「仕事もプライベートも充実して楽しく、結婚願望もない。でも、周りがどんどん結婚するのを見て、自分はこのまま独身で大丈夫なのか不安」そんな風に思っているのは、あなただけではありません。
女性は結婚するのが当たり前だった時代は終わり、どんな人生を歩むかを自分で決められる時代となりました。
自分で決めるということは、自分で責任をとるということ。後になって後悔しないかどうかが気になりますね。
結婚しない生き方にはメリットもデメリットもありますが、興味深いことに30代も後半になってからハッキリ見えてくる本当のメリットがあります。
この記事では、どれくらいの人がどんな理由で結婚しないことを選ぶのかをまずチェック。その後、30代後半でようやく見えてくる、結婚しないことの本当のメリットを4つご紹介します。
記事の後半では、メリットをしっかり享受しデメリットを回避するために、今からしておくべきことをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
一度きりの人生、自分の納得のいく選択をしたいですね。どんな決定をするにしても、あなたが幸せで充実した人生を楽しめるよう、どうぞ参考にしてください!
美容ライフスタイルアドバイザー
ヒロコ
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談を多数いただくようになったことをきっかけにフリーランスブロガーに本格転身→海外移住→3Qsにジョインし美容・ライフスタイル情報発信を担当。昨日より今日の自分をもっと好きになってもらえるとうれしいです。
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談...
Contents
結婚しない生き方を選ぶ人が増えている
国勢調査の結果を見ると、年々未婚率が上がっていることがわかります。結婚しない生き方を選ぶ人が増えているということです。
とくに女性は、ひと昔前までは適齢期に達したら結婚するのが当たり前とされていましたが、2020年の調査ではこのような数字が出ています。
年齢(女性) | 未婚率 | 実際の感覚 |
30~34歳 | 38.5% | 3人に1人は未婚 10人中4人が未婚 |
35~39歳 | 26.2% | 4人に1人は未婚 10人中2~3人が未婚 |
40~44歳 | 21.3% | 5人に1人は未婚 10人中2人が未婚 |
45~49歳 | 19.2% | 5人に1人は未婚 10人中2人が未婚 |
どうですか?周りを見回してみると、実際これくらいの感じではないでしょうか。
2022年に実施された▶「第16回出生動向基本調査」でも「いずれ結婚するつもり」と考える未婚者が性別・年齢・生活スタイルの違いを問わず減少していることがわかりました。
また、厚労省による▶「日本人の意識調査」では、人は結婚するのが当たり前だという人よりも、個人の自由でどちらでもよいと考えている人の数が大きく上回っています。
結婚したくないと感じる理由は人それぞれですが、一般的に次のような要因が挙げられます。
・結婚して幸せになれるとは思えない
・家事や育児に自信がない
・男女対等の関係を望んでいる
・親戚やママ友などのしがらみが増えるのがイヤ
・現状に満足しており変化が怖い
・王子さまを待っている
これらは漠然とした不安だったり、一時的な思いだったりすることもあり、のちに結婚することを選ぶ人ももちろん多くいます。
一方私の周りでも、30代後半から40代にかけて独身でいる女性の多くが「結婚は考えてない、このままがいい」と本心から言っています。30代後半になってようやく、結婚しないことの本当のメリットが見えてくるのだとか。
そこまでくれば、不安や迷いがなくなってラクになり、自分らしく輝けるようになるというのです。
そこで、私の周りで輝いている30代から40代の女性から、詳しく話を聞いてみました。インタビューして分かった、結婚しないことの本当のメリットとはいったい何なのか、さっそくご紹介します!
30代後半で見えてくる本当のメリットとは?
