Amazon Prime人気番組のBEAUTY THE BIBLE最終話!番組の最後の砦になったのは、誰もが知るヘア&メイクアップアーティスト藤原美智子さんによる「新しい自分に出会えるメイク」。ナチュラルメイクが主流な今、なかなか知る機会が少ない「自分の新しい表情を知るメイク」を、今回はお伝えしていきます。
メイクアップアーティスト
SHOJI HITOMI
ヘアメイクやエステティシャン、パーソナルカラーや骨格のアナリスト、インナービューティーのアドバイザーとして、トータルで女性の美をサポート。『飾らないそのままの自分を好きになれる女性が増えてほしい』という想いで日々活動。沖縄在住。
ヘアメイクやエステティシャン、パーソナルカラーや骨格のアナリスト、インナービューティーのアドバイザーとして、トータル...
ヘアメイクアップアーティスト藤原美智子
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ヘア&メイクアップアーティストの藤原美智子さん。雑誌や広告のヘアメイク、化粧品関連のアドバイザー、執筆や講演、TV出演まで、分野問わず活躍されています。幅広い世代の女性に指示されている日本を代表するトップアーティスト。
流行に振り回されることなく、自分の素材をしっかり知り、メイクで確実にお顔に変化を起こしていくメイクを今回は細く教えてくださいました。
ぼかすプロセスでメイクは決まる
藤原美智子さんのメイクの中でとても大切になるプロセスが、「ぼかす」ということ。特にアイラインは、しっかり描けば強い印象になり、描いたとしても綿棒でしっかりぼかせば柔らかい印象に変わります。今回のメイクでも早速ぼかしを使っていきます。
スーパーモデル風アイメイクの仕方
メイクの手順
- ,まず、アイシャドウの明るいブラウンをアイホール全体に影を乗せる感じでフワッと乗せる。この時指で乗せると乗せやすい。
- アイラインはある程度大雑把に描きます。そしてアイラインは、描いた部分のアウトライン部分を綿棒でぼかします。このプロセスを省略しないことが大切です。
- 下まぶたにもアイシャドウを乗せます。まず、目尻3分の1にダークめな色を乗せます。(目尻から黒目の外側まで)
- 目頭3分の2には明るい色をのせます。
- 最後に目頭に指でハイライトをポンポンのせ、横幅を強調します。
監修者のコメント
ぼかしテクニックは、メイクが得意じゃないなと思っている方ほどあると便利なテクニックになります。一回で描くのが苦手、描き過ぎてしまうと悩まれる方は、必ずぼかす過程を入れることで、失敗が目立ちにくくなります。そしてぼかしを入れることで、印象も和らぐので優しい印象に作ることもできるようになりますよ。
▼使っているのはこちら
新しい自分と出会えるメイク01
トムフォード ビューティ アイカラー クォード05A
新しい自分と出会えるメイク02
UZU アイオープニングライナー グリーンブラック
目の大きさはマスカラの塗り方次第
マスカラにはテクニックがない、とりあえず塗ればいいものと思われがちですが、全くそんなことはありません。むしろマスカラの塗り方で目の大きさは決まってしまうと言っても過言ではないほどマスカラの塗り方はとても重要になってきます。まず前提として、毛は長い方がいいので、どう塗れば長く見せることができるのかを考えていきます。
目が大きく見えるマスカラの塗り方
- 長く見せるためには、塗る方向が大切です。まず黒目の上部分は、真上にまっすぐ引き上げるように塗ります。
- そして、黒目の内側から目頭にかけての内側のまつ毛は「内側に向かって」マスカラを流すように塗ります。
- そして目尻側は外側へ流すように塗ります。(マスカラがのりにくい場合、一回外から内に撫で、その後外に整えるように撫でましょう)
- 下まつげは黒目の真下から内側にのみ塗ります。
監修者のコメント
マスカラの付け方はとても印象を左右します。クールな印象にしたい時は、まつげの位置を問わずに外側に向かって流れるようにつけるのをオススメします。可愛らしい印象にしたい場合は、全てのまつ毛を上下に向かって梳かすのが良いでしょう。
