「視野が狭いのはよくない」…なんて説教はよく耳にしますよね。実際に視野が狭いことで生じるデメリットはたくさんあり、広いにこしたことはありません。自分の視野の狭さを自覚して、広くしたい!と考えている女性も多くいるでしょう。
今回は視野の広さによるメリット・デメリットと改善方法を紹介していきます。視野の広さで悩みを抱えている人は参考にしてみてくださいね。
フリーライター
shima
OLやアパレル販売を7年経験したのち、フリーのライターに。美容やファッションに関することが大好きで、SNSでの情報収集を日課にしている。30代に向けた最新トレンドをお届けします!
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視野の広い・狭いとはどういう意味?
「視野を広く持った方がいい」とよく言われていますが、具体的に視野とはどういう意味なのでしょうか。30代女性の中には意味をよく理解せずに使っている人も多いと思います。意味を勘違いしている方もいることでしょう。
まずは、視野の広い・狭いとはどういう意味か解説していきますね。
思考や見識の広さの例として使用される
視野の広さとは、思考や見識の広さの例として使われる言葉です。定義としては思慮や知識の及ぶ範囲とされています。多くの人は、多くの知識を得ておくことが視野を広げることに役立つと思っています。
しかし、重要なのは量ではなく範囲です。例えば、数学のテストに例えてみましょう。数字を変えて一つの公式の勉強をどれだけしても、試験ではその公式の問題しか解けないと思います。
試験で高得点を取るためには出る範囲を全て勉強しなければなりません。視野を広げるというのは多くの範囲を知ることなのです。
視野が狭い人の具体例
- 間違いを指摘されても直そうとしない部下
- 周囲の意見を聞き入れない上司
- 昔はこうだったと自分の考えが全てだと思っているお局様
- 長期的な計画を立てられず目標設定できない同僚
視野が狭いことで起きる5つのデメリットは?
「視野は広く持った方が良い」そう言われていますが、なぜなのでしょうか?デメリットを知れば30代女性は視野を広く持ちたいという気持ちが強くなることでしょう。
ここからは、視野が狭いことで起きるデメリットを紹介していきます。視野を広く持つべきか迷っている30代女性はぜひチェックしてみてください。きっとあなたの考えが変わるきっかけをつかめますよ。
1:長期的な計画を立てることができない
視野の狭い30代女性は、長期的な計画を立てることができません。
目先の物事にばかり気を取られているため、長期的に何かを見ることができないのです。視野の狭い人に長期的な計画を任せてしまうと、誤った判断をしてしまうこともあります。
そのため、仕事上で視野の狭い人は大きな計画を任されることはありません。大きな仕事はどうしても長期案件となりやすいため、視野が広い人に任せようとなるのです。
2:人の話を素直に聞けず進歩しない
人の話を素直に聞けないのも、視野の狭いことで起きるデメリットです。自分の意見が正しいと思い込んでいて、他人の意見を取り入れて成長しようという気持ちを持っていません。もちろん、自分が間違っているとは考えもしません。
自分と異なった意見を持っている人は間違っていると勘違いしているのです。成長しないので、仕事でも期待されずキャリアアップは期待できないでしょう。
3:トラブルや予測外のことが起きた時に対応できない
視野が狭い30代女性は、トラブルや予測外の出来事に弱いです。視野が広い人は様々な可能性を考えて準備をしたりします。しかし、視野の狭い人は一つのことしか考えていません。
少しでも自分の考えていることと違ったことが起きれば、動揺して上手に対応することができません。周囲からは「適応能力の低い人」「要領の悪い人」などと思われてしまうでしょう。
4:他人に気配りができず人間関係に摩擦が生じる
あなたは他人に対して気配りのできない人と仲良くしたいと思いますか?視野の狭い人は、自分の発言によって周囲がどのように思うか考えたりはしません。
自分の立場でしか物事を考えることができないため、他人に距離を置かれてしまいます。
職場の同僚と仲良くできなかったり、人間関係でトラブルが起きやすいのもデメリットですね。
5:仕事が非効率的になりミスも増える
視野が狭い30代女性は仕事でも非効率的。ミスを繰り返してしまいます。
どうすれば効率よく仕事をこなせるかとは考えず、自分はこのやり方で仕事をすると決めつけています。
新入社員として入社したときに学んだ仕事方法から、変えようとはしません。
通常、時代の変化によって仕事の方法は変化していくものです。しかし、視野が狭い30代女性は時代への適応を避けるため、ミスも増えてしまうのです。
視野を狭くなる3つの原因とは?
