仕事にプライベートに忙しい日々を送っていると、気付けば厄年を迎えていたという30代女性も多いでしょう。
「厄年は注意をしなければならない」と言われていても、その理由や厄年の数え方を知らない人は多いと思います。
今回は厄年の意味とうまく乗り切るコツを紹介していきます。また、厄除け・厄払いについても紹介していくので、気になる人は参考にしてみてくださいね。
フリーライター
shima
OLやアパレル販売を7年経験したのち、フリーのライターに。美容やファッションに関することが大好きで、SNSでの情報収集を日課にしている。30代に向けた最新トレンドをお届けします!
OLやアパレル販売を7年経験したのち、フリーのライターに。美容やファッションに関することが大好きで、SNSでの情報収集を日...
そもそも「厄年」とは?
厄年を迎えた人から、「ケガをした」「離婚をした」「仕事で失敗をしてしまった」など悪いことが起きたという話を聞いたことはありませんか?
しかし、そもそも厄年が何なのかをはっきりと理解している方は少ないのではないでしょうか?
30代女性の中には「悪いことが起こる年」という認識している人も多いと思いますが、宗派によっても考え方は異なります。
詳しく紹介していきますね。
厄年=転機や変化が多く災いに遭いやすいとされる年のこと
厄年とは、「災いの起きる恐れが多い忌み慎む年」のことを指します。
厄年は人生の転機となることの多い年齢であり、注意して過ごそうという注意喚起でもあります。
30代女性は働き盛りの世代。大きなトラブルや変化が起きやすいということは想像するとわかりますよね。
様々な考え方がありますが、一般的には厄年のときはなるべく大人しくしておくのが良いとされています。
根拠不明の風習であり宗派によっても考えは異なる
実は、厄年というのは根拠不明の風習です。日本では平安時代から厄払いが行われていました。
その起源は中国の陰陽五行説だと考えられていますが、定かではないようです。また、宗派によっても考え方は異なります。
「厄年は迷信だ」と考える人もいれば「七五三や成人式のような通過儀礼のひとつだから気にしなくていい」と考える人もいます。
厄年は目に見えないので「厄年による影響がゼロである」とは断言できませんが、気にしすぎるのも良くないですよ。
厄年は不幸になるって本当?ありがちな勘違いをご紹介
30代女性の中には、厄年は不幸な年だと思い込んでいる人がいます。
過度な思い込みや調べ方を間違っているなど、あなたが知っている厄年についての情報は間違いだった、なんてことがあるかもしれませんよ。ここでは、ありがちな勘違いを紹介していきます。
自分の思っている厄年に対するイメージがあてはまっていないかチェックしてみてくださいね。
ありがちな勘違い①厄年は悪いことが起きる
30代女性は厄年に当てはまる年代であることから、悪いことが起きると思い込んでいることが多いです。
厄年の起源は語呂合わせであるという説が有力。一般的に最も大きな厄年とされる女性の33歳は「散々」男性の42歳は「死に」とされています。
ただし、この説にも根拠はありません。地域の付き合いが深かった時代には、冠婚葬祭の行事が年中行われそこに参加することで人生の節目を感じてきました。
近年は、成人式以降そうした行事に立ち会う機会が少なくなっています。そこで個人の人生の節目を感じるために厄除けの祈願時期を設けるなどの通過儀礼が浸透してきたとも考えられています。
ありがちな勘違い②厄年に大きな決断はしない方がいい
厄年は災いが起こる可能性が高いため「大きな決断はしない方がいい」と思われがちですが、そうとも言い切れません。
「厄年は自分の人生をいい方向に変えるためのチャンス」だとも考えられるのです。
30代女性は、何もかもが新鮮だった20代の時と比べると生活に大きな変化は起きづらいですよね。
厄年だからといって、大きな決断を見送って人生におけるチャンスを掴み損ねては意味がありません。
厄年と聞くと悪い意味ばかり考えてしまいがちですが、厄年に出産や妊娠をする方もいます。自分の人生を見つめなおすきっかけだと考えてみましょう。そうすることで、あなたの人生をいい方向へと変えてくれるかもしれませんよ。
女性の厄年のタイミングはいつ?
