「今の職場ではベテランになってきたけど、別にこの仕事が好きなわけではない」「このまま会社に縛られて一生働くのかと思うと憂鬱」
自分のキャリアや会社の将来性について考える時期に差し掛かっているあなた。フリーランスとしての働き方を検討してみませんか?
フリーランスとは会社に所属せず、個人で業務を請け負う働き方のこと。実店舗を持ったり人を雇ったりせず、直接クライアントと業務委託契約(雇用契約ではない)を結びます。
フリーランスなら、好きな場所から好きなだけ、好きな時間に働くことができます。
・海外や旅行先など自由な場所から働きたい
・趣味や生きがいに平日の時間をもっと割きたい
・将来育児や介護をしながらでも働き続けたい
という希望のある方には特にピッタリ。
この記事では、30代女性のフリーランスの現状と、30代女性がフリーランスとして働くメリットとデメリットについてまずレクチャー。
どんな人やどんな職種がフリーランスに向いているのか、成功のポイントや仕事の取り方、フリーランスになる準備の流れもご説明します。
この記事を読み終えたら、今のまま惰性で会社のために働き続けるよりも、もっと自由に自分のために働ける未来が見えるはず。一度きりの人生、自分らしく最大限に楽しみましょう!
美容ライフスタイルアドバイザー
ヒロコ
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談を多数いただくようになったことをきっかけにフリーランスブロガーに本格転身→海外移住→3Qsにジョインし美容・ライフスタイル情報発信を担当。昨日より今日の自分をもっと好きになってもらえるとうれしいです。
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談...
Contents
フリーランスに転向する30代女性は増えている?
フリーランスという働き方を選ぶ人は、ここ2~3年で増えています。
2018年の「働き方改革関連法」制定や、コロナ禍によるリモートワークの普及が追い風となりました。
フリーランスワーカーの増加に伴い、フリーランス向けの人材紹介サービス、コワーキングスペース、経理作業や確定申告がオンラインでできるソフトなど、環境も整ってきています。
フリーランス協会が発表した▶「フリーランス白書 2022」では、
・全体の約65%が30代と40代
・男女比はほぼ半々
となっており、ここ数年の間にフリーランスとなった30代女性もかなりいることが読み取れます。
同調査では、
・年収のボリュームゾーンは200~400万円台(全体の30%)
・自分が家計の主な担い手である: 全体の49.1%
という結果も報告されています。フリーランスの現実の家計をイメージする参考にしてください。
ではまず、女性が30代でフリーランスになるメリットとデメリットについて、続く部分で考えてみましょう。
30代女性がフリーランスになるメリット
30代女性がフリーランスになることには、たくさんのメリットがあります。ここでは4つご紹介します。
柔軟な働き方ができる
フリーランスとして働くメリットの一つは、時間や場所が自由になること。
1日数時間自宅で働く、週休3日にする、集中して作業を終わらせ連休を取る、同じ8時間労働でも9時5時ではなく13時21時にするなど、自分の事情や好みに合わせて働く時間を決められます。
長い通勤時間や家庭との板挟みがなくなります。また盆正月やGWなどを避けて休みを取れるので、ゆっくり旅行できますよ。
業種や案件によってはクライアントのオフィスに常駐することもありますが、そもそも常駐型の仕事を受けるかどうかも自分しだいです。
時間や場所に縛られないため、ライフステージの変化に合わせやすいのも重要なポイント。妊娠・出産や介護による離職の必要がなく、形を変えてキャリアを継続していけます。
定年がないため、希望する限り働き続けることも可能。体力に合わせて、仕事のボリュームを自分で調整することができます。
アーティスト志望など夢のある方、国内外でのボランティア活動などに献身的に携わりたい方も、優先順位を調整しながら生活に必要な収入が得られます。
自分らしい人生をより自由にデザインできるのが、フリーランスの良いところです。
自分の判断で仕事が選べる
会社からあてがわれた仕事をこなすのではなく、自分に合った仕事・自分のやりたい仕事を選べるのもフリーランスの魅力。
自分のスキルアップやキャリアプランの方向に合った案件を選んでいくことで、働きながら成長していくことが可能です。
また、興味のある分野の仕事を受ければモチベーションがアップし、仕事にやりがいを感じやすくなるでしょう。
もちろん初心者のころは選り好みせずどんどん経験を積むことも大切ですが、やがては自分の得意分野で思い切り活躍できるようになります。
契約内容によっては交渉したり断ったりすることもできるようになり、不本意な仕事をやらされるストレスから解放されるでしょう。
スキルに見合った報酬が得られる
スキルや成果が上がれば、上限なく収入アップを目指せるのもフリーランスのメリット。会社側が昇給のタイミングや金額を決める会社員とは違い、実力のある人にとっては収入の大幅アップを狙えるチャンスです。
頑張れる時期には案件の掛け持ちをするなど、自分の裁量で仕事を増減できるので、努力次第で収入を増やしていけます。
また▶フリーランス白書の調査によると、フリーランスになって収入が実際に上がった人は4割にとどまるものの、満足度が上がった人は8割に上るとのこと。
たとえ金額上の目ざましい増加がないとしても、心身の消耗に対する収入のコスパは少なからず上がっていることが多いです。
人間関係の悩みがない
フリーランスワーカーは、ハラスメントや社内の派閥など、人間関係のストレスを抱えることが少ないです。
私自身も女性の多い職場で働いていたことがあります。特にもめごとはなかったものの、お昼休みに人の悪口や色っぽい話で盛り上がったり、こっちの私生活を詮索されたりするのが苦痛だった記憶があります。
海外からフリーランスで働く今は、取引先や協力先とも基本チャットツールでのお付き合い。内容はほとんど仕事の話だけで、逆に気を付けて時々人間らしい気遣いの言葉を入れるよう心がけているくらいです。
自分の裁量で稼働日を決めているので、早退や欠勤で同僚に気を遣うこともありません。一緒に仕事をする人も自分で選べます。何かおかしいと思った相手とは、取引をしないという選択肢もあります。
正直とてもラク!
