し、行動を起こす女性が増えていることが見て取れます。
もしあなたが少しでも起業を考えたことがあるのなら、このチャンスに乗らない手はありません!30代女性がいま起業することにはどんなメリットがあるのか、まず見てみましょう。
30代女性が起業するメリット4つ
まず、会社に所属するのをやめて起業するメリットは何か、考えてみましょう。
自由度が高い
起業すると、時間や場所、仕事相手などをすべて自分で決められるので、自由度が高くなります。
実家を出て一人暮らしを始めたときのあの解放感と少し似ています。やるべきことは増えますが、すべて自分のルールで行えますし、会社の規則や上司の気まぐれに付き合う必要はありません。
組織の中で働く場合、合わない同僚ともそれなりにうまくやっていくことが期待されており、それがストレスになります。起業すれば、誰と働き誰と取り引きするかも自分次第。社内恋愛や不倫、セクハラやパワハラに振り回されることもありません。
職種によっては、通勤の必要もなく自宅で業務を行える場合もあります。パソコンとインターネット環境さえあればお気に入りのカフェでも、さらには海外でも仕事ができます。
頑張りが収入に反映される
起業すると、頑張って働いた分が収入に反映されるため、やりがいがあります。
会社で働いていると、月ごとや時間ごとの給料が決まっており、仕事ぶりによって収入が大きく変わることはありません。よくてインセンティブが上乗せされたり、上に評価されて多少昇級したりするくらいでしょう。
起業したら、日々の成果が直接自分の収入に。収益が上がれば上限はなく、会社員のころより稼げる人も珍しくありません。
たとえ収入金額は以前と同じだとしても、以前より自由度が高くストレスが少ないなら、パフォーマンスは向上したと言えるでしょう。
自分の能力を存分に生かせる
起業すると、自分の能力や専門性を存分に生かした仕事ができるようになります。
会社では、自分の仕事ではないと思っても、振られた仕事はしなければなりません。
私の周りにも、専門職なのに男性社員からコピーや片づけなどの雑用を頼まれてしまう女性が後を絶ちません。
そこまでひどくなくても、本当にしたいことや得意なことができるとは限らず、アイデアを出しても企画が通らなければ実現しません。
起業すれば、あなたがしたい・できると思ったことが業務内容。1から10まで自分でしなければならないので大変さはありますが、本当にやりたいことなので熱が入ります。
自分の専門分野を外れている仕事は、受けなければやらされることはありません。自分のお茶やコピーは当然自分でやりますが、他人の雑用に追われることはもうありません。
商品やサービス、価格、営業、提供のしかたなどすべてを自分の裁量で行い、その結果収益が上がったときの達成感はひとしお。
消費者の反応も直接受け取ることができるため、以前は味わえなかったやりがいやモチベーションの高まりを感じられます。
ライフステージに合わせた働き方ができる
起業すれば、人生につきものの変化に合わせて働き方を調整しやすくなります。
人生には、結婚や出産、療養や介護など、仕事と生活のバランスに影響する出来事がいくつか起こります。
会社では、働き方を会社が決めるため、それにフィットできない場合は退職することになります。
会社の制度を利用して働き続ける人も増えていますが、同僚・上司が心から協力してくれる場合ばかりとは限らず、肩身の狭い思いをする場合もあるようです。
退職してしまうとそこでキャリアが中断し、再び働ける状況になっても、元の職種や条件で働けることは非常にまれなのが現実です。
起業すると、普段はバリバリ働き、私生活で集中すべきことがある時期は仕事を少しセーブするということも可能。ライフステージ・ライフイベントに合わせて働き方をコントロールできるから、好きな仕事をずっと続けられます。
ここまでで、起業して好きな仕事を自由にエンジョイする自分を思い描けましたか?では、30代のいま起業すると良いのはなぜか考えてみましょう。
30代が女性にとって起業のベストタイミングと言える理由4つ
30代が起業のベストタイミングと言えるのはなぜでしょうか。その理由を4つご紹介します。
会社や自分を客観的に評価できる
30代になると20代のころよりも社会経験が豊富になり、会社や業界のこと、自分の仕事のこと、社会の仕組みや人々のことなどを客観的に見られるようになります。
必死で業務をこなしていた初めのころには気づかなかった、キャリアの限界や会社の限界が見えることも。このままここにいても自分の理想が実現できないことが分かってきます。
自分の強みと弱みも客観的にわかってきているので、起業のタイミングや業種・業態の選択を失敗することは少ないでしょう。
時間やエネルギーを起業準備にさきやすい