30代後半になると、
・同年代の結婚・子育ての様子を観察して比較できる
ため、結婚しないことの本当のメリットが見えてきます。
お金の自由や人間関係など一般的に言われているメリットも、より現実的に深く感じられるようになるでしょう。
30代後半になってようやく本当にわかってくる4つのメリットを、1つずつ見てみましょう。
自分の時間やお金の自由
30代後半になると、友達やきょうだいが結婚して子どもを持ち、お金や時間の使い方が完全に変わるのを間近で見ることが多いです。お金や時間をすべて自分のために使えるメリットをより強く感じられるようになります。
例えば、こんな声がありました。
「仕事帰りに時々一緒にオシャレなレストランやバーに行っていたが、断られることが多くなり誘いにくくなった」
「遊ぶ約束をしても、夫や子どもの用事でキャンセルになることが多い」
「以前は朝まで歌ったり飲んだりしていたのに、今はちょっと遅くなると配偶者に電話したり、電話がかかってきたりするし、早めに帰ってしまう」
「帰宅時間が不規則になるからと大きなプロジェクトのリーダーを辞退したらしい」
一方の自分は、順調にキャリアを積んでいます。大きなプロジェクトにかかわり、評価されて、多忙ながら充実した毎日です。
収入は以前より上がり、贅沢はできませんが我慢もしていません。納得のいく服や持ち物を身に着け、好きな時に外食や旅行をします。結婚してこの自由を手放すことはちょっと考えられません。
価値観やライフスタイルの自由
30代後半になると、自分の好きなもの・キライなものがわかってくるので、価値観やライフスタイルが固まってきます。
どうしてもゆずれないこだわりの部分が増えると、それらがピッタリ合う人を見つけるのは難しいことに気づきます。自分の世界で心地よく過ごしているので、いまから誰かに合わせたり、合わせてもらったりするのも面倒です。
例えば、こんな声がありました。
「ワクワクするような転職のチャンスが訪れたとき、保守的な性格の彼が応援してくれず、消極的なことばかり言うので参った」
「推しのコンサートに有休をとって必ず駆けつけていたメンバーが、結婚で一人また一人と卒業していく。やはり夫の支持は得られないんだなと思った」
ひとりなら、超個性的なデザイナーズマンションに住んでも、昼夜逆転の生活を送っても、イグアナを何匹飼っても、何の問題もなし。
仕事や資格取得に没頭する人生もあり、逆に趣味や旅行に没頭してその資金稼ぎに仕事する人生もあり。
思い立って海外に移住を決めても、大学に入りなおして医師になると決めても、干渉されることなく比較的容易にやり通すことができます。
自分の世界ややりたいことがはっきりしている人ほど、結婚しないことに強くメリットを感じることでしょう。
わずらわしい人間関係からの自由
結婚すると、義理の親戚や配偶者の同僚・友人などとも付き合わなければならなくなります。30代後半になると、自分と合う人とだけ深い付き合いをし、快適な人間関係を構築しています。あえて居心地の悪い付き合いを増やすのは気が重いです。
例えば、こんな声がありました。
「正月などに親戚が集まったとき観察してみると、お嫁さんたちはすごく気を遣っているし、都合によって家族扱いされたりよそ者扱いされたりで気の毒」
「仲の良い同僚が結婚して新居にお邪魔したが、奥さんは作り笑顔だった。考えてみると自分でもそうなる」
ある友人は、結婚に魅力は感じないものの、結婚すれば親戚などからの「結婚はまだ?」というプレッシャーから解放されるのがほぼ唯一のメリットだろうと思っていました。
ただ30代後半になると、結婚を急かすプレッシャーは徐々に落ち着いてきたそうです。そのため今となっては、結婚にほとんどメリットを感じられないとのこと。
シンプルな人間関係を好む人にとっては特に、結婚しないことで余計な付き合いを増やさないメリットは大きいですね。
自分の人生に対する不満からの自由
30代後半になると、SNSなどでつながっている人を含め、すでに結婚した友人・知人の生活を垣間見る機会が多いです。その中には、不幸そうで愚痴ばかりの人も多いです。
確かに、夫や夫の家族との関係に加え、親の世話や子どもの反抗期、自身の健康や経済的問題など、30代後半の既婚女性には悩みの種がいっぱい。自分ではコントロールできない問題が多く、人生が他人に振り回されると感じることも。
ママ友などつながりのある人には話しにくいため、同年代ながら全く関係のない単身者が愚痴の聞き役にされてしまうことがあります。また、SNSでは良いことより悪いことを吐きだすことが多く、彼女たちの愚痴コメントを目にする機会が多いでしょう。
例えば、こんな声がありました。
「義理の親の世話をしている友人の“犠牲感”がすごい。自分も親の老後は考えるが、自分がお世話になった親の世話なので、特に複雑な感情はない」
「既婚の友人や同僚と話していると、マウントしてきたり羨ましがってきたりと忙しい。お互い自分で選んだ人生なのに、受け入れられないのかと思う」