このように、30代女性がフリーランスとして働くことにはたくさんのメリットがあります。とはいえ、デメリットもいくつかありますので知っておきましょう。
30代女性がフリーランスになるデメリット
30代女性がフリーランスになるデメリットを6つご紹介します。
収入が不安定になる
決まった給料が入ってくる会社員と違い、フリーランスは収入が不安定になるというデメリットがあります。
フリーランスは基本プロジェクト単位で案件を受注するため、一つ終われば営業をして次を探す必要があります。継続的に案件が得られるとは限らず、長期的なめどが立ちにくいです。
営業がうまくいかないと仕事が獲得できなかったり、低すぎる単価で受注してしまったりして、収入が減少するリスクがあります。
また有休休暇や福利厚生がないため、体調不良で働けなかったりすると収入がゼロになりかねません。
さらに、パソコンなどの設備費を会社の経費で落とすことができず、自分ですべて負担することになります。光熱費、通信費、ウイルス対策、修理やメンテナンスにかかる費用もあります。
これらの費用は経費として計上できますが、使いすぎると収入が減少するため要注意です。
社会的信用が下がる
フリーランスは会社員に比べてまだまだ社会的信用度が低いです。安定収入がないとみなされてしまうためです。
ローンやクレジットカードの審査に通りにくい、賃貸住宅を借りにくいといったことが起こり得ます。
フリーランスとして経験を積み、一定の収入が継続的に得られている場合は、問題ありません。しかし、フリーランスに転向直後は難しいです。
クレジットカードの発行や引越しなどは、退職前に済ませておくのがおすすめです。
一人で全部こなさなければならない
フリーランスになると、今まで会社や担当者がやってくれていたことも含めすべて自分でやらなければなりません。
例えば、健康保険や年金の手続き、経理の処理や確定申告など。やり方を学び、法改正のたびに小さな変化を自分でアップデートしていく必要があります。
見積もりや請求書、領収書の発行、クライアントとの連絡もすべて自分で行います。ビジネスマナーが身についていない人は、学んでおくと良いです。
パソコンなど設備の導入やウイルス対策等のセキュリティについても、勉強しておかなければなりません。
また、フリーランスは会社の後ろ盾がありません。クライアントの中には、フリーランスの足元を見て低い報酬や条件を押し付けようとする人も。
良識あるクライアントを見極める目や、対等な関係を築くコミュニケーション能力が求められます。
トラブルやクレームが発生した場合、会社のように上司に相談することはできません。自分一人で判断して対応する必要があります。
これらすべてを自分で行うため、特に始めのうちは、雑用を含む労働時間と得られる報酬が割に合わないと感じることがあるでしょう。やる気のキープを含め、自己管理能力が求められます。
孤独感がある
すでに見たようにフリーランスはすべてを一人でこなすことが多いため、孤独を感じやすいです。会社員のように、気軽に同僚や先輩、上司に相談することはできません。
また、勤め人の友人たちと徐々に予定や話が合わなくなり、付き合いが薄れることも多いです。
さらに、日々の業務内で指導してくれる先輩や上司がいないため、スキルアップが難しいです。意識して時間を作り、お金を出して、スキルアップに投資しなければなりません。
しかし、報酬の低い案件をたくさん受けて数をこなしていると、スキルアップに充てる時間がありません。それではいつまでも低単価案件で多忙なままです。
相談したり、切磋琢磨したり、うまくいかない時期には慰め合ったりできる仲間がいることは、モチベーションとスキルの向上に大きくプラスに。
フリーランスになって会社のわずらわしい人間関係から逃れることができたのに矛盾するようですが、フリーランスのコミュニティに参加するなどして仲間を作るのがおすすめです。
生活が犠牲になりがち
フリーランスは決められた就業時間がない分、生活と仕事の境界があいまいになってしまいがちです。
特に自宅が職場という場合には、切り替えができず24時間仕事モードになってしまうことも。これでは心身の調子を崩してしまいます。
また逆にダラダラしてしまったりプライベートの予定を入れすぎたりして、納期が守れないという場合もあります。
自由が大きい分、自分でメリハリをつけ、バランスの取れたスケジュールを立てることができない人には、フリーランスは厳しいです。
出産や育児をするなら計画が必要
フリーランスには産休や育休がないため、将来的に妊娠や出産をする場合には前もって計画が必要です。
