シェーディングとは、その名前の通り「SHADING」。ローライトとも呼ばれますね。
SHADE=影を作るという意味があり、日本では小顔に見せるため、立体感を作ることと定義されることが多いですね。
その通りで、顔に影を作ることで小顔に見せられたり、どちらかというと平面的な日本人のお顔に立体感を作ることができるのです。
今回は、そのシェーディングの入れ方からオススメのメイク品までお伝えします。
メイクアップアーティスト
SHOJI HITOMI
ヘアメイクやエステティシャン、パーソナルカラーや骨格のアナリスト、インナービューティーのアドバイザーとして、トータルで女性の美をサポート。『飾らないそのままの自分を好きになれる女性が増えてほしい』という想いで日々活動。沖縄在住。
ヘアメイクやエステティシャン、パーソナルカラーや骨格のアナリスト、インナービューティーのアドバイザーとして、トータル...
そもそもシェーディングにはどんな効果が?
30代になると、肌のたるみやむくみ、お顔の輪郭がボケてしまうなど、お悩みも増えることでしょう。
そんな時に使ってみようかな?と思う1つのツールとして「シェーディング」というものがあるのではないでしょうか?
「シェーディングって、使う色も濃い色だしなんだか難しそう」と思われる方も多いはず。
初めてシェーディングに挑戦する方には一見難しく見えてしまうかもしれませんが、一度シェーディングのテクニックを習得すれば、ご自身の骨格を大きくコントロールできるようになります。
20代のころのままのメイクはなんだかしっくりこなくなってきた…そんな30代の女性がぜひ使いこなすべきなのがシェーディングなのです。
シェーディングにもいくつか効果があります。ご自身の骨格や、使うツールによっても違ってはきます。
ただ、一般的にある効果を知ることで、どんな時にシェーディングを活用していくのかを考えてみてくださいね。
小顔に見せられる!
まず、多くの人がシェーディングに望む効果として「小顔に見える」というが1番にくるのではと思います。
そもそも「小顔」という言葉の定義について考えてみましょう。
「ただ顔が小さい」という定義に加えて、「お顔の全体面積に対して、パーツの占める割合が大きい」ということも大切になってきます。
顔が小さくてもパーツが小さいと、小顔効果を半減させてしまうこともあるんです。
なので、顔の骨格によって入れ方が変わりますが、顔の面積を狭くする=フェイスラインをシェーディングで削ることに加えて、パーツを拡張する(大きく見せる)ことも同時に行うのをオススメします。
リフトアップしてみえる効果も…
小顔に加えて効果があるのが「リフトアップ」の効果です。
ただ、是非覚えておいて欲しいのが、シェーディングは同時に「リフトダウン」の効果も持っているということです。
先ほど冒頭でも述べた通り、痩せて見せるためだったり、老けて見せたりする効果もあるのがシェーディングです。
しっかりいれるポイントを知り、必要な部分に入れ、ぼかす方向などを間違わなければ、リフトアップの効果も存分に出すことができます。
とても効果があるので、是非一度ご自身のお顔でトライしてみることがシェーディングを使いこなすコツ。
朝の急いでいる時間帯よりは、まず夜のお化粧を落とす前などにいろんな入れ方を試してみたり、練習を楽しんでみると挑戦しやすくなりますよ。
顔に立体感を持たせる
「フェイスラインを削る」という入れ方をすることで小顔の効果を出すことができます。
しかし、顔のパーツにシェーディングをかけることで今度は「お顔に立体感を出す」ことができるようになります。
そして、立体感を出すためにシェーディングを施す場所は「アイホール」「頬骨」「鼻筋」の3箇所が主になります。
それぞれをどのように入れていくかはもちろん骨格や、どんな印象に見せたいかによっても変わってきます。
ここの3つを抑えておければ、お顔に立体感を出すことはとても簡単になります。
シェーデイングの選び方
シェーディングを入れるツールにも、パウダータイプとスティックタイプの2種類タイプがあります。
自分にはどっちのタイプがあっているのかもしっかり選んでいきましょう。
肌の状態で選ぶ
お肌悩みによっても選び方が変わってきます。
毛穴やニキビ跡、シミやシワなどの肌トラブルにお悩みがある場合は、パウダーでもスティックでも、パール入りがオススメです。
パールがお肌の上で光を反射してくれることで目立たせない効果があります。
特に肌トラブルがなくナチュラルに見せたいならマットタイプを選んでも問題ないでしょう。
初心者さんはパウダータイプを選ぼう
初心者さんにおすすめしたいのはハイライトとシェーディングがセットになったパウダータイプです。安い価格帯のものもあるので初めてのシェーディングにおすすめ。
また、パウダータイプであればパウダーファンデーションやお粉で仕上げたあとで、全体のバランスを見ながら調整して入れることができるので、挑戦しやすいタイプかと思います。
さらにパウダーは薄付きでブラシでぼかしやすいため、初心者の方にとってもとても使いやすいです。
色が強くつきやすいなと思う場合は、しっかり手の甲やティッシュで余分なパウダーを落としてから顔に乗せることで柔らかく乗せることができます。
また、シェーディングに手を出しづらいという方は、普段お使いのパウダーファンデーションの濃い色味をシェーディングとして使うのも、挑戦しやすいです。
ブラシのタイプも様々なものが出ていますが、どちらかというと骨格にフィットしやすいカットブラシ(毛が長くなく、先端が長さを揃えて切られているようなタイプ)が良いかと思います。
がっつりいれたいならスティックタイプを選ぼう
シェーディング上級者は是非スティックタイプに挑戦してみてください。
スティックそのまま塗ることも可能ですし、スポンジなどで取って骨格に合わせて少しずつ乗せていくこともできます。
どちらかというと発色の濃いものが多いので、しっかりメイクする方にオススメしたいタイプのシェーディングです。
パウダータイプのシェーディングおすすめランキング5選
シェーディング初心者さんでも、扱いやすいパウダータイプのシェーディング。
プチプラから、デパコスまで紹介しているので、自分のレベルに合わせて使ってみてください!
