結婚を目の前に控え、結婚式の準備をしたり2人で住む新居を探したりして、これからが人生で一番幸せな時期であるはずなのに、なんだかそわそわしたり気分が沈みがちだったりして楽しくない…。
そんなあなたはマリッジブルーに陥っているのかもしれません。
こんなはずじゃなかったのに…と辛いですよね。そんな方のために、この記事ではマリッジブルーの原因や解決方法についてお話ししていきます。マリッジブルーの乗り越え方を知るだけで、辛い気持ちから抜け出せますよ。
恋愛コラムニスト
齋藤緑子
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫、セックスなど、誰にも言えない悩みを抱えた女性の心に寄り添います。
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫...
マリッジブルーってどんなもの?
では最初に、マリッジブルーとは一体どのようなものなのかを解説していきます。
マリッジブルーとは
マリッジブルーの意味は、結婚を控えた人が、結婚の準備や間近に迫った結婚生活に突然不安や憂鬱をおぼえる、精神的・肉体的な症状を指す和製英語です。
最近では結婚前だけではなく、結婚直後にマリッジブルーに陥る人もいます。
また、マリッジブルーは女性に多い症状だと思われがちですが、男性でも同様の症状を訴えることがあります。
約8割の女性が経験している
結婚情報サイトが362人の花嫁を対象に「マリッジブルーを経験したか」という質問をしたところ、全体の79%の女性が「YES」と答えているという結果が出ています。
かなり多くの花嫁がマリッジブルーに陥った経験があるということですね。結婚をして幸せになるはずなのに、こんな気持ちになるなんて自分だけ?と思う必要は全くありません。
さらにその回答を詳しく見てみると、以下のような結果も出ています。
1位 結婚式の準備中
2位 プロポーズ~結婚式の日取りが決まるまでの間
結婚に向けて様々なことを決めなければならない時期が最もマリッジブルーに陥りやすい時期であることがわかります。
マリッジブルーになるような結婚で、本当に幸せになれる?それともやめた方がいい?
多くの人が経験しているとはいえ、マリッジブルーに陥ってしまうような結婚で、自分も相手も幸せになれるのか?もしかしてこの結婚はやめた方が良いのでは?という疑問をおぼえる方もいるはず。
単なるマリッジブルーだから、と現在の段階で感じた不安を解消せずにそのまま流れで結婚に向かってしまうと、その後の結婚生活に影響が出てしまう可能性があります。
しかし、だからといってマリッジブルーを感じるような結婚はやめた方がいいとも言い切れないのは、マリッジブルーをどのようにして2人で乗り越えるかがポイントになってくるからです。
いわばこのマリッジブルーが、2人にとっての最初の試練。マリッジブルーに陥った時、自分と相手がどのように対処するかによって、2人の結婚が幸せなものになるのか、やめればよかったと思うものになるかが変わってくるのです。
マリッジブルーに陥った時の具体的な対処法については、また後ほどご説明しましょう。
30代女性が感じる、マリッジブルーの症状とは
マリッジブルーという言葉だけは知っていても、具体的にどのような症状が現れるのかわからない人も多いはず。ここからは30代女性に多い、精神的・肉体的に現れるマリッジブルーの症状を解説していきます。自分にもあてはまる症状があれば、あなたもマリッジブルーに陥っている可能性があります。
理由もなくイライラする
結婚の準備をしていると、相手や家族の何気ない言葉についカッとなってしまったり、相手のやることなすことに不満をおぼえて腹立たしくなったりすることがあります。
また、理由もなくイライラしてしまい、態度がピリついてしまうことも。これは代表的なマリッジブルーの症状であるといえるでしょう。
食欲が落ちる・眠れなくなる
肉体的に現れるマリッジブルーの症状としては、気分が塞いで食欲が落ちたり、夜眠れなくなってしまうことが挙げられます。人によっては過食に走ることも。過食に走ってしまう場合は「これじゃウエディングドレスが入らない!」というプレッシャーにまた苦しんでしまうこともあります。
体調が変化して、「最近疲れてない?」と周りの人に言われるほど顔や身体に影響が出ている場合は、かなり重症化しているので要注意です。