では、女性の厄年はいつ訪れるのでしょうか。
厄年という言葉は聞いたことはあるけど詳しい時期や厄年の数え方は知らないという30代女性は意外と多いと思います。
男性と女性で厄年が訪れるタイミングは異なるので間違えないようチェックしてみてくださいね。
女性の厄年は「19歳」「33歳」「37歳」「61歳」の計4回
厄年は1度しか訪れないものだと思ってはいませんか?
女性の厄年は「19歳」「33歳」「37歳」「61歳」の4回あるのです。この年齢は数え年で数える必要があります。
数え年は生まれた年を1歳として数えるので、厄年の満年齢は実際の年齢と異なるので注意しましょう。
女性は、計4回の厄年のうち2回が30代で訪れます。「30代の女性は厄年に気をつけた方がいい」と考えられるのはこれが理由のようです。
30代のうち6年が厄年!?本厄・前厄・後厄とは?
厄年の年齢をチェックして、「自分はまだ厄年ではないから」「厄年はもう終わった」なんて思ってしまってはいませんか?聞いたことがある方も多いかと思いますが、厄年には「前厄」「本厄」「後厄」の3つがあります。
「前厄」は役の前兆が現れる年のこと。「本厄」は厄年にあたる年。「後厄」は厄の恐れが薄らいでいく年です。
つまり30代女性は、「前厄」「後厄」などの小厄を含めると32歳~34歳・36歳~38の6年間が厄年となります。
女性の30代の厄年の過ごし方!上手く乗り切る7つのコツ
後厄も含めると半分以上が厄年である30代女性、いつまでも厄年のことを気にしていると疲れてしまいますよね。
そこで、厄年をうまく乗り切るためのコツを紹介していきます。
最初は厄年を気にしていなかった人でも、何か悪いことが起こると厄年が原因だと思ってしまいがち。
厄年に悩まされている人は参考にしてみてください。厄年だからと消極的になるのではなく、コツをおさえて楽しい30代を送って下さいね。
1:無精を改め規則正しく生活する
「厄年」であることをきっかけに普段の行動を改め規則正しい生活をしてみるのが、厄年をうまく乗り切るコツ。
どんな状況であっても規則正しい生活をするのはいいことです。厄年のときに不幸が訪れるのは、生活習慣が崩れているのが原因かもしれませんよ。
なんにせよ、規則正しい生活をすることは充実した生活を送るための基本です。まずは、今の生活習慣を見直して規則正しい生活をすることから始めてみましょう。
2:健康維持に気を配る
厄年のときは体調を崩しやすいとも言われて、大きな病気になる可能性があるという言い伝えもあります。
30代は仕事もプライベートも忙しい時期なので、体調を崩してしまうことも多いでしょう。
厄年のせいだからと言ってしまえばそれまでですが、健康維持に気を配ることに無駄はありません。
大厄の厄払いをしてすませてしまうだけでなく、厄年にあたる年は自分の健康に気を配って生活をしてみてください。健康に気をつけて生活をしていれば、大きな病に倒れることなく楽しい30代を送ることができるでしょう。
3:何事にも感謝の気持ちを忘れずに
「何事にも感謝の気持ちを忘れずに」いることも、厄年をうまく乗り切るためのコツです。
毎日が忙しいあまりに、周囲やあらゆる出来事に感謝をすることを忘れてしまってはいませんか?
