自分は大好きだと思って付き合っていた彼から別れを切り出されてしまうと、ショックでなかなか立ち直れませんよね。今まで何度も失恋を経験してきたはずなのに、何故か30代を迎えてからの失恋は若いころに比べてダメージが大きい…と思うことはありませんか?
若いころは失恋をしても「よし、次行こう!」と気持ちを切り替えられていたのに、年齢を重ねるごとに失恋の傷みを引きずりやすく、立ち直るのに時間がかかるようになったという女性が多いといいます。
恋愛コラムニスト
齋藤緑子
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫、セックスなど、誰にも言えない悩みを抱えた女性の心に寄り添います。
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫...
30代女性の失恋はなぜダメージが大きいの?
20代~40代の女性に「失恋から立ち直るまでの期間」についてのアンケートをとったところ以下のような結果が出ました。
・1か月以上~3か月未満:26%
・3か月~半年未満 :14%
・半年以上~1年未満 :7%
・1年以上 :22%
以上のように、4割以上の女性が失恋から立ち直るまでに数ヶ月を要する、中には1年以上かかる人もいるということがわかります。特に30代~40代の女性の方が失恋から立ち直るのに時間がかかるという意見が多く、20代女性は比較的短期間で立ち直り、次の恋に向かうことができるという結果が出ています。
ではなぜ30代を越えると失恋のダメージが大きく、立ち直るのに時間がかかると感じるのでしょうか。
結婚を意識していた
30代になってから、付き合っている相手と結婚することを意識し始めていたという女性も多いのではないでしょうか。
共に自由を謳歌していた友人たちが次々と結婚をして家庭を築いていく年代でもありますし、それを傍で見ていると、「次は私の番かな」なんて思ったり、結婚した後のふたりの暮らしをイメージしてワクワクしたり…。かならずしも結婚だけが幸せではないけれど、結婚に憧れがある女性は少なくはありませんよね。
そんなときに別れを切り出されると、思い描いていた大好きな人との結婚というイメージが脆くも崩れ去ってしまい、期待していた分だけダメージが大きくなります。
付き合いが長く、思い出が沢山ある
30代女性は若い女性に比べると恋愛に対して慎重で、ひとりの男性と長く付き合う女性が多い傾向があります。
付き合いが長くなるとクリスマスや誕生日などの様々なイベントを共に過ごすことになりますし、夏には夏の思い出、冬には冬の思い出といったようにどの季節にも彼との思い出があるはず。
また自分の身の回りのものにも彼から貰ったプレゼントや彼がよく座っていたソファなどの思い出がしみついていて、失恋したあとも同じ場所で暮らしているため何を見ても彼のことを思い出して辛い、という状態になりやすいでしょう。
30代女性が失恋から立ち直る方法
失恋のダメージが大きいとはいえ、いつまでも失恋の悲しみを引きずっているとなかなか前へは進めませんよね。ダメージが大きい30代女性だからこそ、なんとか自分の力で失恋から立ち直らなければいけません。ここからは30代女性におすすめしたい、失恋から立ち直る方法をご紹介しましょう。
泣きたくなったら我慢せずに泣く
「もういい歳なのにフラれたくらいで泣くなんて」と自分の気持ちを抑え込み、泣かないように踏ん張っている女性もいるでしょう。しかしどんなに大人になったとしても、泣きたい時には思いきり泣くことをおすすめします。
まるで子供のように思いきり声を上げて泣くと、なんだかその後気持ちがスッキリすることがありませんか?人の涙にはストレスによって生じる苦痛をやわらげ、ストレス物質を排出する効果があるといわれています。
我慢せずに思いきり泣くことは、失恋という悲しみや苦痛も洗い流してくれるでしょう。
信頼できる人に打ち明ける
失恋をして落ち込んでいても、誰にもそれを打ち明けることができず、人前では何もなかったように明るく振る舞ってしまう女性もいます。しかしそのままでは気持ちをため込むこととなり、ため込んだ気持ちがストレスに変わって心身ともに不調になってしまうことも。
悩み事があるとき、誰かにそれを話すだけでも気持ちが楽になることがあるように、失恋の悲しみも誰かに打ち明けてしまいましょう。
もちろん親しくない人に話すとただ興味本位で色々聞かれたり、欲しくもない新しい出会いを勧められたりするだけになる可能性がありますので、長い付き合いの友人や、彼のこともよく知っている人など自分が信頼して話せる人を選ぶ必要があります。
趣味や仕事に打ち込む
失恋をしたからといって、すぐに「次の出会いを探そう!」と気持ちを切り替えることはなかなか難しいものです。そんな時は恋愛から少し距離を置いて、自分の好きな趣味や仕事に打ち込みましょう。今まで彼と会ってばかりでなかなか会う予定が合わせられなかった古い友人と食事に行く約束をしてもいいですね。
