自分が育った家だからのびのび過ごせるし、いつも自分の味方をしてくれる家族もいるし、実家って本当に心休まる場所ですよね。家を出るとなおさら実家の良さがわかるといいますが、最近では一度も実家を出たことがなく、30代になっても実家暮らしをしている女性が増えているといいます。
実家暮らしをするのは決して悪いことではありません。しかし30代にもなると、そろそろ自分の将来や結婚について真剣に考えはじめる人も多いのではないでしょうか。そんなとき、実家暮らしをしていることがひとつのハードルになることがあります。
それはなぜかというと、30代になっても実家暮らしをしていると、男女ともに婚期を逃しやすいといわれているんです。
恋愛コラムニスト
齋藤緑子
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫、セックスなど、誰にも言えない悩みを抱えた女性の心に寄り添います。
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫...
実家暮らしの30代女性が急増中⁉
近年では両親が高齢で介護が必要などの特別な理由もなく、実家暮らしをしている30代女性が増えているといいます。ここからは実家暮らしの30代女性が増えている理由や、実家暮らしをしている30代女性が周りからどのようなイメージを持たれているかについて考えてみましょう。
なぜ実家暮らしの30代が増えているのか
まず初めに、なぜ実家暮らしの30代女性が増えているのかを考えてみましょう。
ひと昔前、具体的には自分の両親の世代では、女性がある年代を迎えれば結婚をして家庭を守るという考え方が一般的でした。しかし近年では結婚をして家庭に入るよりも好きなだけ仕事をしてキャリアを積みたいという女性が増えています。
そのため一人暮らしをして自分で炊事や洗濯、掃除などの家事をしなければならないということを負担に感じ、家事に時間を費やすことなく仕事に没頭できる実家暮らしを選択する女性が増えていると考えられます。
さらには一人っ子など兄弟がいない、または少ないことから両親との関係が密接になり、親離れ・子離れできていないということも。
20代と30代では周りからのイメージが違う
30代で実家暮らしをしていると、周りから「30代にもなってまだ実家暮らししてるの？」と言われることもあるのではないでしょうか。20代の頃はそんなこと言われたことがなかったのに、なぜ30代になるとそのように言われてしまうのでしょうか？
実は20代女性の実家暮らしと、30代女性の実家暮らしでは周りが抱くイメージが全く違うんです。
20代女性はまだ収入が少なく、自立して一人暮らしが出来るほどの金銭的な余裕がなかったり、仕事や生活スタイルが安定していなかったりして、実家暮らしで両親に甘えてしまうこともまだ許される年代であるといえます。
しかし30代になると仕事である程度のキャリアを積んでおり、お給料も20代の頃に比べて多くもらえるようになっていますし、精神的にも自立して自分の生活スタイルを築いている年代であるとみなされます。
介護などの特別な理由があれば別ですが、特に理由のない30代女性の実家暮らしは「甘えている」「自立していない」と思われてしまうことが多いのです。
30代女性が実家暮らしをするメリット
周りから「まだ実家暮らし？」と聞かれたとしても、まだ実家暮らしを続けるのはそこに、一人暮らしにはないメリットがあると感じているからではないでしょうか。では、30代女性が実家暮らしを続けるメリットとは一体どのようなものなのでしょうか。
とにかくラク
実家暮らしをしていると、炊事や洗濯などの家事をほとんど母親にやってもらっているという女性が多いはず。仕事から帰ってきたらお母さんがご飯を用意してくれていて、お風呂もわかしてくれていて、と自分で家事に時間を割くことなく、帰ってから自分の時間をゆっくりと過ごすことができます。
家事をしてもらうことが当たり前になっていて、そのラクさから実家を出て一人暮らしをすることなど考えられないという女性も。
お金を貯められる
実家暮らしをしていても、もちろん生活費は毎月いくらか決まった額を渡している人がほとんどですよね。しかしお金を入れているといっても、一人暮らしの家賃や生活費に相当するほどの金額ではないはず。
また実家が金銭的な余裕のある家庭である場合は生活費をほんの少ししか入れていなかったり、入れなくてもいいといわれていたりすることも。
ですから実家暮らしは家賃や生活費があまりかからない分、経済的に余裕があり、自分で働いたお金をしっかりと貯金することができます。結婚をする資金を貯めるために実家暮らしをしているという女性も少なくはありません。
体調を崩した時に看病して貰える
一人暮らしをしていると、自分で全て対処しなければならないことが増えます。例えばどんなに体調が悪くても自分の食事を用意して、病院にも自力で行かなければなりません。
しかし実家暮らしをしていると体調が悪いときには家族が看病をしてくれて、おかゆを作ってくれたり、病院に連れて行ってくれたりと面倒を見てもらうことができます。
精神的に落ち込んで不安定になっているときも、自分を理解してくれる家族が寄り添ってくれるのも実家暮らしのメリットであるといえるでしょう。
地元の友人といつでも会える
実家は自分が育った家ですから、当然実家のあるところが自分の地元ということになります。自分と同じように地元で暮らしている友人がいれば、いつでも会うことができるのもメリットのひとつ。