視野の狭い30代女性は、自分がそうなってしまう原因が分かっていないと思います。原因なんてなくて、ただ自分がこういうタイプなだけ。そう思っている人は多いですが、視野が狭くなるには原因があります。
原因を知ることで解決する方法も見えてくるので、根本部分を解明することは重要。主な原因を3つ紹介していくので自分に当てはめて考えてみてください。
1:経験や知識が浅く未熟である
まず、視野が狭い30代女性は経験や知識が浅いです。
経験がないと、自分の考え方が世の中の考えと違うということに気づけません。他人と自分の考え方の違いに気づくことはあっても、自分の方が間違っているとは気づけないのです。
つまり、客観的に物事を見れないことでもあります。20代の頃に比べると経験値は上がっているかもしれませんが、それでもまだ未熟ということですね。経験や知識のある人は他人と自分の考え方の相違点を探すことができ、新たな視点で物事を見ることができますよ。
2:こだわりが強く1つの方法に固執している
こだわりが強いのも、30代女性の視野が狭くなってしまう原因です。これは、一度成功したことのある人に多い原因です。一度の成功を全てだと思いその時の方法しかないと思い込んでいます。
自分は成功しているから、この考え方があっている。そんな1つの方法に固執している考え方こそが、視野を狭くしている原因なのです。最初のうちは周囲もその意見に賛同していますが、それは最初だけ。新しいことを取り入れなければ再度成功することはできないでしょう。
3:感情に思考を左右されている
誰でも感情が乱れることはあります。重要なのはその感情によって思考を左右されるかどうかです。感情的になっているときに、気持ちを立て直すことができる人は広い視野を持てています。
しかし、感情に任せて正常な判断ができないときは視野が狭くなってしまっています。仕事では、どんな状況でも広い視野を持つことが求められます。誰にでも感情的になるときはありますが、その時に冷静な気持ちになれるかどうかでその後が決まるのです。
視野を広げることのメリット6選
では、視野が広がると具体的にはどんなメリットが生まれるのでしょうか?「君は視野が狭い」「もっと視野を広げなきゃ」と言われても、どうなるのか想像できないとピンと来ませんよね。
仕事で活躍している30代女性には、ぜひ視野を広げるメリットに注目していただきたいところ。視野を広げるメリットを知れば、今まで視野が狭かった人も自分を変えてみたいと思うはずです。参考にしてみてくださいね。
1:物事のつながりや本質を考えることができる
視野が広がると、日常生活の中で様々な方向から物事を見ることができます。
視野が狭いと、一部分にしか意識が向かず周りに何があるのかが分かりません。しかし、視野が広がるとどうでしょう。全体像が見渡せますよね。
全体像を見ることができれば、物事の複雑な繋がりや本質にも気づくことができるでしょう。
2:発想力・応用力・分析力などの力が高まる
30代女性が視野を広げると、発想力・応用力・分析力などの力を高めることができます。
視野が広がれば、それだけ認知できる世界も広がります。
いろいろな角度から物事を考えることもできるため、発想力が高まり様々なアイデアを考えることができます。全体像を見渡せれば、必然的に応用力や分析力も向上します。
全体を俯瞰してみることができる能力は、マネジメントにも役立つでしょう。他人からの評価があがるだけでなく、自分自身も仕事が楽しくなりますよ。
3:周囲から信頼を得られる
キャリアを形成している30代女性にとって、人からの信頼はあればあるほど仕事に有利に働くことは理解しているはず。
わかっているからこそ、人からの信頼をどうにか得ようと努力している方もいるでしょう。
視野が狭い人はいくら頑張っても信頼を得にくいです。視野が狭いと自分のことでいっぱいいっぱいだからですね。
しかし、視野を広げれば相手の立場になって考えることができます。様々な意見を取り入れることもでき、その様子は上司や取引先から信頼を得ることへと繋がります。
キャリアアップをするためにも信頼を得ることは必要不可欠。ぜひ、視野を広げて多くの人の気持ちに立てる人を目指しましょう。
4:逆境に強くどんな状況でもポジティブでいられる
視野を広げれば、どんな状況でもポジティブな気持ちを持てるようになります。
逆境に立ち向かうことができどんどん成長していけるのです。新しいことにも迷いなく挑戦していきます。
視野が狭いと固定観念にとらわれて何もできませんが、視野が広がることでそれが無意味だったことに気づけるのです。視野を広げて、たくさんの可能性を手にしましょう。
5:引き出しが増えてコミュニケーション能力が上がる
視野が広がればコミュニケーション能力も自然と上がっていきます。それは、視野を広く持つことで一つの物事を様々な角度から見れるからです。会話の引き出しが増えるので話題が豊富になります。