趣味や習い事、友人との食事会など自分が楽しめることで予定をいっぱいにしておくと生活も充実し、休みの日に「いつもなら彼とデートしてるんだけど…」なんて思って悲しくなるという事態を防ぐことができます。
また仕事は打ち込めば打ち込むほど自分のキャリアに繋がり、新たなやりがいを発見できることも。
旅行に出かけてみる
休みの日に何もすることがないと、つい彼のことを思い出して悲しくなってしまいますよね。それならばいっそどこか遠くに旅行に出かけてみましょう。
自分ひとりで行く先を決め、行った先で何を見て何を食べるかも決められるという自由きままな一人旅は、「彼がいなくても、私はひとりで何でもできる」という自信や自己肯定感にも繋がります。
大自然に包まれて癒されるのも良し、温泉で心と身体の疲れをとるのも良し、海外で様々な価値観に触れるのも良し。一人旅は自分を癒し、見つめ直す良いきっかけになるはずです。
引っ越しや模様替えなど、環境を変える
自分の部屋には彼との思い出の品が沢山あり、それを見る度にまだ彼に愛されて幸せだった時のことを思い出してしまうことはありませんか?彼がよく自分の部屋に来ていたのなら、その部屋自体にも思い出がありますよね。
失恋から立ち直るには、彼と一緒に過ごしていた環境から脱出することをおすすめします。
思い切って引っ越しをして部屋ごと変えてしまうか、それが無理なら彼の思い出を感じさせるものは処分して、家具や身の回りのものを新しいものに変えましょう。部屋の模様替えをするだけでも気分は全く違いますよ。
自分磨きに励む
自分の周りの環境を変えたら、あとは自分が変わるだけです。エステやジムに通ってダイエットに励んだり、新しいメイクやファッションを勉強したり。特に今まで彼の好みに合わせていたファッションとはおさらばしましょう。
失恋したら髪を切るというのはありきたりなようですが、自分磨きのためだと思えば今までとは全く違う髪型に挑戦するワクワク感を楽しめるはず。
もちろん読書や習い事を始めて自分の内面から磨くのも効果的です。自分をピカピカに磨き上げることは自信に繋がり、失恋で自信を失くし、落ち込んでいた自分の背中を前に向かって押してくれるでしょう。
失恋から立ち直るためにしてはいけないこと
失恋をして落ち込んでいる時にやりがちなことではあるものの、自分の力でスッキリと立ち直るためにはしてはいけないNG行動がいくつかあります。このNG行動をとってしまうと立ち直るどころか自分の傷を広げてしまいかねないので注意しましょう。
行きずりの相手で寂しさを埋める
失恋して寂しい気持ちを抱え、それを埋めるためにお酒の場やマッチングアプリで出会った男性と行きずりの関係を繰り返してしまう女性もいます。
しかしこれはただ彼の身代わりを探しているだけの行為に過ぎません。愛情のない行為をしたところで結局は何も満たされず、心と身体が傷ついてしまうだけ。
女性の寂しさにつけこんでセックスに持ち込もうとする男性もいます。どんなに寂しくても自分の心と身体を守るため、誘いには応じないようにしましょう。
無理に新しい恋をしようとする
失恋をしたと人に話すと、「失恋の傷を癒すのは新しい恋だよ!」と新しい出会いを勧められることがよくありますよね。
失恋から立ち直っていない状態で無理に誰かと新しい恋を始めようとしても、やはり大好きだった人のことを忘れられずにうまくいかずにすぐ別れてしまうというパターンは非常に多いといえます。
元彼への気持ちを引きずったままでは新しい恋の相手として選んだ人にも失礼ですし、自分でスッキリと立ち直ったと感じるまでは新しい恋に進まない方が良いでしょう。
女を捨てて、身の回りに構わなくなる
失恋をして「もう誰も見てないから」「しばらく男なんかいらない」などといって女を捨てて、お肌やボディのケアをおろそかにしたり、暴飲暴食に走ったりするのも良くありません。
身の回りに構わなくなってしまうと、心も身体もくすんでしまい、女性としての自信もなくなってしまいます。新しい恋には気分が向かなくても、自分の身体は大切にケアをしてあげましょう。自分を大切にできるからこそ、また誰かを大切にしようと思えるものです。
失恋の後だからこそ丁寧にケアをして、自分を労わることも必要です。
誰に会っても元彼と比べてしまう
失恋から立ち直りかけたと自分で判断して、また新しい出会いを探し始めたのは良いものの、どんな男性に会っても「元彼のほうが良かった」と比べてしまうという女性もいます。
誰と会っても比べてしまうのは、自分の心がまだ元彼のところにあるからです。
本当に新しい恋を始めたいのであれば、何かにつけて元彼と比べるようなことはせず、自分がその男性をどう思っているかということを重要視すべき。
それができないのであれば、まだ新しい恋をするには早いという証拠です。
監修者「齋藤緑子」のまとめ