同じ地元で青春時代を過ごした気の置けない仲間と会ってワイワイ騒いだり、お互いの家でまったり過ごしたりすることもできますし、自分のことをよく理解してくれているので、職場の同僚などには話せないような悩みを相談することもできます。
30代女性が実家暮らしをするデメリット
実家暮らしにはメリットがありますが、メリットがあるところには当然デメリットも発生します。ここからは30代女性が実家暮らしをするデメリットについてご説明しましょう。
お金の管理が下手
実家暮らしは一人暮らしに比べて経済的に余裕がある分、きちんと貯金ができる人と自分の好きなことに散財してしまう人に分かれます。
散財してしまう人は実家暮らしなので住むところに困らないことや、消耗品や食費など生活に関するお金が具体的にいくらぐらいかかるのかを知らないため、洋服やバッグを沢山買ったり海外旅行に出かけたりと自分の好きなようにお金を使ってしまいます。
一人暮らしをしている方がお金の流れをよく把握できるので、節約をして貯金できるようになった、という人も。
家事能力が身に着かない
普段から炊事や洗濯などの家事を母親に任せっきりにしていると、自分がやらなくてもやってもらえると思っているため、全く家事能力が身に着きません。男女問わず、一人暮らしをしている30代であれば当然できる最低限の家事すらできないまま年を重ね、いざというときにやり方がわからず困ってしまうことも。
親がいつまでも自分の傍にいて面倒を見てくれるわけではありませんし、いつかは家を出る時がくるでしょう。それを想定して最低限の家事はできるようになっておかないと、生活をするうえで苦労することになります。
自立していないと思われやすい
「30代にもなってまだ実家で暮らしてるの？」と人に言われることもあるように、30代での実家暮らしは親に甘えている、自立していないという印象を与えやすいものです。
自分ではきちんと実家に生活費を入れているし、あまり親に頼らずに暮らしているつもりでも、周りには実家暮らし＝精神的にも経済的にも親にべったり、という先入観を与えてしまうのです。
恋人を家に呼びづらい
一人暮らしをしているとおうちデートを楽しんだり、お泊りをしてちょっとした同棲気分を味わうこともできたりするものですが、実家暮らしをしているとなかなか恋人を家に呼びづらいものですよね。
恋人が実家に来るとなると当然両親に挨拶をすることになります。両親に紹介されるということは、結婚を意識しているのではないかと男性がプレッシャーを感じてしまうことも。
婚期を逃しやすい
100人の男性を対象とした結婚に関するアンケートにおいて、結婚するなら実家暮らし女性と一人暮らし女性のどちらを選ぶかという質問をしたところ、結婚するなら一人暮らしの女性を選ぶと答えた男性は73名、実家暮らしの女性と答えた男性は8名という結果が出ています。
その理由としては先に挙げたように家事能力の低さや、金銭感覚の甘さがあります。また自立をしていないイメージから、結婚をしても経済的に依存されてしまいそう、何でもやってもらって当然と思ってそう、という印象を与えてしまうことも。
実家暮らしの30代女性が婚期を逃さないためには
このまま実家暮らしをしていたら婚期を逃してしまうのではないかと思っている30代女性のために、この先婚期を逃さないためには何をすれば良いのかということをご説明しましょう。
生活に関するお金を把握する
生活をするには家賃や食費、光熱費以外にも色々とお金がかかります。シャンプーなどの消耗品代や自家用車のガソリン代、固定資産税や自動車税などの税金関係など、実家暮らしをしていると気づかない様々なお金の流れをできるだけ把握するようにしましょう。
実家暮らしをしていても、一人暮らしをして細々とした支払いをしているつもりで節約をしていると、自然と無駄遣いが減ってしっかりとした金銭感覚が身に着きます。
積極的に家事を手伝う
結婚をしても共働きをするつもりだから自分だけが家事をするわけではない、と思いつつも、最低限の家事すらできなければパートナーに負担をかけてしまい、それが不仲の原因になることがあります。
実家暮らしをしていても、母親に家事を任せっきりにせず、積極的に家事を手伝うようにしましょう。食事の支度や洗濯物の干し方など、基本的なことだけでもできるようになっておくとあとで困ることもありません。
また母親に料理を習っておくと、パートナーに手料理を振る舞って胃袋を掴むことができるかもしれませんね。
実家に生活費を入れる
実家が経済的に余裕があり、あまり高額な生活費を入れなくても良いと言われていたとしても、自分が一人暮らしをしていると想定して、家賃か生活費に相当する金額を入れるようにしましょう。
実家にいても自分の収入をやりくりするようにすることで、経済的な自立心が身に着くとともに、好きなようにお金を使うことがなくなって貯金もできるようになります。
短期間でも一人暮らししてみる
一人暮らしをする想定で色々とやってはみるものの、あまりやりくりがうまくいかなかったり、両親の方が心配をして自分に干渉したがる場合は、勇気を出して短期間でも一人暮らしをすることをおすすめします。
一度一人暮らしをして、両親と離れて暮らしてみることで、自立していると周りにアピールすることができるようになりますし、リアルに自分の経済状況や家事能力と向き合う事ができます。
短期間お試しで一人暮らしをしてみて、自分ひとりでやっていけると思うのであればそのまま一人暮らしを続けてみても良いでしょう。
監修者「齋藤緑子」のまとめ