今あるプロジェクトの終了時期や、その後どんな案件をどれくらい受けるかを考えておき、希望の時期に仕事量を減らせるよう手配しておきます。
とはいえ、すべてが計画通りに進むわけではないでしょう。最悪無収入の時期がある場合、貯金や家族の収入でしばらく生活できるなら良いですが、そうでなければ経済的に大変になります。
また出産後、フリーランスは保育園探しに難航する場合が多いです。在宅ワークや自由な働き方では、会社勤めに比べて入所可否の決定が不利になるためです。
このように、30代女性がフリーランスになるにはメリットもデメリットもあります。
自分にとって良い選択になるのかどうか迷っているあなたのために、あなたがフリーランスに向いているかどうかご一緒にチェックしてみましょう。
こんな30代女性がフリーランス転向に向いている!
フリーランスになるのは簡単ですが、すべての人が継続して成功させられるわけではありません。どんな人がフリーランスに向いているか、4つのポイントをご紹介します。
自己管理ができる
まずは、自己管理のできる人がフリーランスに向いています。
すべて一人で進めていくため、
・決めた通りにやれる
ことが大切です。
上司や先輩、同僚の目がなくても、日々まじめに仕事に取り組める自律心が必要です。
複数の案件を同時に進める場合は特に、納期を守れるようスケジュールを綿密に管理できることが重要。
また誰かに勧められなくても、適度に休んで体調管理に努められる人が向いています。
勉強が苦にならない
フリーランスには勉強がつきもの。新しい知識を学んだり、知識や技術をアップデートしたりする必要が常にあります。
研修や資格取得など、会社がアレンジしてくれるものにただ参加するのではなく、自分から積極的に勉強していける人は、フリーランスに向いています。
コツコツ事務作業が苦にならない
フリーランスは、経理や収支管理などの事務作業をすべて自分で行います。確定申告の時期などは、本業よりも事務作業に取られる時間の方が多いことも。
会社では、営業は営業の、経理は経理の担当者がやってくれており「自分の仕事ではない」という意識があります。
それらの作業に時間や労力を費やすのが憂鬱だと感じる人は、フリーランスには不向きかもしれません。
変化に柔軟に対応できる
フリーランスには柔軟性が必要です。プロジェクトごとに案件を受けることが多いため、クライアントや仕事の内容、収入や作業量が毎回変わります。
安定志向で変化がストレスになるタイプの人には、フリーランスは不向きです。逆に、安定を退屈と感じる人、変化を楽しめるタイプの人には向いています。
あなたはフリーランスに向いていましたか?あまり向いていないと思った人も、絶対無理というわけではなく、ただ少し余分に努力が必要かもしれません。
チャレンジしてみたいという気持ちのある人は、記事の後半でお伝えするフリーランス成功のポイントを踏まえて、ぜひ前向きに考えてみてください。
では、30代女性がどんな職種でフリーランスになっているのか、おすすめの職種を見ていきましょう。
30代女性がフリーランスで活躍している職種
30代女性がフリーランスで活躍している職種を13種類ご紹介します。
Webエンジニア
Webエンジニアは、プロダクトの設計・仕様書の作成・開発・運用などにかかわります。
連絡・作業・納品がインターネット上で行えるため、在宅ワークも可能です。案件によってはプロジェクト現場での常駐が求められるケースも。
プロジェクト全体にかかわる業務だけでなく、一部のみを切り出して作業できる案件もあり、長時間稼働できないワーカーにとっても自由度が高いです。
DX化を進める企業が増加しているため、業務の外注が増えて需要が大きい職種です。
コーダー・プログラマー
コーダーはWebページのコーディングをする人、プログラマーはエンジニアが設計したシステムをプログラミングする人です。
仕事の幅はエンジニアほどではないものの、案件が多く数量をこなすことで収入を上げやすいです。
また、期限さえ守れば稼働時間は自由が利くことが多いのも働きやすいポイントです。
デザイナー
デザイナーは以前からフリーランスの多い職種ですが、最近特にIT系のデザイナーが活躍しています。例えばWebデザイナー、ゲームデザイナー、UI/UXデザイナーなどがあります。
ウェブサイトでの集客に力を入れる企業も多くなっており、需要の大きい職種です。
請負形式で業務委託契約を結べば、融通の利くスケジュールで在宅勤務が可能。また、勤務スタイルでも週2~3日の案件が多いです。
複数の案件を掛け持ちしてスキルアップしたい人や、プライベートを充実させたい人におすすめです。
Webライター