キャンメイク シェーディングパウダー
¥680(税抜) 全3色
肌の色タイプに合わせて揃えられた3色のシェーディングパウダー。
誰にでも肌馴染みが良い01、イエローベースの方向けのライトいブラウン02、色白の方やブルーベースの肌のかたむけの03。
自然な陰影が出せる平ブラシもついているので、ポーチの中で場所も取らずに持ち運びしやすいシェーディング。
30代女性におすすめの理由
ベアミネラル エンドレスサマーブロンザー
10g ¥4,000(税抜)
アジア人の女性の肌色に調和する、セミマットのブロンジングパウダー。
パラベン・フタル酸エステル・紫外線吸収剤・PG・マイクロビース・動物実験フリーで環境にもお肌にも優しい。
12時間化粧持ちするというデータも取得済み。崩れにくくお肌になじむ優れたシェーディング。
30代女性におすすめの理由
CHACOTT FOR PROFESSIONALS メイクアップカラーバリエーション 602
4.5g ¥1,200(税抜)
ハイビジョンTV・映画やステージ・スタジオ・スチールから舞台、ダンス、まで幅広く使用されているこのカラーメイク。
種類が豊富で、シェーディングだけに使うのはもったいないくらい色の種類が用意されています。もちろん日常で使うのにもとても肌馴染みが良いので、シェーディングに加えて、アイシャドウ、アイブロウ、チークなどいろんなメイクに使っていただけます。
30代女性におすすめの理由
NARS ブロンズパウダー
8g ¥4,400(税抜)全2色
さりげない微粒子のパウダーがとてもヘルシーなツヤ感を作り、お顔に血色を与えてくれます。とても発色が良いので、ブラシで取った後にティッシュで一度適量落としてから使用するのをオススメします。少しで色が発色してくれるのでとても長く愛用できるシェーディングです。色味も温かい色なので、シェーディングに加えてチークとしても使用することができます。
30代女性におすすめの理由
BOBBI BROWN BRONZE SHIMMER BRICK COMPACT
10.3g ¥6,380(税込)
とてもツヤ感のあるシェーディング。明るい色から濃い色まで5色が1つのパレットになっているので、その日の気分によって混ぜる色を変えながら使うことができる優れもの。混ぜ方次第でアイシャドウやチークにも使うことができます。明るい色だけ使えばハイライトにもなり、デコルテラインにも使えるのでマルチなシェーディングとして人気。
30代女性におすすめの理由
スティックタイプのシェーディングおすすめランキング5選
しっかりめにシェーディング を入れたい方におすすめなのがスティックタイプ。
メイク上級者さんはぜひチャレンジしてみてくださいね!