▼使っているのはこちら
新しい自分と出会えるメイク3
MICHIKO.LIFE フォルトリスマスカラ
白目の輝きも作り出す
アイメイクをする上で白目の輝きも作り出すことが重要です。白目が輝くことで目が大きく透明感のあるように見えます。白目の輝きは「白のアイライナー」を粘膜にいれることで作ります。真っ白なアイライナーよりも透明感のある薄い白色であることが自然に仕上げるポイントになります。目の下全体に白のアイライナーをひき、目頭の先端にも描くことを忘れないようにしましょう。
監修者のコメント
白のアイライナーを使うと、一昔前のギャルメイクに思われがちですが、少し透明感のある白を「粘膜のみ」に入れることで自然に使うことができます。白目の輝きを作り出すことで、ピュアな印象も作り出すことができ、若返り効果にもなります。
▼使っているのはこちら
新しい自分と出会えるメイク4
シャネル ユーウォータープルーフ949
下まつげはアイライナーで描く
下まつげは、アイライナーで描くことで自然に毛を描くことができます。まず、目尻から黒目の外側部分にアイラインをしっかり入れます。しっかり描くことが怖く感じてしまう人がいると思いますが、入れた後にアウトラインを綿棒でしっかりぼかすので、自然な仕上がりになります。
また、仕上げに下まつげの根元にアイライナーで点をいれることでまつ毛が多くある印象に仕上げることもできます。
監修者のコメント
下まつげは人によって上のまつ毛より薄くなってしまっている人が多いです。そんな時も、下まつげは描けばいい!と知っておくだけで安心ですよね。下のまつげをリキッドのアイライナーで描くのが抵抗がある方は、アイシャドウの濃い色で描く、またはペンシルのアイライナーで描くと、さらにぼかしやすくなるので簡単にかけると思いますよ。
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新しい自分と出会えるメイク5
UZU アイオープニングライナーメタリックブラック
アイブロウでお顔に立体感を
お顔の中でも、1番お顔の立体感を左右するのは眉毛でもあります。太眉ストレートが流行っていたりもしますが、自分の骨格にあった眉であれば、流行に振り回されることなく立体を作ることができます。
アイブロウの描き方
- まず、立体感を出すために、眉頭の下側を書く癖をつけるといいでしょう。眉全体の下ではなく、眉頭の下部分を描くことがポイントです。
- そしてここでもぼかします。眉山と眉頭の下、眉頭もぼかします。
- 眉を描いた後に、透明のマスカラで眉山の下を斜め上に梳かしあげることで印象を仕上げていきます。
- ポイントとしては、目尻と白目の接点の上に眉やまを作ると美人に見えます。
監修者のコメント
眉で悩むポイントの1つとして挙げられるのが「左右差」。右はうまく描けるのに左は描けない、なんてことはありませんか?そういう場合は、描きやすい方から描いていくことをオススメします。描きやすい方を描いてから、それに合わせて描きにくい方を描いていくと揃えやすくなりますよ。
▼使っているのはこちら
新しい自分と出会えるメイク6
MICHIKO.LIFE エッセンスブロウペンシル ナチュラルグレイ
新しい自分と出会えるメイク7
UZU モテマスカラ クリア
シェーディングもチークの一部
チークはチーク、シェーディングはシェーディングと別ものだと思っていませんか?実は、チークのプロセスの中にシェーディングはすでに入っているのです。なので、チークもシェーディングも、両方チークを使用していきます。
シェーディングとチークの仕方
- 最初にシェーディングをします。シェーディングは指先に取って、口をすぼめた時に凹むところから小鼻の方に斜め上に一気にぼかします。
- その余った分で、髪の生え際の当たりを眉山の上から外側にぼかして入れます。
- そしてチークは、色味のあるものをブラシで使います。パウダーをブラシに取ったら、しっかり中に入れ込みます。取りすぎないように注意しましょう。