Webライターは、ウェブメディア上の記事を執筆する仕事。未経験でも、文章の読み書きが好き・得意という人は始めやすい職種です。
文章力のほか、SEO(検索で上位に表示させる書き方のテクニック)を身に着けると有利です。何らかの専門分野がある人は、それを生かした案件を探すのも良いでしょう。
納期までに何文字の記事を納品する、週または月当たり何本の記事を納品する、といった形が多いので、在宅で都合の良い時間に働けます。
単発のほか、ひとつのメディアで長期にわたり仕事を受けるケースも多いため、毎回新たな案件を求めて営業する必要がないのも良い点です。
編集
編集やライターの経験を生かして、フリーランスの編集者として働く人も多いです。パソコン1台あれば完結するので、自由度の高い仕事です。
日本語の正確さや媒体のレギュレーションの把握が求められます。企画から行う場合は、マーケティングや企画の経験が役立ちます。実務経験がある人は案件に困らないでしょう。
イラストレーター
ウェブサイトの挿絵やゲームのキャラクターなど、イラストを描く仕事です。
クライアントとの契約で報酬を得るほか、LINEスタンプを作って売ったり、ストックフォトサイトでイラストを売ったりすることもできます。
動画編集者
YouTubeなどで公開できるよう、映像を編集する仕事です。
多くの人に見てもらうには、撮ったままの動画ではなく、見やすいように切ってつないだり、文字や効果音を入れたりする必要があります。
動画編集ソフトを使うスキルに加え、センスもモノを言う職種です。自分の動画をポストすることもできますし、他の動画投稿者の依頼で動画を編集し、収入を得ることもできます。
アフィリエイター・ブロガー
アフィリエイターは、SNSやブログを使って、アフィリエイト広告で収入を得る職種です。自身の運営するブログを使う人を特にブロガーといいます。
自分のSNSやブログを見た人が広告をクリックしたり、商品を買ったりした場合、紹介料が入ります。そのため、多くの人に見てもらえるようなSNSやブログを作るスキルがまず必要です。
比較的始めやすいですが、すぐに収入につながるわけではないため、まずは副業として運用しつつ、スキルを上げて収益につなげる人がほとんどです。
ブログに掲載したイラストや文章が人や企業の目に留まり、イラストレーターやライターとしての仕事につながるケースもあります。また、ブログ記事がポートフォリオとして使える場合もあります。
そのため、フリーランスの営業ツールの一つとしてSNSやブログを始めておくのも良い方法です。
電話応対
接客業や電話応対を含む事務職の経験がある人は、フリーランスのコールスタッフとして働くことができます。
内勤営業や苦情受付など一般的な電話応対のほか、顧客からの資料請求への対応や営業人材との取次などクライアントのニーズによってさまざまな業務内容があります。
パソコンにインストールした電話ソフトを使って、在宅で仕事できることも多いです。
1日2時間からなどスケジュールに融通の利くこと、未経験者でも比較的報酬が良いことなど、ライフステージの変化にも合わせやすい職種です。
営業サポート・バックオフィス
営業サポートとは、営業資料作成やメール応対、会議のファシリテーションといった仕事です。バックオフィスは経理・人事・総務などの一部を外部委託という形で請け負います。
ビジネスマナーとMicrosoft officeの実務経験があればチャレンジ可能。数をこなすことでスキルアップしていくことができます。
地方に住みながら都市部の大企業の業務を請け負うこともできるので、キャリアアップに役立つ実績を積むことができます。
家事代行
家事代行は、料理や清掃などの家事サービスを行う仕事です。女性の社会進出やシングルペアレントの増加、独居高齢者の増加などにより需要が増えています。
自宅での家事が問題なくできている人なら、特別なスキルや資格がなくてもチャレンジできる仕事です。もちろん、調理師やベビーシッターなどの資格があると競争力はアップします。
家事代行サービスやマッチングプラットフォームから案件を獲得することがほとんどです。利用者の満足度が高い場合、継続的な依頼や指名を受けることができるようになります。
中には、信頼を得て何年にもわたり同じお宅に1日おきに通うなど、固定のクライアントとなるケースも少なくありません。
コンサルタント
フリーランスのコンサルタントも、今需要の大きい分野の一つです。特に、IT系のPMOコンサルタント、SAPコンサルタント、ITコンサルタントなどは常に求められています。
コンサルタントとしての実績がある人は、フリーランスとして働く方が高報酬を期待できる案件が見つかるケースが多いです。