30代になると、いろいろな意味で余裕が出てきて、次のステップへの準備がしやすいです。
20代のうちに起業する人や、学生起業する人も中にはいますが、ビジネス経験の不足や貯金が少ないことから、一般的には容易ではありません。
30代では、割り当てられた仕事をがむしゃらにこなすというより、ある程度任されて自分のペースで仕事できる場合が多いです。先輩や上司に合わせる必要がなくなり、プライベートの時間も確保しやすいでしょう。
この時間を利用して習い事や資格取得をするのも良いですが、起業を少しでも考えているなら準備に充てるチャンスです。
失敗のダメージが少ない
起業にはちょっとした失敗がつきもの。30代なら失敗を克服して取り戻すのに遅すぎることはありません。
はじめから何もかもうまくいくことは期待できませんが、小さな失敗は勉強のうち。失敗し、挽回することを繰り返して、起業家として育っていきます。
30代では、20代にはない社会スキルや人脈があり、ある程度の貯金もあるので、失敗を焦らずに挽回できます。また、40代や50代では「もう後がない」と焦ってしまいがちですが、30代なら余裕で仕切り直せます。
少し思い切った決断をするなら、このタイミングを逃す手はありません。
ライフステージの変化に備えられる
すでに考えたように、人生には変化がつきもの。もし今あなたが未婚で、子どもがおらず、自分も親も健康であれば、今が行動するタイミングです。
もちろん、既婚・育児中・介護中でも、起業できる人はいます。ただし、考えなければならないことや説得しなければならない人が多くなり、物事がグッと複雑になります。
確かに、起業するのに家族の同意が必要なわけではありません。でも、現実には協力が必要なこともありますし、理解のない態度をとられるとエネルギーがそがれてしまい頑張れなくなります。
いつか起業をと考えているなら、責任や干渉の少ない今のうちに始めておくのが得策です。
今すぐ起業の計画を立て始めたくなったのではないでしょうか?でもちょっと待って。起業する前に、知っておくべきことがいくつかあります。続く部分でご紹介します。
30代女性が起業を成功させるために知っておくとよいこと7つ
起業する前に、必要な基礎知識をつけておくことは大切。起業を成功させるため、以下の7つのポイントを覚えておきましょう。
起業アイデアのつかみ方
起業する人には2通りのタイプがあり、
・趣味や関心、熱い思いを生かす
のどちらかです。
自分がどちらのタイプで起業したいのか考えてみましょう。
どちらの場合も今のうちからいろいろとアンテナをはって、人々の求めているものに気づいておくことが大切です。
職場や地域など、多くの人と接する機会の多いときに、起業のアイデアは生まれます。
どんなことに関心やこだわりがあるか?どんなことに不便や不満を感じているか?ニーズが分かれば、成功する商品やサービスが分かります。
主にターゲットにする年齢層、性別、興味や性格を絞り込んでおきましょう。実在する人でも架空でもいいので、一人のはっきりした人物像を設定しておき、その人に訴えるモノや売り方を考えると良いです。
同時に、自分を分析することも欠かせません。どんなことができるか、どんなことがしたいか、はっきりさせましょう。時間をとってじっくり、以下のことについて考えます。
・以前苦手だったが克服できたこと
・その話題になると熱中して語ってしまうこと
・他の人から相談を受けること
・長期間続けていること(3年以上)
・他の人は嫌がることで、自分は苦にならないこと
いくつくらい挙げられましたか?けっこう無意識に埋もれているので、一歩踏み込んで掘り起こしてください。
もっとできる人はいくらでもいるから、などと遠慮せず、当てはまるものはすべて書き出しましょう。
私の場合は、問診票や申込書に書き込むのが全然苦にならないのですが、多くの人は書きたがらないということが最近分かりました。現在やっているウェブライターやコーディングを含む仕事がもともと向いていたようですね。
友人の一人は、家族や友人との旅行が決まると、あっという間にエクセルで仮の日程表を送ってくる子でした。
おおよその価格や、雨の場合の代替プラン、絶景の場合は写真もはってあり、たとえなりゆきで付き合うことになった旅行でもすっかり楽しみになるほど。彼女はのちに地元でフリーランスのガイドとして独立し、活躍しています。
ネットワークを大切にする
起業すると孤独になりがち。同じ思いを持つ人と支え合うネットワークを大切にしましょう。
一人起業の場合はもちろん、人を雇用する場合も、経営者は孤独なものです。決断に迷ったとき、経営に行き詰まったとき、一人で悩んでしまうことが多いです。また、体調を崩すとどうしようもなくなってしまいます。
サポートしてくれる家族や友人がいれば、感謝して大切にしましょう。順調な時に部外者扱いせず、適宜状況を報告して喜びや興奮をシェアするとよいです。