突然不安に襲われる
結婚式の準備中や、結婚のことを考えると不安に襲われてたまらない気持ちになるのはマリッジブルーの症状です。
ちょっとしたことで落ち込みやすくなったり、何もないのにそわそわと落ち着かない気持ちになったりすることも。
さらには注意が散漫になり、仕事や日常生活で小さなミスを連発してしまうこともあります。
「結婚前うつ」と呼ばれるほど精神的に辛いマリッジブルー。このような気持ちや身体の変化を感じているなら、マリッジブルーに陥っているのかもしれません。
30代女性が陥りやすい、マリッジブルーの原因とは
幸せになるために大好きな人と結婚をするのに、どうしてマリッジブルーに陥ってしまうのでしょうか。30代女性が特にマリッジブルーに陥りやすい原因について考えてみましょう。
環境の変化についていけない
30代女性は仕事や趣味も含めた自分の生活スタイルがある程度決まっていて、安定しているという人が多いのではないでしょうか。しかし結婚をするとなると、その瞬間から自分を取り巻く環境がガラッと変化してしまいます。
結婚式の準備に追われて自分の時間が取れなかったり、やらなければならないことが多すぎて生活リズムが崩れたりして、自分の生活が変わってしまうことに心がついていけなくなることが、マリッジブルーの原因に。
また、結婚をした後の2人の生活スタイルが今までの生活スタイルとは全く違ったものになるということに、自分がちゃんと対応できるのか不安に思ってしまう女性もいるでしょう。
本当にこの人でいいのかという疑問
相手が仕事で忙しく、結婚式の準備にあまり協力的ではなかったり、結婚生活について話し合ってみると相手の嫌な面が見えてきたりすることがあります。
それによって自分が結婚をする相手は本当にこの人でいいのか、という疑問をおぼえてしまい、マリッジブルーに陥ってしまうことがあります。
特に女性は名字を変更する手続きをしなければならないこともあり、自分ばかりが結婚をするのに犠牲を払っていると相手に対して不満を持ってしまうこともあるでしょう。
さらに相手の貯金や給与額などを知ることになり、金銭的な部分で結婚生活に不安がある場合も同様です。本当にこの人と結婚をして幸せになるのか、と考え込んでしまい、マリッジブルーに陥ってしまいます。
結婚式の準備に追われるストレス
30代女性は仕事でもある程度キャリアを積み、毎日忙しく暮らしている人も多いはず。その忙しい暮らしの中から、結婚式や新居の準備などをする時間を捻出しなければならず、時間に追われて結婚への準備を負担に感じてしまうこともあるでしょう。
特に結婚式は準備をすることが多いものです。プランナーと式の段取りを打ち合わせたり、食事のメニュー選び、ドレスの試着など…。
そうしたスケジュールで、休日の予定が埋まってしまい、ゆっくり自分の時間が取れないこともあります。
それが少しずつストレスに変わり、溜まりに溜まってマリッジブルーの原因になってしまいます。
相手の家族との関係性
結婚は恋愛とは違い、2人だけの関係でできることはありません。自分と相手の家族や親戚までも含めて、継続的な関係性を築くのが結婚なのです。
最初に結婚を反対されていたり、相手側のご両親と性格が合わなかったりすると、結婚生活がうまくいくのか不安になってしまうこともあるでしょう。
また、今は関係が良好でも何が原因で関係が悪化してしまうかわかりません。それを考えると憂鬱になり、マリッジブルーに陥ってしまうことも。
理想の家庭を築けるかが不安
女性は幼いうちから、こんな結婚式にしたいなどと結婚に対して夢を抱いていたりしますよね。
結婚式だけではなく、マイホームを買って、子どもは何人いて、笑顔のたえない素敵な家庭にしたいなどと、自分の理想の家庭像を描いている人もいるでしょう。
しかし30代になり、いざ結婚するとなると自分と相手がその理想の家庭をちゃんと築けるのか疑問に思うことがあります。
それは金銭的なことであったり、体質や性格的なものであったりと様々ですが、自分の理想の家庭とは違ったものになりそうだと思うと結婚に対して急に不安になってしまい、その不安がマリッジブルーの原因になります。
マリッジブルー対策と陥ったときの対処法
自分がマリッジブルーに陥っていると思ったら、早めのが必要です。マリッジブルーは喧嘩に発展することも多く、これ以上悪い状況を避けるためにも気持ちの整理をつけましょう。ここからはマリッジブルーを解消するためにどのような対策と対処法があるのかをご紹介します。