ナチュラグラッセ スキントリートメントファンデーション03
20ml ¥4,000(税抜)
石油系界面活性剤 / 鉱物油 / タール系色素 / 合成香料 / パラベン / シリコン / 紫外線吸収剤 不使用で
石鹸で落とすことができる肌に優しいファンデーション。ブルーライトも99.4%カット。SPF25 PA+++
30代女性におすすめの理由
メイベリン フェイスステュディオ Vフェイス デュオスティック 02
¥ 1,400(税抜)全2色
ハイライトとシェーディングが1本のセットになった優れもの。全2色の展開で、こちらはシェーディング向きの濃い色のタイプ。
ペン状になっているのでお顔に絵を描くようにとても書きやすいシェーディング。ハイライトはパール入りのツヤ感を演出し、シェーディングは少しマットに仕上がる質感なので、ナチュラルなのにメリハリのある骨格を作ることができます。
30代女性におすすめの理由
THREE シマリング グロー デュオ 02
¥4,500(税抜)全2色
こちらは02の濃い色のタイプ。ハイライトとシェーディングの2つが一緒になったパレット。左側をシェーディング、右側をハイライトとして使うことでとても自然にお顔に骨格を作ることができます。とてもクリーミーなテクスチャーですが、お肌に溶け込むと同時にさらっとしたパウダー状に変化するので、シェーディングやハイライト初心者の方でも挑戦しやすい商品です。
30代女性におすすめの理由
ETVOS ミネラルブロンズグロウ
4g ¥3,850(税込)全2色
界面活性剤、鉱物油、シリコン、タール系色素、香料、防腐剤、アルコール不使用の石鹸で落ちるブロンザー。
肌が弱い方にもお使いいただけるシェーディングです。とても自然なパール感なので、シェーディングとしてだけでなく、チークとしてもアイシャドウとしても使えます。ヘルシーな印象も、クールな印象も作ることができるシェーディングです。
30代女性におすすめの理由
セザンヌ シェーディングスティック
¥600(税抜)全3色
お肌に密着するクリームタイプのシェーディング。3色展開ですが、明るい色はハイライト、濃い2色は肌色に合わせてシェーディングとして使います。
無香料・タール系色素不使用・アルコールフリー・紫外線吸収剤も不使用で、プチプラなのにお肌に優しい優れもの。
ヒアルロン酸、コラーゲン、美容保湿オイル(保湿成分)も配合してるので乾燥しがちはお肌に使用するのもオススメです。
30代女性におすすめの理由
シェーディングの入れ方
シェーディングの効果の「小顔に見せる」という効果を出すために、シェーディングでフェイスラインを削っていきます。
これは、お顔の骨格によって入れ方が変わる部分になるので、ご自身のお顔の骨格タイプに合わせて、入れ方を学んでいきましょう。
そして全ての骨格に言えることとして、「自分が持っていない骨格をシェーディングで作ろうとすることで、表情に違和感が出てしまい、小顔効果が半減」してしまいます。
是非ご自身のお顔にあったフェイスシャドウの入れ方を研究してみてくださいね。
丸顔さん
丸顔さんの場合、お顔全体の骨に角張りがなく、柔らかい印象のお顔です。
無理やり強い印象のシェーディングをするよりは、しっかり「ぼかす」ことでお顔のシェーディングも丸みを持たせたまま入れることをオススメします。
横幅だけを削る、縦幅だけを削る、というよりも上下左右全方向から、全体的に満遍なく削ることが大切になるお顔の方です。
ぼかす際の全てのブラシの方向をフェイスラインから鼻の中心に向かってぼかすことで、お顔全体が小顔にまとまりやすくなります。
面長さん
面長さんの場合、お顔がどちらかというと縦に幅がある方が多いので縦幅を削ると思われる方が多いのですが、実は違います。
面長さんは、1番お顔の面積が広くなる部分が「頬」なことがとても多いので「頬骨」のシェーディングが鍵になります。
そして、面長さんに1番意識をして欲しいことが「頬骨とフェイスラインの繋がり」を作ることです。
頬骨だけを削るだけでもなく、フェイスラインを削るだけでもありません。
頬骨に入れたシェーディングを、上はこめかみやヘアラインの中へ、下は顎ラインへブラシを使ってしっかりぼかしていくことがとても大切になります。
お顔全体の骨格が繋がって見えることで小顔効果を高めることができるのです。
四角顔(ホームベース顔)さん
四角顔さんの場合は、お顔の骨格がどちらかというとストレートな印象で骨がしっかりしているように見えることが多いでしょう。
もちろんしっかりぼかすことは四角顔さんの場合も大切なのですが、入れるときのブラシや手の動きを真っ直ぐに動かすことを大切にしてください。
また、四角顔さんの場合は富士額をお持ちの方や、エラが張っていて気になるという方も多いです。
なので、しっかり髪の中までヘアラインをシェーディングすることと、エラ部分をフェイスラインから小鼻に向かってグラデーションを作るようにぼかすことを忘れないようにしましょう。
逆三角顔さん
逆三角形さんは、元々フェイスラインがシュッとしているので小顔に見える場合が多いです。
なので、シェーディングをする場合はヘアラインのみになります。
注意していただきたいのが、こめかみにはシェーディングを入れないことです。
こめかみは元々低くなっている場合が多いので、こめかみに入らないようにヘアラインに色味を入れてお顔の中心に向かってぼかしていきます。
おでこのヘアラインが丸い人は丸さを保ったまま、ヘアラインに角がある場合は角を削るように入れましょう。
顔に立体感を出すためのシェーディングの入れ方
それぞれの場所にシェーディングを入れていくフェイスシャドウのコツをお伝えいたします。
- 【アイホールの場合】
目の上の目頭から目尻に向かっての丸い眼窩に沿って柔らかく入れます。線で入れるよりもぼかすようにしましょう。 - 【頬骨の場合】
もみあげの部分から口角に向かって、または小鼻に向かってグラデーションになるように入れます。黒目より内側に濃く入れてしまうとさらに老けて見えてしまうので注意が必要です。 - 【鼻筋の場合】
鼻筋とはいえ鼻筋全体に入れてしまうとわざとらしい、作った鼻の高さに見えてしまいます。
日本人は目と目の間の鼻腔の部分が低い場合が多いです。
眉頭から目と目の間までと、鼻先の小鼻の部分に左右少しだけ入れることで鼻筋がスッと見えることが多いです。
- 【アイホールの場合】
監修者「SHOJI HITOMI」のまとめ