また、スポットコンサルタントを求める企業も多く、こちらが時間や場所を決められる場合が多いため、自由度の高い働き方が可能です。
マーケター
マーケターは市場調査や広告戦略、SNSの運用などを通して商品の売れる仕組みを作る仕事です。
いま特に需要が大きいのはウェブマーケター。SNSやSEOに詳しい人、広告やマーケティングの実績がある人はたいへん有利です。
週1~3日の勤務での求人が多く、いくつか掛け持ちすることで1000万円レベルの高い年収も期待できます。
一方、データの抽出やマーケティング資料作成などクラウド上でできる在宅の仕事も。プロジェクトごとの報酬になりますが、時給に換算すると高報酬の案件が多いです。
フリーランスとしてやれそう・やってみたい職種はありましたか?それでは、30代女性がフリーランスとして成功するために心がけておきたいポイントをご紹介します。
30代女性がフリーランスとして成功するポイント
30代女性がフリーランスとして成功するには、次の13のポイントに注意しましょう。
当面の生活費を貯金しておこう
フリーランスに転向する前に、1年分の生活費の1.5~2倍のお金を貯金しておきましょう。
フリーランスになってすぐ、順調に十分な量の案件が確保できるとは限りません。当面収入が安定しなくても生活していけるだけのお金をためておくことが大切です。
経済的に追い込まれると、意に沿わない内容の案件や不利な条件でも、目先の報酬のために受けなければならなくなります。
仕事を吟味して受けよう
フリーランスとして駆け出しのころは、手当たり次第に仕事を受けたい気持ちもあるでしょう。もちろん多く受けて実績を積むのは良いことですが、その中でもきちんと吟味して受ける案件を決めることが大切です。
以下の点を吟味して決めましょう。
・自分のスキルや経験を発揮できるか
・積み上げたい実績の方向に沿っているか
・自分に合った働き方か(チーム、個人、在宅など)
・自分の決めた最低報酬以上が得られるか
最後のポイントに関してですが、もちろん初めから高い報酬を期待することはできません。とはいえ、駆け出しだからといってあまりに安売りするべきでもありません。
自分で納得のいく最低報酬を決めておき、それ以上の仕事を受けるようにすると良いです。
副業で実績を作っておこう
フリーランスになったとき実績がゼロだと、思うような案件が取れず難航します。会社で副業がOKなら、副業でまず実績を作っておくと良いです。
副業が軌道に乗れば、ポートフォリオに含められるような実績や、取引先も確保しておけるかもしれません。
副業ができない会社の場合は、関連資格の取得や人脈作りに努めましょう。フリーランスになるためのスキルを教えるスクールや、フリーランス向けの交流会を利用するのも良いです。
スキルを磨き続けよう
フリーランスとしての成功には、スキルを高めることが不可欠。クライアントはフリーランスのスキルを比較して選ぶからです。
自分の職種に関連したスキルを積極的に磨き、自分の市場価値を高めましょう。ほとんどの業界では常に技術が進歩しているので、何もしないでいると後れを取ってしまいます。
新しい知識や技術のアップデートのほか、専門性を高めたり広げたりすることで、高報酬案件へのチャンスが得やすくなります。
また良い仕事をしてクライアントから信頼されれば、取引の継続や口コミでの新規案件にもつながります。
直接評価してくれる上司や先輩がいない状況で常にスキルアップに努めるのはたいへんですが、自分で目標を設定して頑張りましょう。
2~3年後の具体的な目標を設定して貼っておくと、モチベーション保持に役立ちますよ。
SNSを活用しよう
フリーランスワーカーがSNSを活用しないのはもったいない!仕事内容をInstagramやYouTubeで発信することは、依頼の受注につながります。
特に、動画編集やデザインなどクリエイティブ系の職種では、企業が依頼先をSNSから見つけるケースが多いです。この人に頼みたい、と思われるよう仕事の質や人柄が見える投稿をすると良いです。
クライアントになりそうな人からのオファーを逃さないよう、閲覧者があなたと連絡を取れる設定にしておきましょう。
クラウドソーシングやエージェントサービスを活用しよう
クラウドソーシングは、インターネットを利用して不特定多数の人に業務を発注したり、受注したりする仕組みのこと。大手企業の依頼を含め、個人で営業しても見つけられない案件が載っている可能性があります。
エージェントサービスは、スキルに合った案件を紹介してくれる仲介サービスです。自分の市場価値の分析、単価の交渉、キャリアアップのサポートなどもしてくれます。
営業が苦手な人や、時間を節約したい人は、これらのサービスをうまく利用して受注を増やしましょう。
