ハリウッドセレブやスーパーモデルなど海外の有名人から火がつき、日本でも健康・美容感度の高い女性を中心に愛好者が増え、話題となったココナッツオイル。今ではさまざまなメーカーから製品化されており手に入りやすくなったものの、どのココナッツオイルを選べばいいのかわからない!という30代女性のために、おすすめアイテムを厳選して紹介します。
ココナッツオイルがもたらす効果やとり入れ方も知り、美に活用しましょう。
美容ライター
kae
アパレル企業に10年間勤務したのち、フリーランスに。ダイエットや肌荒れなどの悩みを乗り越えてきた自身の経験を活かし、30代女性のキレイと健康を応援する記事を執筆しています。簡単・ナチュラル・ノンストレスなセルフケアが好き。コスメモニターとして自ら試していい!と感じた化粧品や、最新の美容トレンドもお届けします。
アパレル企業に10年間勤務したのち、フリーランスに。ダイエットや肌荒れなどの悩みを乗り越えてきた自身の経験を活かし、30...
ココナッツオイルとは?
ココヤシと呼ばれるヤシ科の植物の1種であるココナッツは、木・葉・実すべてが活用されるほど生産性が高いといわれています。中でも食用部分である種子内部の胚乳より抽出されるココナッツオイルは、その栄養価の高さからスーパーフードの一つとして注目されている油脂。食事のみならず、美容ケアにも活かせるアイテムとして製品化されています。
わたしたちの食生活において身近な存在であるサラダ油やごま油のようなオイルとは消化・吸収の経路が異なり、即エネルギー源となる「中鎖脂肪酸」を多く含んでいることが、ココナッツオイルの最大の特徴です。中鎖脂肪酸は脳の働きにも関りが深い「ケトン体」という物質をつくり出し、体脂肪として蓄積されにくい脂質の仲間として知られています。
また、溶ける温度の高い飽和脂肪酸で構成されているオイルの中でも、群を抜いて酸化しにくいため、加熱しても栄養素を壊さずにとりいれることができる点もメリットの一つ。
他にもビタミンEや食物繊維など、健やかな体づくりを助ける栄養素がたっぷり含まれているため、毎日の食事やケアのお供にすれば、心身の若々しさや健康をサポートしてくれる万能なオイルなのです。
ココナッツオイルの効果
単に栄養価が高いだけでなく、脳・体・肌に対する健康作用が優れているところが魅力であるココナッツオイル。その豊かな栄養素とパワーがどのように働くのか、効果や効能について詳しく解説していきます。
ダイエット効果
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、体内での吸収・分解のスピードが速く、脂肪として蓄積されにくい特徴があります。さらに中鎖脂肪酸が肝臓で分解されることでケトン体がつくられると、すでに蓄積されている脂肪も燃焼され、どんどん痩せやすい体に。脂肪分でありながらエネルギー代謝を高めることができ、ダイエット中の調理にも安心して使用できます。
また、ココナッツオイルの成分の約半分を占める「ラウリン酸」には善玉コレステロール値を上げる働きがあるため、日常的に摂取すればコレステロール値や中性脂肪値の安定につながり、肥満予防やメタボ対策にも効果が期待できますよ。
抗酸化効果・免疫力アップ効果
高い抗酸化力をもつラウリン酸やビタミンEなどを含むココナッツオイルは、若返りオイルと呼ばれるほどエイジングケアに関わる働きを発揮してくれる油脂。体のサビとなる活性酸素を除去してくれるだけでなく、巡りや脳の活性化、免疫力アップにも効果が期待でき、健康的な細胞づくりや老化抑制にも関りが深いオイルです。
そのため、美容目的としての効能だけでなく、現在では風邪予防や認知症予防、生活習慣病予防のためのオイルとしても注目されています。
殺菌作用・抗炎症作用で口臭予防効果
ココナッツオイルがもつラウリン酸は、殺菌作用や抗炎症作用にも関りが深い成分。体内へ細菌やウイルスが侵入するのを防ぐ働きがあるため、歯周病予防や口臭予防、湿疹・ニキビ・アトピーなどの皮膚炎を落ち着かせる効果が期待できます。
トラブルの起きやすい口元や、デリケート肌の健康維持にも役立ちますよ。