あなたの事業が彼らにとっても「自分ごと」になれば、困ったときに自然と力になってくれるでしょう。
また、起業家どうしや同じ業種の人とのコミュニティに属するのも良い方法です。オンラインのグループや女性専用の起業塾などを利用すれば、先輩たちから学べることも多く相談もしやすいですよ。
背水の陣にしない
起業する際には、無理のない計画を立て「失敗したら後がない」という状態にならないようにしましょう。
現実的な話をすると、会社を辞めて起業して、初めからどんどん稼げるということは少ないです。実際に、3割が1年で廃業しているというデータがあります。
収益が安定するまで3年くらいをめやすに、長い目で目標を立てる必要があります。
ですから、可能なら前職をやめてしまわずに、勤務しながら起業できればベスト。収入が途切れないので焦らずに進めることができますし、失敗しても勉強になったと考える余裕があります。
スムーズに起業できた人の中には、副業のような形で朝晩30分を当てていた人や、非常勤の勤務に切り替えてしばらく2足のわらじを履いていた人もいますよ。
会社を辞めての起業となる場合は、1年間無収入でも生活できるだけの貯金をしておきましょう。
集客を意識する
起業すると、会社にいたときのような知名度や信用はありません。どう集客するかが大きな課題となります。
特に自宅で開業する場合は立地を選べないので、より多くの人に知ってもらうことが特に重要です。SNSやブログでのアピールはもちろん、知り合いの店にチラシを置いてもらうなど地域に密着した宣伝をすると良いです。
SNSを利用して集客する場合、やみくもに商品やサービスを宣伝しても効果はありません。まず、自分の事業のターゲットになる人物像をしっかり設定しましょう。その人が使いそうなプラットフォームを選びます。
商品を売り込むのではなく、ターゲットが興味を持ちそうな投稿をすると良いです。該当分野に対する自分の熱い思いを発表する場にしていきましょう。商品に興味がある可能性の高い人が自然に集まる場となれば成功です。
無料または低価格のモニターという方法もおすすめです。友人や知人にモニターになってもらい、正直なフィードバックをもらうことで、商品や売り方を改善していけます。
また、きちんとしたホームページを作っておくことも大切。多くの人はホームページを見て信用できるかどうか判断します。
始めて利用する無名の取引相手について、商品がきちんと送られてくるのか、技術レベルはどうなのかといった不安や疑問を持つのは当然です。設備の写真や自分のポートフォリオなど、疑問を解消できるような情報を載せましょう。
資金調達を計画的に行う
起業するときは、資金の準備も大切です。事業の開始や継続に必要な金額を試算し、十分に準備しましょう。
一般的に、店舗を構える場合は500~1000万円、ネット上での事業の場合は仕入れ資金を準備するケースが多いです。資格取得の必要がある場合は、資格取得費用も計算に入れます。
できれば自己資金で賄うのが理想ですが、借り入れる場合は日本政策金融公庫など利子の低いものを選ぶと良いです。
いろいろとやりたいことやこだわりはありますが、初期費用や固定費を抑えることも大切ですので、バランスをとるようにしましょう。
設備や道具は手持ちのものを使えないか、新品でなくても安く譲ってもらえないか考えてみるとよいです。また在庫を最小限にすることで、リスク削減だけでなく保管場所の節約にも。ネット上で取引が完了したり、出張で働いたりできれば、オフィスや店舗は不要です。
助成金など公的な援助について学んでおく
女性の起業を支援する公的な制度について知っておけば、条件に当てはまる場合に申請できます。
公的な支援制度には、
・補助金(一般に割合で決まる・後払い。中小企業庁)
・融資(返済する必要がある)
などの形があります。
例えば以下のような制度がありますので覚えておきましょう。
【IT導入補助金】
経済産業省。ITツールやクラウドシステムの導入により、業務効率化やセキュリティ対策に取り組む小規模事業者に支給されます。
【雇用関係助成金】
厚生労働省。事業主を対象とした、雇用関係の助成金です。新たな雇用、雇用維持、人材育成のために支給されます。
【創業助成金(東京都)】
東京都中小企業振興公社。東京都内で起業した場合に、経費の2/3まで、300万円までが助成されます。
【女性、若者/シニア起業家支援資金】
日本政策金融公庫による融資。女性、あるいは35歳未満か55歳以上の人が対象です。低金利で、返済期間も長く、実績がなくても創業計画が審査に通れば融資を受けられます。
個人事業主と法人
起業する際の事業形態についても知っておきましょう。起業するときにはまず自分の地域の税務署に開業届を出します。これによりあなたは「個人事業主」となります。