しっかりしたポートフォリオを作成しよう
ポートフォリオとは、自分のスキルや経歴、実績を示す資料のこと。自分がどんな仕事をしてきたか紹介するものです。
例えばコンサルタントならこれまでに携わったプロジェクト、ライターならこれまでに描いた記事を紹介します。
ある案件に応募するとき、ポートフォリオがしっかりしていれば選考はスムーズにいき、クライアントは安心してあなたに仕事を依頼できます。
ポートフォリオは一度作ったら終わりではありません。定期的に最近の仕事を追記し、最新の状態にアップデートしておきましょう。
複数の案件を並行して受注しよう
フリーランスはプロジェクトごとの受注が多いため、一つの契約が終わると次が見つかるまで収入が途切れるリスクもあります。複数の案件を並行して進めておけば、無収入期間が生まれるリスクは下げられます。
特にオンラインのみで連絡を取っている場合、クライアントと突然連絡が取れなくなるリスクも。また「申し訳ないが社内検討により終了が決定した」との通知一本で来月からの案件がなくなるケースも実際にあります。
スケジュール管理が難しくはなりますが、2つ3つと収入源を確保しておけば、必要以上に慌てず余裕をもって対応できます。
会計ソフトを活用しよう
確定申告には、自動で集計や計算を行ってくれる会計ソフトを使うのがおすすめ。
基本的な税の知識を学ぶだけで、簿記をガッツリ勉強しなくてもできるので、帳簿や確定申告の負担が軽減できます。
紙の領収書をスキャンしてデジタル化したり、銀行口座と同期できたりと、便利な機能があるソフトもあります。
フリーランス向けの制度を活用しよう
フリーランスの心配の一つが、保険や年金。フリーランス向けに設定された制度があるので、理解して活用しましょう。以下のようなものがあります。
・国民年金基金: 国民年金に上乗せして払うことで、将来の受給額を増やせる
・小規模企業共済: 廃業時に共済金を受け取れる、いわば経営者の退職金制度
フリーランスのコミュニティに参加しよう
同じフリーランスの仲間がいれば、何かあったときに気軽に相談できます。孤独感が解消し、モチベーションアップにもつながります。
まずはオンラインのフリーランスコミュニティに参加してみましょう。たくさんありますが、例えば次のようなものがあります。
▶・freelancenow : 実名制のフリーランスコミュニティ。無料でマッチングサービスを利用できる。Facebookコミュニティで情報交換できる。
▶・レバテック: 初心者歓迎、無料で利用できる。案件紹介もあり。
また、フリーランス向けの勉強会やイベントに参加することで、オフラインの仲間ができます。コワーキングスペースの中には、食事会や交流会を開催しているところもありますので、時折参加してみると良いです。
納期厳守を徹底しよう
どんなにスキルがあって成果物の出来が良くても、納期を守れない人は契約を継続できません。納期を守らないベテランより、しっかり守る初心者の方が大切にされます。納期厳守を徹底する姿勢が大切です。
どうしようもない事情で納期が守れそうにないときは、早い段階でクライアントに相談してください。
また、クライアントへの返信は迅速に行いましょう。レスポンスが悪かったり、むらがあったりすると、ビジネスパーソンとしての信頼を得られません。
多忙であったり、すぐ返信できない内容だったりする場合は、取り急ぎ1本返信を入れましょう。
「ご連絡ありがとうございます。後ほど、改めてご返信いたします」のような簡単なメールでも、与える印象はただ待たせるのと大きく違います。
プライベートや体調管理を大切にしよう
フリーランスは自由度の高いぶん、生活が不規則になったり、オンオフがあいまいになったりしがち。体調を整え、意識してプライベートを大切にする姿勢が必要です。
おすすめの方法の一つは、休日を設定すること。取引先の都合を考えたうえで休日を決め、関係者に知ってもらいます。
いったん決めたらなし崩しに連絡に対応したりせず、しっかり休むのがポイント。特に希望がない場合は土日を休みにするとトラブルが少ないです。
フリーランスは身体が資本なので、体調管理をおろそかにしてはいけません。質の良い睡眠、栄養、運動を意識し、疲れが溜まったら半日休むなどして体調を整えましょう。不調の時は先延ばしせず、医療機関を受診します。
どんなに忙しくても、なるべく人間としてきちんとした生活を保つよう心がけると良いです。料理、掃除、洗濯などは仕事と関係ありませんが、心身の健康を保つ上では大切です。
誰かがやってくれる場合は良いですが、自分でしなければならない場合はスケジュールに組み込んで工夫を。