保湿効果
ケミカルな成分が含まれておらず、保湿力、殺菌力、抗炎症作用が期待できるココナッツオイルは、肌荒れや乾燥に負けない素肌づくりや頭皮環境を保つ化粧品としても活用できます。肌になじみやすく浸透力が高いので、べたつかずに頭皮や肌を柔らかくしてくれますよ。
髪のダメージ修復やうねり対策、ボディケアアイテムにも◎。
ココナッツオイルの選び方
TVや雑誌で特集されるなど認知度が高まって以来、数多くの製品が日本でも購入できるようになったココナッツオイル。たくさんのメーカーやブランドから、自分に合うものや効能を存分に感じられるココナッツオイルの選び方をレクチャーします。
原産国・認証マークから選ぶ
ココナッツの産地によりクオリティや味、香りなどの違いを楽しめるココナッツオイル。
日本の市場に出回っているものは主にフィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナムなどの東南アジア地域産のものやアフリカ産がメジャーですが、迷ったら特に品質面において安心できるのは生産体制が整っており安全面においても信頼できる、フィリピン産とスリランカ産のココナッツオイルが◎。
フィリピンはココナッツに関する政府機関が設けられるほど、国がココナッツの栽培に力を入れており、品質にこだわった製品を多く展開していることがその理由の一つ。スリランカは、高品質かつクセの少ないサラッとした舌ざわりの、なめらかなココナッツオイルが採取できる産地なので、ココナッツオイル初心者さんや口あたりに苦手意識のある人にもおすすめできます。
また、ココナッツの栽培や製品化されたオイルの安全性に関しては、土壌のコンディションや農薬・化学肥料の有無、品質などの基準をクリアしたオーガニック認証や有機認定を受けているかどうかも、見極めるポイントとして覚えておくと安心です。
日本の農林水産省が設けた基準をクリアした製品に与えられる「有機JAS認定」や、アメリカの法律のもと安全なオーガニック製品と認められたものにマークが付けられた「USDA認証」などが表示されているかどうかを、購入前にチェックしておくとよいでしょう。
種類で選ぶ
ココナッツオイルは一般的に、製品化される過程によりグレードが異なる3種類のタイプに分けられます。
●バージンココナッツオイル(VOC)
低温で圧搾し、添加物を加えずに仕上げたココナッツオイルです。風味や香り、栄養成分が残っているのが特徴。ダイエットや美容目的での使用がおすすめです。
●エキストラバージンココナッツオイル
バージンココナッツオイルよりも更にグレードが高く、香りや品質が上質なココナッツオイルを示しますが、日本の基準ではVOCとこちらに関しての明確な基準はありません。栄養が豊富であるため、健康維持や病気予防などを目的に使用する人やこだわって選びたい人に◎。
●RBDココナッツオイル
高温での圧搾や化学処理のもと、精製されてつくられたココナッツオイルです。加工されることにより独特のクセや香りを感じにくい一方で、栄養も同時に失われてしまう製品もあります。安価であり調理オイルとしても使いやすいですが、栄養面を重視して選ぶならバージンココナッツオイル以上のものをおすすめします。
中鎖脂肪酸の割合で選ぶ
油脂を構成する物質の中で、特に美容・健康効果に関わる中鎖脂肪酸の量は、ココナッツオイルを選ぶなら必ず確認しておきたいポイントの一つ。総量に対してどのくらい含まれているのか、成分表示欄で確認しておけば安心です。
一般的なココナッツオイルは60~80%を中鎖脂肪酸が占めているので、目安として覚えておいてくださいね。
30代女性におすすめのココナッツオイル15選
30代女性の体や肌を健やかに整えてくれるスーパーフード、ココナッツオイルのおすすめ製品を厳選しました。原産国や認証機関、抽出方法もチェックしながら、気になるアイテムを探してみてくださいね。
SOMA FACTORY オーガニック エキストラバージン ココナッツオイル
原産国 | スリランカ |
認証 | 有機JAS・USDA organic・EU organic |