会話の引き出しが多い人は他人から好かれやすく、周囲にたくさんの人が訪れます。そこでまた、色んな考えの人と出会うのでさらに会話の引き出しを増やせるのです。
6:自分を客観的に見ることができる
30代女性が視野を広げることができれば、物事だけでなく自分のことも客観的に見ることができます。
自分のことは自分が一番分かっていると思われがちですが、実は自分を客観視するのは難しいのです。
客観視して冷静な判断をするのは至難の業でもあります。
自分を客観的に見ることができれば、自分のダメな部分が分かり直すことが可能に。メンタル面が弱い方や、今後のビジョンを見失っている方には良い働きをすることでしょう。
視野を広げるためにはどうする?今日からできるトレーニング方法9選
視野を広げることのメリット・視野が狭いことのデメリットをお伝えしてきましたが、どうすれば視野を広げることができるのでしょうか。
メリット・デメリットを知ったら視野を広げたいと思うのは当然のこと。
しかし、その方法が分からないという30代女性は多いです。ここからは、視野を広げるためにできるトレーニング方法を紹介していきますね。
1:旅行をして様々な価値観に触れる
視野を広げたい30代女性は、旅行をして様々な価値観に触れてみましょう。
旅行をすれば日常とは違った経験をすることができます。様々な価値観を持った人とも出会えるのでとても効果的。
都会に住んでいる人なら山や川など自然のある場所へ。静かな場所に住んでいる人は、あえて都会に行ってみるなど。
いつも暮らしている環境と違った場所に行き、多くの価値観に触れれば視野も広がっていきますよ。
時間に余裕があれば、海外に行ってみるのも良い刺激を受けられることでしょう。
2:ジャンルを問わず色々な本を読む
本にはたくさんの価値観が詰まっています。自分が今後の人生で触れることのないような世界にも触れることができます。
本は身近なものですし、今日からでもすぐ始められますね。
憧れていた世界を疑似体験できる方法でもあり、たくさんの考え方を知る方法でもあります。ただし、本を読むときの注意点が2つあります。
注意点1:曲解をせずに素直に文章を読む
1つめは、文章を読むときに曲解をしないことです。偏った価値観をもって読み進めても、多くの価値観を受け入れられません。自分の中に絶対的な考えがあって本を読んでも、否定的な気持ちになります。
本を読むときには自分の価値観は一度手放し、フラットな気持ちで筆者の言葉を受け止めてみましょう。
注意点2:忙しさを言い訳にせず取り組む
2つめは、忙しさを言い訳にしないことです。本を読むことはすぐにでも実践できることです。しかし、多くの人は忙しいからと避けてしまいがち…。こんなに身近に、様々な世界に触れる方法があるのにそれを避けるのはもったいないですよね。
体調が悪い時などに無理をして本を読む必要はありませんが、忙しいといって本を読むことを避けるのは得策とは言えません。1日数ページでもいいので本を読む習慣をつけてみてください。
3:複眼思考を心がけて分析をする
複眼思考を心がけて分析をするのも、視野を広げたい30代女性におすすめの方法です。複眼思考とは、社会学者の苅谷剛彦さんが提唱している多角的に物事を見つめるための思考。
物事は「過去・現在・未来の視点」「内・外の視点」「メリット・デメリットの視点」の3つの視点で見ることができます。状況によって必要な視点は変わってくるため、複眼思考が必要となります。3つの視点を持つために分析をしていけば、視野を広げることも可能となりますよ。
①過去・現在・未来の視点
過去・現在・未来の視点とは時間の軸をずらして物事を見るということです。
「過去の自分はこうだったから今はこうなるはず」と決めつけた思考を持つのではなく、「過去はこうだったけど、今でも同じなのか?」と疑問を持ちましょう。
また、未来の目標に向けて今自分ができることはないか考えるのも重要ですね。一つの物事に対して、様々な時間軸から見ることが大きな変化をもたらしてくれるのです。
②:内・外の視点
物事に対する視点は、内側からの視点と外側からの視点の2つがあります。
この2つの視点はどちらも持っていなければなりません。自分の属している内側からの視点が正しいと決めつけていると、外の視点である社会から孤立してしまうこともあります。
また、外の視点の一般常識が全てだと思っていると、人と一対一で向き合うことはできません。
両方の視点を持ってこそ新しいことを学べるのです。
③:メリット・デメリットの視点
メリット・デメリットの両方を見るのも、視野を広げるためには重要です。メリットだけを知って何かを選択しても、それは正しいことだとは言えません。
デメリットしか見ないと何に対してもいいと思えなくなってしまいます。メリットとデメリットの両方の視点があってこそ客観的に物事を見ることができるのです。
4:調べ物の時には違う分野・色々なメディアから情報収集する
あなたは調べ物をするとき、どのように情報収集をしますか?