在宅ワークの私は、例えば掃除なら「洗面台」「掃除機だけ」「ソファのコロコロ」など作業を5~10分に細分化して、パソコン作業で目が疲れたなーというときにやります。
普通に休憩するとスマホを見たりしがちですが、掃除は目も休まるし気分転換になっています。家が少しでもきれいだと、イライラも減りますよ。
私の場合は、仕事の日は朝から着替えて朝食を食べるようにするだけで、オンオフの切り替えがうまくいくようです。着替えといっても普段着で良いし、メイクもしないのですが、少なくともパジャマのままパソコンに向かわないようにしています。
フリーランスで働くのは楽しいですが「生きるために働く。働くために生きるのではない」ということを忘れず、自分なりの方法でメリハリをつけて生活を大切にしましょう。
続いては、フリーランスの30代女性がどんな方法で仕事を獲得しているのか、調べてみましょう。
30代女性がフリーランスとして仕事を取る方法
30代女性はどんな経路で案件を獲得しているのでしょうか。主な方法を5つご紹介します。
人脈
友人・知人、過去や現在のクライアントから仕事を紹介してもらう方法です。現実に、フリーランスの受注経路としては人脈が一番多いです。
友人・知人や会社員時代の同僚などにそれとなく、どんな案件を探しているか伝えておきましょう。今の取引先だけでなく、以前取引のあったクライアントとのつながりも大切にし、定期的にご挨拶するのも良い方法です。
また、関連分野のセミナーなどに参加して新たな人脈を作るのもおすすめ。人脈が広いほどチャンスも広がります。
フリーランス転向後も前職の企業や取引先と契約して働くパターンもあります。
クラウドソーシング
クラウドソーシングサービスを使えば、手軽に幅広い案件を探せます。未経験者歓迎の案件も多く、フリーランス初期の実績作りに最適です。
・ランサーズ
・ママワークス
・Anycrew
など多くのプラットフォームがあります。いくつか登録して併用するのがおすすめです。
ただし、クラウドソーシングで得られる案件は低報酬のものが多く、サイトに支払う手数料も高いです。腕試しや実績作りとしての位置づけで便利に使うと良いでしょう。
フリーランス向けエージェント
フリーランス向けのエージェントは、企業とのマッチングだけでなく、営業や単価交渉など、受注や契約にまつわる面倒ごとを代行してもらえるため人気です。福利厚生や各種保障を受けられる場合もあります。
登録はたいてい無料ですが、エージェント経由で受注した仕事の報酬から一定率の手数料が引かれることがほとんど。手数料の一般的な相場は、報酬の20~30%程度です。
高度なスキルがあるがフリーランスとしては初心者、という人には、自分の職種に特化したエージェントがおすすめ。
多くの場合専任のアドバイザーがおり、よりマッチした案件をより有利な条件で受けられるよう助けてくれます。
SNS
SNS上でポートフォリオや仕事内容を発信することで、人材を探している人や企業の目に留まり、仕事につながる場合があります。
企業との直接契約
スキルや実績に自信がある人は、企業と直接契約する方法もあります。スタートアップ企業に営業をかけたり、業務委託契約先を探している企業の求人に応募したりします。
大手企業に正規で雇用されるのは難しいですが、フリーランスとしてプロジェクトに参加することは比較的容易です。大手企業の名前を実績としてポートフォリオに記載できるため、今後も有利になるでしょう。
フリーランスになりたい気持ちは固まりましたか?では実際にどんな準備をしていけばいいのか、流れを見てみましょう。
30代女性がフリーランスに転向する時の流れ
30代女性がフリーランスになる際の、準備の流れは次の通りです。ステップごとにご紹介します。
1 事業計画を立てる
仕事内容、想定される顧客、収入見込み額など、ある程度具体的に計画しておきましょう。そうすることで、何が足りないか、どれくらいの費用がかかりそうかなど、準備に必要なことが分かってきます。
2 資金をためる
業種によって必要な設備投資はもちろんですが、それとは別に1.5~2年分の生活費もためておきましょう。フリーランスになってしばらくは、収入が不安定になる可能性が高いためです。
開業助成金や補助金が利用できないか調べてみましょう。貯金が十分にあれば、計画性が評価されて助成金などの審査にも通りやすくなるため、どちらにしても貯金は重要です。
3 家族と話し合う
自分の人生は自分のものではありますが、家族の理解と協力を得ておくことも大切です。
会社を辞めてフリーランスになると聞くと、家族が心配することが多いです。キャリアプランをしっかり提示して、計画的な開業であることをわかってもらいましょう。