それに比べて、結婚しない自分の人生は満足のいくものだと感じることが多いそう。順調なことばかりではもちろんないけれど、全部自分の選んできたことの結果だし、自分で何とかしていけます。
自分の人生を自分でコントロールしていると感じられること自体が、とても幸せなこと。 30代後半になると、これも結婚しないことのメリットとして強く感じられるようになります。
30代後半になってわかってくる、結婚しないことのメリットを4つご紹介しました。今すでに共感できるものもあれば、これからわかるものもあるでしょう。ただし、結婚しないことには当然デメリットもあります。
続く部分では、結婚しないことのデメリットを回避し、メリットを十分にエンジョイするためにしておくべきことを紹介します。
結婚しないことのメリットを享受するためにしておくべきこと
結婚しない生き方にはデメリットもあります。きちんと対策しておくことで、結婚しないことのメリットを十分に楽しめます。以下の5つのポイントを今からチェックしておきましょう。
健康に気を配る
結婚しない人生で一番気がかりなのは、病気や入院。完全に防ぐことはできませんが、今から健康に気を配ることで、30代後半以降の体調を崩しやすい時期を乗り切れる体作りができます。
注意したいのは、以下の4点。
①バランスの取れた食事: 多忙だからと食事を抜いたり、菓子パンで済ませたりしていませんか。きちんと3食、大体決まった時間に、バランスよく食べる習慣をつけましょう。
簡単な食事やダイエット中の食事で不足しがちなタンパク質や食物繊維を意識して摂るとよいです。加工食品の摂りすぎや、無理な食事制限はやめましょう。
すぐに結果が出るわけではありませんが、数年後の身体を作る投資のつもりで改善を。
②適度な運動習慣: 30分以上の運動を週2日以上、または20分の運動を週4回以上行う習慣をつけましょう。有酸素運動と筋トレをバランスよく取り入れるのがポイントです。
特に、インナーマッスルを鍛えるピラティスや、全身に適度な負荷をかけるHIITを取り入れるのがおすすめ。
姿勢を整える筋肉を鍛え骨を強くしておくこと、生活習慣病のもとになる肥満や高血圧・高脂血症を防ぐことで、元気で独立した生活をより長くエンジョイできます。
年を取ってから運動を始めるのはとても大変です。私の周りにも、60代になって健康数値が気になり、いざ運動を始めようとしたら動悸やひざの痛みが出て続けられなかったという女性が多くいます。
だからこそ、今から始めて、ずっと続けるのがベスト。これもある意味、将来の身体のために毎日投資するようなものですね。
③ストレスや睡眠の管理: 自分をリラックスさせるコツを見つけておきましょう。何かの趣味でもいいし、腹式呼吸やストレッチ、香りや音楽でもいいです。
就寝の2~3時間前からの過ごし方に気を付けることで、良質の睡眠がとれます。入浴はぬるめのお湯につかるようにし、寝る直前のスマホや食事、飲酒は控えましょう。
④定期的な健康診断: 年齢とともにさまざまな疾患のリスクが高まるため、早期発見と予防のために毎年健康診断を受けましょう。ほとんどの市区町村は、住民に安価で健診を提供しています。
多忙で自治体の指定日時に合わせられない方や、プライバシーを重視する方は、保険適用にはなりませんが医療機関でも受けられます。
とくに、家族に高血圧や糖尿病、ガンの人がいる場合は、そうでない場合に比べてリスクが高い可能性があります。該当する項目を1年に1回はチェックするとよいです。
早期発見できれば簡単な治療や観察で済むことが多いです。一方、発見が遅れると、治療も長期化・大規模化します。入院・手術のほか、透析など一生続ける治療が必要になることもあり得ます。
結婚しない生き方は、病気で働けなくなるリスクや、気軽に世話を頼める人がいないリスクと隣り合わせなので、先手先手で大病を防ぐ努力は惜しまずにしましょう。
マネー面で備えをする
既婚者の場合は1人に何かあればもう1人が働くことができますが、結婚しない場合はすべて自分で備えておく必要があります。以下の5つのポイントをチェックしておきましょう。
①貯金しておく: 早くから、無理のない範囲で貯蓄を始めておきましょう。好きなだけ使って余った分を貯蓄に回すより、先に貯蓄分をとりわけて残りで生活する「先取り貯蓄」がおすすめ。緊急時はもちろん、新たな目標ができたときのためにも。
②無理な借金はしない: クレジットカードやローンは節度を持って、返済計画をきちんと立てて利用しましょう。
③収支管理の習慣をつける: まずは毎日家計簿をつける習慣を。必要な経費を把握し、節約できるポイントを見つけて無駄のないお金の使い方を心がけましょう。
④保険や制度について勉強する: 自分が入っている保険に過不足がないか再確認しましょう。