開業届を出していない状態は単にフリーランスまたはプチ起業と呼ばれますが、届け出をして個人事業主となることにはいくつかのメリットがあります。
例えば、青色申告を行うことができるようになるため、最大65万円の青色申告特別控除や、赤字を3年繰り越せる・家族への給与を経費にできるなどの特典を享受できるようになります。
また、国や自治体の助成金を利用したり、屋号をつけて銀行口座を作ったりすることもできます。
ただし失業保険や、社会保険の扶養に入って恩恵を受けている人は、開業届を出すタイミングに注意。
届け出をした時点で、職のある独立した状態とみなされるため、条件から外れてしまう可能性があります。自治体や保険機関に事前に確認しておきましょう。
一方、収益が上がってくると事業の法人化を考える人も多いです。一人起業でも法人になれます。
法人格を取得するには、定款(会社の規約)を作成し、出資金を支払い、商業・法人登記を行う必要があります。
法人化のメリットは、顧客からの信用が得やすいこと。個人事業主ではできないような、企業との取り引きや大きなプロジェクトも視野に入ってきます。
もう一つのメリットは、節税効果。法人には法人税が適用されるため、所得税のように累進課税(所得が増えると税率も上がる)ではなく、固定の税率で計算されます。
そのため所得が一定額を超えると、法人税の方が負担が少なくなります。
とはいえ企業当初から法人化することは勧められません。初期費用が高額になり、収益がなくても一定の費用が掛かるからです。
適切なタイミングを見極めて、ベストな事業形態を選んでいくようにしましょう。
それでは次に、30代女性が起業する際に気を付けたい危険な落とし穴についてお伝えします。
30代女性が起業するときの落とし穴4つ
30代女性の起業には、注意点がいくつかあります。以下にご紹介しますので、ぜひ気を付けてください。
怪しいビジネスに注意
「簡単に稼げる」「リスクがない」といった言葉に惑わされて、怪しいビジネスの誘いに乗らないよう注意しましょう。
・事業の実績や評判が不明確で、口コミも見当たらない
・「今すぐ決めないとチャンスを逃す」などと決定を焦らせる
このようなビジネスへの参加は慎重に。詐欺や違法行為にかかわる結果になりかねません。
特にネットワークビジネスは、儲かる儲かると言いますが、上層部だけが儲かる仕組みになっています。友人や家族の信用を失い、取り返しのつかないことになるので要注意です。
友人との共同起業に注意
仲の良い友人と一緒に起業したいと考えるのは自然なことですが、そこにはリスクがあることを覚えておきましょう。
もちろん、うまくいっている共同創業者たちがいないわけではありません。
しかし、現実にはせっかくの友情がギクシャクしてしまうケースがとても多いです。シビアな決断をする中で意見が対立する、役職の関係で上下関係が発生してしまうなど、これまで通りの仲でいることは非常に難しいです。
仲が良く、大切に思っている友人であればあるほど、共同起業には慎重になることをおすすめします。
勉強不足に注意
起業すると、事務的なことも含めすべてを一人でやらなければなりません。商品やサービスをよりよくすることだけ考えていればよいのではなく、顧客管理・資金管理・確定申告など面倒な部分もきちんと行っていく必要があります。
特に税金や経理については、ある程度勉強して知識を身に着けておきましょう。知らなかったでは済まされないこともあります。特に確定申告関係は、放置しておくとペナルティを課されることも。
事業が軌道に乗ったら、経理や税務担当を採用する、または専門家にアウトソーシングすることも考えると良いです。
経理や税務を人に任せ、あなたにしかできない部分(商品やサービスの開発など)に集中できる環境を整えることで、ビジネスを成長させることができます。
ワークライフバランスの乱れに注意
起業すれば、自分の好きな時にいくらでも働くことができるため、逆に働きすぎてしまうリスクもあります。
仕事と私生活の境目があいまいになってしまい、24時間仕事しているような人もいます。
仕事は楽しく、重要なものですが、人生にはほかにも重要なものがいくつもあることを忘れないようにしましょう。
心身の健康、家族や友人、恋愛、精神世界の充実、自分磨きなどあなたが大切にしているものを書き出し、優先順位をつけるとよいです。
健康やプライベートが犠牲にならないよう自分で時間を管理するのも、起業家に必要なスキルの一つです。
続いていよいよ、30代女性が起業するのに向いている業種をご紹介していきます。
30代女性起業におすすめの業種7つ
30代女性の起業におすすめの業種を7つご紹介します。
に当てはまるものがあれば、さっそく検討してみましょう!