- 頬の、笑った時に1番高くなるところには色をフワッと軽くのせます。
▼使っているのはこちら
新しい自分と出会えるメイク8
コスメデコルテ クリーム ブラッシュ RD451(限定色)
新しい自分と出会えるメイク9
THREE チーキーシークブラッシュ19
監修者のコメント
チークのそもそもの役割は「小顔に見せる効果」と「笑顔を作る効果」の2つになります。その2つを叶えるために、チークとシェーディングをしていくのはとても効果的な方法。逆に、少しふっくらさせて見せたい人はシェーディングをなくしたり、少し強い印象を与えたいメイクをしたい場合は、チークを抜く、というのも1つの方法になります。
ノーズシャドウをアイシャドウで
ノーズシャドウは、ノーズシャドウ用のパウダーでつけるものだと思ってる方も多いかと思います。ただ、ナチュラルに、自然な骨格を作るには、先ほど使用したアイシャドウでのせることをオススメします。そして、ノーズシャドウは鼻筋全体にのせるものだと思われがちですが、ポイントでのせるのが大切です。
のせる箇所は、眉頭から目頭の頭までの間と鼻先の2点のみになります。あまりパウダーをつけ過ぎず、ポイントでのせたあとに軽くぼかすことでさらに自然に立体が作れます。
監修者のコメント
ノーズシャドウは、やり過ぎて失敗する方がとても多い部分です。ただノーズシャドウを失敗してしまう理由は、つけ過ぎと、濃すぎることにあります。なので、アイシャドウと同じ色を使い色を濃くしすぎないことと、ポイントで塗ることで、失敗はほとんどなくなるでしょう。
少しのハイライトが横顔を美しくする
最後の一手間で綺麗を作れるツール、それがハイライト。そしてハイライトをすることで横顔を美しく見せることができます。ハイライトをのせるところは、Cゾーン、チークの内側(目の下辺り)、Tゾーン、顎先、そしてフェイスラインの顎のラインにも細くのせます。ハイライトは特に笑った時に効果が出るので、笑顔をさらに素敵に見せることができますね。
▼使っているのはこちら
新しい自分と出会えるメイク10
セザンヌ パールグロウハイライト02
監修者のコメント
ハイライトはつけ過ぎずに、さらっとのせることで自然なツヤを作り出すことができます。また、パールが大きくラメが強いハイライトを使うとわざとらしいツヤになってしまうので、粒子の細かいギラギラし過ぎないハイライトを使うのが大切ですね。
唇は色味を消すことでふっくらと仕上げる
リップを塗る時にポイントになるのが、そのままの状態の唇に口紅を塗らないということです。リップクリームで潤した後にコンシーラーで色味を消すことで、その後に作りたいリップの形を作りやすくなります。コンシーラーで色味を消したら、リップライナーを使って口角部分を描いて形を取りながら、色のムラをなくします。そして最後に、口紅とライナーを混ぜるように塗って完成です。
▼使っているのはこちら
新しい自分と出会えるメイク11
ケセランパサラン カバーリングファンデーションN <2>
新しい自分と出会えるメイク12
NARS プレシジョンリップライナー 9070
新しい自分と出会えるメイク13
NARS リップスティック 2952
監修者のコメント
リップメイクの目的は「理想の唇の形にすること」と「健康的な血色を作ること」にあります。コンシーラーで唇を消すことで両方を叶えることが可能になります。唇が薄い方は少しふっくら作ることができ、ボリュームがしっかりある方は、輪郭をコンシーラーで消すことでバランスの良いリップのサイズを自分で作れるようになります。是非試してみてくださいね。
監修者「SHOJI HITOMI」のまとめ
今回のメイクは、自分の可能性を引き出すメイクそのものでしたね。元の素材を生かしながらも、メイクで印象は大きく変えられます。服を毎日着替えるように、メイクも是非毎日少しずつ変化させてみてください。今日はどんな自分でいたいかな?そんなことを考えながら、楽しんで色んなメイクに挑戦して、新しい自分を見つけてみてください。