いつも決まったメディアからしか情報を得ていない人は、偏った考えになってしまいがち。30代女性が視野を広げたいと思っているのなら、違う分野やメディアから情報収集をしましょう。
例えば新聞。同じニュース報道を一つとっても、各新聞社によって書かれている内容は違うはずです。
情報の収集先が違えばその分、たくさんの考え方に触れることができます。いつも決まった方法・手段で調べ物をするのではなく、視点を変えて情報収集をしてみましょう。
5:人の破天荒な体験談を聞いて色々な人生のあり方を知る
破天荒な体験談を聞いてみるのも、30代女性が視野を広げるにはおすすめです。色々な人生のあり方を知ることで、様々な観点から物事を考えることができるようになるのです。
例えば、
- 大学を中退して起業をした
- アルバイトを15種類経験した
- ヒッチハイクで全国を一周した
- 警察に逮捕されて留置書に入った
…などなど。30代にもなれば、みんないろいろな経験をしているものです。ぜひ、周囲の人に今までの破天荒な経験を聞いてみてください。そんな経験をしながらも、今も生きている。そう思うと、なんだかあなたの中の価値観も良い意味で崩れるのではないでしょうか。
6:何か学びを得た時には積極的にメモをする
30代女性が視野を広げたいと思うのなら、何かを学んだらすぐにメモを取りましょう。記憶は時間とともに薄れてきます。どんなに素敵な話を聞いても、時間が経つと忘れてしまいます。せっかく得た知識を忘れてしまうのはもったいないですよね?
それを防ぐためにも何かを学んだときはメモをとる癖をつけておきましょう。そうすれば、一度学んだことはあなたの知識となり視野を広げてくれますよ。
7:冷静になり集中するだけの余裕を持つ
30代女性が視野を広げるためには、冷静になる必要があります。冷静になれば、集中して様々な面から物事を見ることができます。そのためには心に余裕も必要となるでしょう。
現代はインターネットで様々な情報が飛び交っています。しかし、その中には間違った情報も多数存在しています。
その情報をシャットアウトして、一度冷静になれる静かな環境を作りましょう。視野を広げるためには環境づくりも大切なのです。
8:別の方法・やり方を積極的に考える
あなたは、一つのやり方に執着してしまってはいませんか?
過去の経験によって執着している場合もあれば、ただの思い込みである場合もあります。しかし、視野を広げるためには別のやり方も考えなければなりません。
自分が偏った考えを持っていないか分析し、自分とは正反対の方法で挑戦いていきましょう。そうすれば新しい世界に触れることができ、視野が広くなっていくでしょう。
9:直接的に役に立たないものにも目を向ける
視野を広げるためには、直接的に役に立たないものにも目をむけなければなりません。スティーブ・ジョブズはスピーチで「点と点がどのように線でつながるのか予測することは不可能だ」と言っています。
しかし、加えてこれは振り返ってみてはじめて言えることでもあると説明していました。その時は役に立たないと思っていても、後から考えてみれば重要なこともあるのです。関係のないことにも目を向ければ視野も広がるでしょう。
監修者「shima」のまとめ