サロン系
ヘアサロン・リラクゼーションサロン
アロマセラピーサロン
マッサージ・リフレクソロジー
ヘッドスパ
自宅での開業もしやすいのがサロン系です。ただし器具や設備、資格取得などにコストがかかる傾向があります。
ヘアサロンやマッサージなどは免許がなければ開業できませんが、ネイルサロンなど資格の必要ないものもあります。その場合でも、民間のネイリスト資格を取得しておけば顧客からの信用が高まり有利です。
レッスン系
ピアノ教室
ヨガ・ピラティス教室
カメラ教室・革細工教室
着付け教室・書道教室
マナー教室
得意な分野を生かして、自宅の一室やカルチャーセンターなどで開講できます。また、オンラインレッスンを行えば、全国や海外の生徒にも教えられます。
資格がなくても開講できますが、資格があればより信頼を得られ有利です。資格がない場合は、教える資格がある・教えてもらいたいと思えるような経歴や作品を提示できると良いです。
Instagramなどに、講師の作品やレッスン風景などをアップするのは良い集客方法です。
また、専門分野を具体的に提示するのもおすすめ。たとえば、漠然と料理教室というよりも、痩せるマクロビ料理教室や本格和食の料理教室などとした方が、より集客しやすいです。
レッスン系の注意点は、お金をもらう以上それに見合った内容の濃さが求められること。今はYoutubeなどである程度無料で学べてしまうため、払ったお金の価値がないと感じられてしまうとリピーターがつきません。
また、教材準備などにかなり時間をとられるため、時給にすると思ったより安くなってしまいがちだということも覚えておきましょう。
小売系
ペットやベビーの衣服
革細工
オンラインでの販売に加え、自宅の一角やワークショップスペースで販売することもできます。
筆者の知人は玄関先に陳列していましたよ。来客の多いお宅でしたので、彼女の作るセンスの良い小物たちはよく売れていました。オーダーメイドの注文まで入っていたようです。
ただし、中古品を扱う場合は古物商の申請をして、許可を取っておく必要があるため要注意です。
コンサルタント系
キャリアコンサルタント
美容コンサルタント
起業コンサルタント
ダイエットコンサルタント
心理カウンセラー
専門家として相談に乗る業種です。ファイナンシャルプランナーは要資格。「FP技能検定(1~3級)」は通信講座でも取れます。「飲食店専門」「家計専門」など専門分野を絞って標榜するのが信用を得るコツです。
その他のコンサルタント業は、資格がなくても経験から得たものをシェアして問題解決できれば、ビジネスになります。自宅やオンラインでも始められ、初期投資も在庫もないので低リスクの起業ができます。
飲食系
パン・スイーツ
うどん・そば
韓国料理やタイ料理など
料理が好きな方はもちろん、オシャレなインテリアが好きな方にも人気のある業種です。移動販売や、自宅の一部で開業する場合は、初期費用を抑えられます。
飲食関係の注意点は、保健所の許可がいること。自宅などをリフォームする際には、許可の下りる構造にする必要があるため、先に確認しましょう。
ネットビジネス系
Youtuber
ウェブデザイナー・ウェブライター
プログラマー・アプリ制作
大規模な設備を必要とせず、自分のパソコン1台で始められるため、リスク少なく企業ができる業種です。クラウドソーシングサービスなどを利用して実績を積む方法もあります。
ネットショップでの物販は、安く仕入れたモノを、メルカリやBASEなどのシステムを利用して高く売ります。
プラットフォーム上のやり取りなら入金などのトラブルも起こりにくく、女性も安心して取引できます。