抽出方法 | 低温圧搾 |
有機栽培されたココナッツの果肉を、生のままコールドプレスして抽出。無精製で100%天然で仕上げた、ココナッツオイルです。トランス脂肪酸、コレステロールを含んでいません。
30代におすすめの理由
ブラウンシュガーファースト オーガニック エキストラバージン ココナッツオイル
原産国 | タイ |
認証 | 有機JAS・USDA organic |
抽出方法 | 低温圧搾 |
収穫したばかりの新鮮なココナッツを贅沢に使用し、日本基準の品質にこだわってつくられたココナッツオイル。まろやかでやさしい風味とスムースな舌触りの、味に自信のある製品です。
30代におすすめの理由
日清オイリオ 有機エキストラバージン ココナッツオイル
原産国 | フィリピン |
認証 | 有機JAS |
抽出方法 | フレッシュドライ製法 |
厳選されたココヤシ果実の胚乳の一番搾りオイルのみを使用した、香り立ち豊かなエキストラバージンココナッツオイル。APCCが定めるバージンココナッツオイルの基準よりも、さらに厳しい日清オイリオ独自の規格を設け、日本国内で品質管理されています。
30代におすすめの理由
KIRKLAND SIGNATURE オーガニック ヴァージンココナッツオイル
原産国 | フィリピン |
認証 | USDA organic |
抽出方法 | 低温圧搾 |
化学薬品未使用の未精製ココナッツオイル。食事以外にもヘアケアやボディケア、手作りコスメの材料としても使用できます。
30代におすすめの理由
エキストラバージンココナッツオイル エクスぺラー
原産国 | フィリピン |
認証 | 有機JAS・USDA organic・ECOCERT |
抽出方法 | 低温圧搾 |
成熟したココナッツの果肉を40℃以下の温風で乾燥させたのち、水分を0.1%以下まで取り除いてからじっくりと抽出した、100%無添加のココナッツオイル。ココナッツの香ばしさを味わえます。
30代におすすめの理由
HARITA エクストラ バージン ココナッツオイル
原産国 | スリランカ |
認証 | 有機JAS・USDA organic・FDA・コーシャ |
抽出方法 | 低温圧搾 |
本場スリランカのココナッツセンターのオイル工場にてつくられた、透明度の高い高品質なココナッツオイル。やさしい香りとなめらかな舌触りが特徴の、食べやすい味です。
30代におすすめの理由
BIOPLANETE 有機ココナッツオイル 無香タイプ
原産国 | オランダ |
認証 | EU organic |
抽出方法 | 低温搾取 |
コールドプレス製法にスチームを使った特殊工程を加え、香りのみを取り除いた品質の高いココナッツオイル。栄養成分である中鎖脂肪酸やラウリン酸を残したまま、クセのない油として調理に使用できます。
30代におすすめの理由
COCOCURE オーガニック ココナッツオイル
原産国 | フィリピン |
認証 | 有機JAS・USDA organic・EU organic・FAIRTRADE |
抽出方法 | 低温搾取 |
ココナッツ畑と工場が近いため、新鮮なままのココナッツから生産が可能。香り高くフレッシュな、高品質オイルです。ドリンクや食事に。髪や肌のうるおいやツヤ出しにも。
30代におすすめの理由
レインフォレストハーブ オーガニック エキストラバージンココナッツオイル アロマタイプ
原産国 | ベトナム |
認証 | 有機JAS・USDA organic・EU organic |
抽出方法 | 低温圧搾 |
軽やかなココナッツの香りを味わえる、アロマタイプのココナッツオイル。米国USDAで認定を受けている、有機栽培のココナッツを原料としています。
30代におすすめの理由
MARCO POLO オーガニック エキストラバージン ココナッツオイル
原産国 | スリランカ |
認証 | 有機JAS・USDA organic・EU organic |
抽出方法 | 低温搾取 |
未精製、非加熱で仕上げた100%オーガニックなエキストラバージンココナッツオイル。高品質アーユルヴェーダ食品として、スリランカシェアNO.1の称号も得ています。