相手に打ち明け、とことん話し合う
せっかく結婚しようといってくれた相手に、マリッジブルーだなんて言えない!と思う女性もいるでしょう。しかしマリッジブルーは自分だけではなく、相手と力を合わせて乗り越えるものでもあるんです。勇気を出して、打ち明けてみましょう。
一体自分がどのような原因でマリッジブルーに陥っているのかを話せば、きっと彼も一緒にその原因を解決する方法を考えてくれるでしょう。結婚したいと思うほどあなたを愛している男性が、あなたにひとりで不安を抱えさせるようなことは決してしないはずです。
相手の好きなところを思い出してみる
本当にこの人と結婚していいの?という疑問をおぼえてマリッジブルーに陥ってしまった場合は、自分が彼のどんなところを好きだと思ったのかというところから、なぜプロポーズを承諾したのかということまでひとつひとつ思い出してみましょう。
付き合ったその日に結婚を決めた訳ではないのなら、2人の間には様々な思い出があり、楽しかったことも辛かったこともあるでしょう。
今は不満ばかり抱いてしまうけれど、相手が自分にとってどんな存在だったのか。それを思い出してから、結婚をどうするか考えても遅くはありません。
式の準備をゆっくり進めるようにする
式の準備が忙しく、仕事と両立するのが難しい場合は、一度彼とプランナーの3人で話し合ってみましょう。
式の日取りを遅らせたり、彼にも積極的に準備に取り組んでもらえるようにしたりして、準備をゆっくりとしたペースで進められるようにすると、時間に追われるストレスを軽減することができます。
結婚の準備をしながらも、自分が好きなことができたり、ほっとひと息ついたりする時間を作ることが、マリッジブルーを解消するためには必要なのです。
既婚の友人に相談する
マリッジブルーをひとりで抱え込んで辛い思いをしているなら、既婚の友人に相談してみるのも良いでしょう。マリッジブルーを経験している既婚女性はかなり多いと先に述べましたね。その友人にもマリッジブルーの経験があるかもしれませんし、上手な解消法を教えてもらえることも。
また結婚や人生の先輩として、両親に相談してみるのもひとつの手です。長い結婚生活の経験から、相手の両親とうまくやっていくコツなども教えてもらえるかも。
悩み事は誰かに話すだけでも少し心が楽になるものです。どうしても彼に言えないならば、周りにいてあなたを支えてくれる人に打ち明けてみましょう。
楽しい計画を立てる
結婚は恋愛とは違い、長い間続く生活です。その生活がうまくいくかわからないという理由でマリッジブルーに陥っているなら、先にワクワクするような計画を立てておくと結婚生活に楽しみができます。
例えば結婚して初めての長期休暇はどこに行こうと決めたり、結婚記念日には毎年このレストランでお祝いしようと約束したり、この先も自分と相手が楽しめるような計画を立てましょう。
2人でお金を貯めて何かを買うという計画も、力を合わせて頑張れるのでおススメです。
自分の理想に縛られないようにする
自分の理想の家庭が築けないかもしれないという不安からマリッジブルーに陥っている場合は、まず自分の理想が本当に自分と相手に合っているものなのかを考えてみましょう。
自分の理想が現実とはかけ離れすぎてはいませんか?あまり理想に縛られすぎていると、現実との違いに不満が溜まる一方になってしまいます。
理想は理想として置いておいて、自分と彼だからこそ築ける幸せな家庭に目を向けてみると、新しい発見や自分が今おかれている状況がどれだけ幸せかということに気付けることがありますし、やっぱり彼で良かった、と安心できることも。
結婚自体を考えなおしてみる
マリッジブルーに陥っていることをどうしても彼に打ち明けられない関係性であったり、打ち明けても彼があまり協力的ではなかったりする場合は、一度立ち止まって結婚自体を考え直してみるのも良いでしょう。
様々な対処法を試してみても、マリッジブルーが全く改善されない場合も同じです。自分では気づいていないけれど、その結婚には何か問題がある場合もあります。
不安や憂鬱な気持ちを抱えたまま話を進めてしまうと、その先の結婚生活に影響が出て、うまくいかない可能性があります。一度婚約破棄をするのも良いですが、まずはストップすること。よく考え直してみることが必要です。
監修者「齋藤緑子」のまとめ