東南アジアに頻繁に旅行している友人は、チープな小物やアクセサリーを免税範囲でたくさん買ってきては日本のネットショップで売っていますよ。彼女のセンスが良いのでしょうが、何倍もの値段ですぐ売り切れるそうです。
もちろん仕入れはオンラインで行うのが一般的です。パソコン1台どころかスマホ1台で完結でき、モノ選びのや見せ方のセンスに自信がある方にピッタリです。
代行系
料理代行・買い物代行
子どもの世話代行
普段から行っていることをお客さんの家でも行うサービスです。いずれも特別なスキルや資格は必要ありませんが、関連する資格があればより有利です。
例えば子どもの世話の場合、認定ベビーシッター資格などがあると安心して依頼してもらえるかもしれません。
困っている人を手助けするという視点で考えると、ビジネスのチャンスが見えてくる業種です。
やってみたい業種は見つかりましたか?起業の決心がついたら、どのような流れで物事を進めていけばよいのか、続く部分で見てみましょう。
30代女性起業の流れ
起業の流れは、大まかに次の通りです。
・事業計画書を作る
・家族の理解を得る
・資金を準備する(融資をうけるなど)
・店舗探し・ポートフォリオや名刺準備・ホームページ作成
・↑このあたりで退職
・開業届の提出
・銀行口座を作成
ネット上のビジネスの場合は、ネット環境を整えておくことも大切です。大切な顧客情報が漏洩して迷惑をかけないよう、パソコンにセキュリティソフトを入れるなどの対策を。
賃貸の自宅を事業所として登録する場合は、まず賃貸借契約書をチェックしましょう。「事務所利用可」と書いていない場合は、家主の許可を得てから開業しないと、契約違反になります。
実店舗で開業する場合は、準備開始にあたってオープン日を決めておくのがおすすめ。物件を決め、内装や設備を入れるにも、ホームページを開設して宣伝するにも、オープン日を軸とすれば前に進めていきやすいです。
電子決済の活用を考えているなら、導入に時間がかかることがあるので、オープンに間に合うよう早めに手配しておきましょう。
最後に、実際に起業を成功させた30代女性の例を見てみましょう。
起業に成功した30代女性の例
30代女性起業の成功例はたくさんあります。そのうちの2つをご紹介します。
田中美和さん|株式会社Waris
田中さんが起業したのは、女性と企業のマッチングサービス会社。
働く女性向け情報誌「日経ウーマン」の記者として、3万人以上の女性を取材する中で、彼女たちのキャリアに関する葛藤を解消したいという思いを持ちました。
退職後はまず、フリーランスのキャリアカウンセラーとして活動・執筆。現在は「株式会社Waris」を立ち上げ女性フリーランス、女性役員、再就職を望む女性などを支援するサービスを手掛けています。
櫻本真理さん|株式会社cotree
櫻本さんが立ち上げたのは、オンラインでいつでもどこでも専門家のカウンセリングを受けられるサービスの会社。
有名な証券会社にて勤務していた櫻本さんは、忙しい職場で心身のバランスを崩し、うつ病を経験した時期がありました。
国内のメンタルヘルスケアのあり方に問題意識を持ち、利用した人の約9割が満足したと答えるcotreeのサービスを作り上げました。
迷っているなら前向きに!30代は女性にとって起業のベストタイミング
起業する女性は右肩上がりに増えています。中でも30代での起業にはメリットがいっぱい。社会人として適度な経験を積んだ今、一歩ステップアップして自由な働き方を手に入れませんか。
大切なのは自分をよく分析して「やりたいこと×ニーズのあること」の交差ポイントを見つけること。
特別な才能に恵まれているわけではなくても、しっかり準備して一つ一つ着実にやっていけば、起業は実現可能です!
人に使われる働き方はそろそろ卒業。ベストタイミングを逃さず起業して、もっと自分らしい生き方をエンジョイしましょう。