小さなことにも感謝をすることができれば、毎日幸せを感じることができます。
出産の時期と厄年が重なってしまい不安な方は「自分は幸せだ」と思うことで、多少の不幸が起きても気にならないようになります。何事にも感謝の気持ちを持つことを忘れずに生活してみてください。
4:悪いことが起きる想定をしておく
厄年は、「ふだんよりも悪いことが起きるかもしれない」と思って生活することもおすすめです。
「トラブルや悪いことが続いても当たりまえ」いう心構えでいることで、必要以上に驚いたりショックを受けることを防ぐことが可能に。
悪いことが起きても自分が動揺しないことが重要になってきます。30代の女性は、「厄年が長く続くから多少の不幸は仕方がない」と前向きに考えるようにしてみてくださいね。
5:一時的なものと割り切る
厄年を一時的なものとして割り切って考えるのもおすすめです。
30代では2回の厄年が訪れ、前厄・後厄と小厄を含めると6年間もの間が厄年となってしまいます。
しかし、その次の厄年は61歳です。20年以上もの間、厄年はありません。
30代で訪れる6年間を乗り越えてしまえば厄年に悩まされることもなくなりますね。
女性の平均寿命は87歳。厄年が訪れるのはそのうちたったの4回です。割り切って考えることで厄年で悩むことも減りますよ。
6:必要以上に怯えて消極的にならない
厄年だからといって必要以上に怯える必要はありません。
厄年の女性がみんな不運に見舞われるということはありませんし、いいことが起きないということもありません。
厄年でも恋人ができて結婚したり、仕事で昇進するということもあります。
普段から気をつけて行動するべき時期ではあるものの、「厄年だから」といって家族への影響を心配したり何かに挑戦することをあきらめたりする必要はありません。
むしろ、厄年だから諦めてしまうこと自体が、不運の始まりなのかもしれませんよ。
7:神社に厄払いに行くのもおすすめ
厄年を迎える30代女性は、日本全国の神社やお寺へお参りに行ったり、大厄の厄払いを受けることができます。
厄払いのご利益で有名な神社やお寺を探して申し込むのもいいですが、遠方に行くのが難しい人は地元の氏神様の神社で受けるのもおすすめです。
近くの神社やお寺でも新年になると厄年の人向けに早見表を掲示したり、厄除けの祈願時期が載っている祈祷の案内が掲示されます。
大厄が気になるという人は、ぜひ厄払いを受けてみてください。
【厄年Q&A】厄除け・厄祓いに行くタイミングはいつ?かかる金額はいくら?服装は?
厄年が気になるから、厄除け・厄払いに行きたいと思ってもどうすればいいか分からない30代女性は多いと思います。
初詣に行ったときに自分が厄年だということは分かっても、調べ方がわからず厄年をどう行動すればいいか悩んでしまいますよね。
そこで、厄除け・厄払いをするときに気になること・疑問に思うことを解説していきます。
厄払いを受けたい人は参考にしてみてください。
Q1.30代女性が厄除け・厄祓いをするタイミングはいつ?
30代女性が厄除け・厄払いをするなら厄年にあたる年の元旦から節分までの間にするのがおすすめです。
厄払いの時期は基本的に決められたものではなく、いつでも構わないのですが元旦から節分までの間に行うのがポピュラー。
本厄である「33歳」「37歳」の2回だけ行く人もいれば、それぞれの前厄・後厄を含めて6回行く人もいます。
中には厄年の満年齢だけでなく後厄が終わった後お礼参りとしていく人もいるため、32歳~39歳まで毎年行くという人も。
厄年は何回お参りに行かなければならないという決まりはないので、自分が「何をどこまで信じるか」で決めてみると良いでしょう。
Q.2.厄除け・厄祓いにかかる金額はいくらくらい?
厄除け・厄払いにかかる料金は神社やお寺によって異なりますが、一般的には3000円から10000円とされています。
金額がはっきりと提示されているところもあれば、「お気持ちで」と言われることも。「お気持ちで」と言われてもいくらかは包んでいくのがおすすめですよ。
また、金額によってお祓いの後にもらう御札の大きさが異なる場合があります。
御札の大きさで厄払いの効果が変わるというわけではありませんが、大きな御札をもらった方が安心できる人は少し多めに包んでいくといいですね。
厄年に妊娠した方は、お腹の子の分までといって多めに包んでいく方もいます。
Q.3.厄除け・厄祓いに行く時にはどんな服装でいいの?
神社やお寺によって習わしが異なるため一概には言えませんが、厄除け・厄払いに行くときはきちんとした服装で行くようにしましょう。なかにはジーンズだと断られてしまうことも。
30代女性なら、スーツを着用するのが間違いないでしょう。暗い色のワンピースや襟付きの服でもいいとされている場所もありますが、普段着では厄払いができないこともあります。
厄払いをしてもらう前に一度、神社やお寺に問い合わせてみるのがおすすめです。
監修者「shima」のまとめ
厄年だからと気にしすぎて、家族への影響を心配したり挑戦することをあきらめたりしてしまわないようにしましょう。前向きに生きていれば、厄年なんて関係なく楽しい人生を送ることができますよ。