例えば、自分が死んで生活に困る人がいない場合は、生命保険や医療保険の死亡保障は不要かもしれません。入院・手術・通院の保障に絞ることで、保険料を節約できます。
また、医療保険や年金などの社会保障制度についてしっかり理解しておくことも大切です。貯蓄型保険や個人年金保険、iDeCoや積み立てNISAなど、将来に備える資金運用のことも勉強しておきましょう。
⑤キャリアプランを明確にする: 結婚しない生き方を選ぶ場合、基本的に生涯働くことになります。40代、50代、定年までのキャリアプランをきちんと見据える必要があります。
スキルを磨く、資格を取得するなど、自分の市場価値を高める努力を続けましょう。
ある友人は、自分の会社で女性のキャリアがかなり限られている現実に気づき、新たに資格を取得して、女性がいくつになっても活躍している業種へキャリアチェンジしました。
将来の経済的自由のためには、先見の明をもって計画することが大切です。
人との交流を大切にする
結婚しない生き方を楽しんでいる人でも、不安感や孤独感に悩まされることは必ずあります。自分のテリトリーに引きこもらず、家族や友人とのつながりを大切にしましょう。
親はもちろん、きょうだいやその家族とも交流するようにしましょう。定期的に電話したり、贈り物をしたり、会って話したりする機会をつくるとよいです。
お互いに気に掛け合い、何でも相談できる人がいることは、独身生活にはとても重要なことです。
年をとっても友達は作れますが、チャンスやエネルギーのある今のうちに視野を広げておくのがおすすめです。
例えば、
・サポートやボランティアに参加する
・趣味やスポーツのコミュニティに参加する
ことで交友の幅が広がります。信頼できる人たちを見つけ、支え合いや情報交換の場を増やしていくようにしましょう。
有意義な趣味や活動を見つける
心を豊かにしてくれるような、有意義な趣味や活動を見つけることも大切です。たまの一人の休日、家でゲームやインターネットを見ながらまったり過ごすのも良いですが、退職後に毎日そんな生活だと、生きている感じがしませんね。
例えば、こんな趣味や活動はどうでしょうか?単なる一過性の気晴らしとは違い、達成感や成長、人間としての喜びを与えてくれる活動です。
・新しいことを学ぶ(楽器や絵画、外国語など)
・文化や自然に触れる(美術館やアウトドア、自然保護区への旅行など)
・人を助ける、教える(ボランティア、料理教室、英語レッスンなど)
誰かが付き合ってくれないと楽しく過ごせないようでは、将来時間ができたときに孤独感を感じるでしょう。
どんなに仲の良い友人でも、いつまでも一緒にいられるとは限りません。家族の事情や健康上の問題で一緒に過ごせなくなることや、ゆくゆくは先に逝ってしまうこともあります。
一人でも有意義に過ごせるよう、楽器・絵・カメラなど時間を忘れて没頭できるような趣味が一つあると良いですね。
年を取ってゼロから始めるのは大変なので、興味のあるものがあれば少しかじっておくと良いかもしれません。
決定に責任を持つ
最後に、結婚しない生き方を選んだ自分に誇りを持つことを忘れずに。結婚する人と同じくらい、いやそれ以上にいろいろ考えて決めたことですから、他の人がどう思っているか気にしすぎるのはナンセンスです。
時代は変わったとはいえ、結婚しない人のことを変わっている人、かわいそうな人という目で見る人は未だにいます。家族の理解や賛成が得られない場合は、悲しい思いをすることもあるでしょう。
未婚であることについていろいろ言われるときは、みじめな気持ちになる必要も、攻撃的になる必要もありません。ただ気にかけてくれていることに感謝しつつ、余裕をもって受け流しましょう。
自分の人生を自分で決めること、周りの期待に応えるためだけに不本意な決定をしないことに誇りを持ってください。
今できることは、自信をもって自分の選択を伝え、幸せになるための努力を惜しまず、充実した人生を送ること。その姿を見せることで、あなたを本当に気遣う人は徐々にわかってくれます。
それでも心無いことを言うような人には、言わせておく胆力を培うことも大切。自分が選んだ幸せにきちんと納得していれば、気にならなくなりますよ。
30代後半になってからもっと楽しい!結婚しない人生を謳歌しよう
30代後半になると、自分の成熟や、結婚した周囲の人との比較により、結婚しないことの本当のメリットが浮き彫りになってきます。
時間やお金、価値観やライフスタイル、人間関係、人生への満足度などにおいて、結婚しない人はより大きな自由を謳歌できることが明らかに。結婚していなくてよかった、と心から感じるでしょう。
ただし、結婚しないことのデメリットを理解し今から対策しておくことで、これらのメリットを十分に享受することができます。健康面や経済面でしっかり準備し、孤独感や世間の目への対処方法を身に着けておくことが大切です。
結婚するのもしないのも、幸せになるための選択肢の一つ。自分に合った幸せを見つけ、自信をもって楽しみましょう!