会社員からフリーランスになると、保険や年金も変わります。
国民健康保険組合と国民年金に加入することもできますし、親や配偶者の扶養に入る場合もあります。老後の資金にかかわる問題でもあり、そのあたりも相談の必要があるでしょう。
もう一つの問題は、在宅勤務や時間の自由が利く仕事であっても、プロとして働いていることを家族にわかってもらうこと。
何時から何時まで外で働く、という場合に比べて、フリーランスの女性はいつでも都合がつくと思われがち。家にいるからと家事や雑用が丸投げされたり、予定が勝手に入れられたりする恐れがあります。
納期厳守であることや、1日当たりどれくらいの時間を集中して作業する必要があるかなど、きちんと伝えて理解を得ておくことが大切です。
4 育児や介護関連の行政サービスの条件を確認する
育児や介護で行政サービスを使っている人は、フリーランスになるにあたり確認しておきたいことがあります。
会社員ということで使えていたサービスが、フリーランスになると適用されない可能性があります。実際の稼働実績を証明する必要のある場合もあります。自治体によって、必要な稼働時間数や書類が異なるため、退職前に相談しておきましょう。
逆に、仕事をしていない状態からフリーランスとして働き始める場合は、使えるようになるサービスの有無をチェック。施設やサービスの利用回数を増やせるなどの可能性があります。
いずれの場合も、世帯の収入の増減により、翌年のサービス利用料が変わる可能性もあります。聞かないと教えてもらえないことも多く、自分から確認することが大切です。
5 開業届などの手続きをする
個人事業主として開業する場合は「開業届」を提出します。届け出は税務署で行います。必要なものは、
・印鑑
・個人番号が分かるもの
・本人確認書類
です。事業所名(屋号)も前もって考えておくと良いです。
市役所で年金や保険の切り替え手続きもしておきます。事業用口座の開設は必須ではないですが、プライベートと分けることで管理しやすくなるためおすすめです。
青色申告を希望している場合、開業日から2ヶ月以内に「青色申告承認申請書」を出します。青色申告は手間はかかりますが節税効果があるので、検討すると良いでしょう。必要な書類は税務署でもらえます。
フリーランスは単に働き方を示す言葉で、個人のスキルで稼いでいる人を指します。中小企業庁の定義によれば、実店舗を持たず人を雇っていません。
ですから、フリーランス=個人事業主とは限りません。フリーランスでも法人を設立していたら個人事業主ではありません。また、個人事業主でも飲食店など実店舗を持っていたり人を雇っていたりすれば、フリーランスではありません。
6 作業環境を整える
在宅で仕事をする場合は、集中して作業できる環境を確保しましょう。インターネット環境、仕事内容に合ったスペックのパソコン、必要に応じてモニターやプリンター、ウェブカメラや照明などを揃えます。
私のおすすめは「椅子はケチらない」こと。長時間の作業で首や腰が痛くならないよう、角度や高さがピッタリのものを少しこだわって探すと良いです。
家族と住んでいる場合は、家族にとっても自分にとってもストレスが少ないよう、作業場所や時間帯をよく話し合う必要があります。
私の知り合いは試行錯誤の結果、メインのパソコン作業用のスペースと別に、会議や電話など「声を出す業務」のための小さなスペースを別室に確保しているようです。
7 ポートフォリオを作る
営業用に自分のスキルや実績をまとめた資料を作ります。期待した成果を出してくれそう、信用できそうと思ってもらえるよう、詳しく自分をアピールしましょう。
ポートフォリオを作ったら、SNSでも公開しておきましょう。
① コンテストに応募して受賞
起業のアイデアやプランを競う、女性起業家向けのビジネスコンテストに応募してみると良いです。優れていると認められれば、賞金やビジネス支援を受けられます。また、人脈も大きく広がるでしょう。
クリエイティブ系のスキルがある人にとっても、コンテストは大きなチャンス。受賞すれば賞金のほか、コンテストの主催者から案件をもらえたり、知名度が上がることでより良いスタートアップができたりする可能性があります。
② ハイクラス人材向けのセミナーを受講
自分の職種スキルを伸ばすセミナーのほかにも、年収1000万をめざす女性起業家向けなど、ちょっと意識の高いセミナーを受講してみるのも有益です。
内容が参考になるのはもちろんですが、高い目標を持つ女性や個人事業主との人脈ができるのも心強いですね。
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