30代におすすめの理由
Plymouth オーガニック エクストラバージン ココナッツオイル
原産国 | スリランカ |
認証 | USDA organic |
抽出方法 | 低温搾取 |
55℃以下のコールドプレス製法により搾油。スリランカの契約農場で生産された、最高品質の有機バージンココナッツオイルです。4段階のろ過システムを使用し、洗浄時にも塩素を使わず品質を維持しています。
30代におすすめの理由
ロイヤルグリーン エキストラバージンココナッツ オイル
原産国 | フィリピン |
認証 | 有機JAS・EU organic・EKO |
抽出方法 | 低温圧搾 |
化学溶剤を使用していない、完全無添加のココナッツオイルです。酸化安定性が高く、190℃まで加熱可能。品質管理に厳しく、新鮮で栄養価の高いフィリピン産のココナッツを使っています。
30代におすすめの理由
SKK エキストラバージンココナッツオイル いのちの雫
原産国 | フィリピン |
認証 | – |
抽出方法 | 常温自然分離製法 |
苗植えから徹底的に品質管理され、最良の状態で収穫されたエキストラバージンココナッツオイル。若いココヤシから選び抜かれて採取されているため、希少価値があります。
30代におすすめの理由
レインフォレストハーブ オーガニック調理用 ココナッツオイル
原産国 | フィリピン |
認証 | 有機JAS |
抽出方法 | – |
揚げものや炒めものなど、加熱調理のために生産されたココナッツオイル。クセや香りは取り除かれていますが、脱臭の過程でもケミカルは一切使用していません。
30代におすすめの理由
COCOMY エキストラバージンココナッツオイル
原産国 | スリランカ |
認証 | 有機JAS・USDA organic・EU organic・ハラール |
抽出方法 | 低温圧搾 |
伝統製法と独自の有機バイオ製法により、時間をたっぷりとかけてつくり上げられたココナッツオイル。自然のままのココナッツの栄養価を損なうことなく、良質な品質を保ったまま仕上げています。
30代におすすめの理由
ココナッツオイルの使い方
流行っているので購入してみたものの、“どうやってとり入れたらいいのかわからず、使いこなせなかった”という人も実は多いココナッツオイル。30代女性の美容や健康に活かせる使い方や、使うときの注意点をまとめました。
ココナッツオイルを食べる
ココナッツオイルは、食用オイルとして製品化されているのがほとんど。使い勝手のいいサラダ油やごま油、生のまま口にすることも慣れているオリーブオイルなどに比べると食卓でのなじみが浅いですが、ココナッツオイルは熱に強い性質であり、調理時に熱を加えても栄養素が壊れにくいので、実は炒め物やお菓子作りなどに適しているオイルです。
香りがどうしても気になる、というときはカレーや中華料理などスパイスの効いたレシピに合わせると◎。反対にココナッツの香りを活かし、ミルク系のデザートやドレッシングに加える使用方法もおすすめです。
ココナッツオイルを飲む
ココナッツオイルは直接口にし、そのまま飲んでも安全な油分です。スプーンなどでストレートに飲むことで便のすべりがよくなる効果も期待できます。ただし、大量に飲むとおなかがゆるくなる恐れがあり、大匙1杯で約100kcalあるため、摂取しすぎないように気をつけてください。
ココナッツオイル特有のクセを感じにくいコーヒーやココア、トマトジュースなどに混ぜると飲みやすいですよ。
ココナッツオイルを付ける
抗酸化成分豊富なココナッツオイルは、美容ケアコスメのように肌や髪にも使うことができます。おすすめの使い方は、乾燥ダメージや紫外線から毛先や髪表面を保護するヘアオイルとしての活用。頭皮や肌のクレンジングや、保湿剤としても使用できます。
ただし、アレルギー体質の人や敏感肌さんが皮膚や地肌に直接塗ると、ココナッツオイルの刺激により赤みや痒みが生じることもあるので注意を。初めて使用する場合は、ごく少量を皮膚の分厚い部分から試すようにしましょう。
監修者「kae」のまとめ