髪のツヤが欲しい時、パサつきが気になる時はトリートメントが大切。でも、間違った成分の入ったトリートメントを使うと、かえって髪が傷んでしまいます!
ほとんどのトリートメントは、髪のツヤや手触りを表面的に、また一時的によくすることにフォーカスして作られています。即効性はありますが、決して髪質が良くなるわけではありません。
そればかりか、サラツヤを作り出す成分には髪や頭皮に害となるものも。必要以上のコーティングで、パーマやカラーに強い薬剤を使わざるを得なくなるといった弊害も起こります。
それでも、作られるのは良い商品より売れる商品。手っ取り早いサラツヤを求めるユーザーが多い以上、良くないアイテムが大々的に販売されるのが現実です。
私たちにできるのは、使ってはいけないトリートメントを賢く見分けて避けること。
この記事では、使ってはいけない成分が入っているトリートメントをまず分析。その後、安心して使えるトリートメントをご紹介します。
この記事を読めば、どんなトリートメントは使ってはいけないのか、どんなものなら安心なのか、見分ける力が付きますよ。自分に合うトリートメントを見つけて、本当のツヤ髪を手に入れましょう!
美容ライフスタイルアドバイザー
ヒロコ
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談を多数いただくようになったことをきっかけにフリーランスブロガーに本格転身→海外移住→3Qsにジョインし美容・ライフスタイル情報発信を担当。昨日より今日の自分をもっと好きになってもらえるとうれしいです。
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談...
使ってはいけない成分が含まれているトリートメント4つ
シャンプーの成分を気にする人は多いですが、実はトリートメントの成分にこそより一層注意が必要です。
その理由は「カチオン系界面活性剤」。最近のトリートメントの99%に配合されているともいわれる要注意成分です。
髪をサラサラにコーティングする成分ですが、刺激が強く肌にも吸着しやすいため、アレルギーなどのトラブルを引き起こします。
シャンプーや洗顔料などに入っている界面活性剤の中でも最低最悪の「ラウリル硫酸ナトリウム(詳しくはこちら)」と比べても、10倍以上の経口毒性があることが分かっています。
もちろん経口と皮膚では違いますが、肌への吸着力が非常に強いため要注意です。
下の表に、カチオン系界面活性剤をはじめ、主な要注意成分がどんな名前で配合されているかまとめました。トリートメントを買う前に、裏返して成分表を見てください!
成分 | 配合目的 | なぜ悪いか |
ステアリルトリモニウムクロリド ベヘントリモニウムクロリド セトリモニウムブロリド | カチオン系 界面活性剤 (四級アンモニウム塩) | 肌への刺激が非常に強い アレルギーの原因になる |
ステアラミドプロピルジメチルアミン ステアラミドエチルジメチルアミン | カチオン系 界面活性剤 (三級アミン塩) | 肌への刺激が強い アレルギーの原因になる |
メチルイソチアゾリノン メチルクロロイソチアゾリノン | 防腐剤 | アレルギーの原因になる |
メチルパラベン ブチルパラベン エチルパラベン プロピルパラベン | 防腐剤 | 接触性皮膚炎の原因になる 内分泌への影響が懸念 |
シリコンは一時期「悪いもの!」として敬遠されていましたが、実際に大きな害がある物質ではありません。適度に使えば、髪をコーティングしてツヤを与えたり、熱や摩擦から守ったりしてくれます。
ただし、毛穴に詰まると臭いや抜け毛の原因になるので、地肌につけないよう注意しましょう。
また、成分表の前半を中心にジメチコン、シクロメチコン、シリカ、シリル、シロキなどの付く名前が並ぶトリートメントは、シリコン入れすぎにつき要注意。
シリコンでコーティングしすぎると、パーマやカラーの際にやさしい薬剤では浸透せず、やむを得ずキツイ薬剤を使うことになります。質感が重くなるためドライヤーで乾かす時間も長くなります。
こうして間接的に髪を傷める結果になりかねず、注意が必要です。
トリートメントには、洗い流すタイプ(インバス)と、洗い流さないタイプ(アウトバス)があります。
洗い流さないタイプの場合、次に髪を洗うまでつけたままの状態に。また頭皮や、枕カバーなどを通して顔の皮膚などへの付着も考えられます。
そのため、洗い流さないタイプはより成分に注意して選ぶ必要があります。実際、ヨーロッパでは一部の防腐剤をリーブオン(洗い流さない)製品に配合しないよう規制しています。
日本には両者を区別した規制はありませんが、メーカーは当然海外の動向も意識しています。
「これは洗い流す商品!」と声高に表記している商品には、海外でリーブオン配合禁止の防腐剤が配合されていたりします。
それではさっそく、使ってはいけない成分が入っているトリートメントを実際に見ていきましょう。あなたの家にあるトリートメント、かなりの確率で要注意です!
ラックス スーパーリッチシャイン ダメージリペア リッチ補修トリートメント|ユニリーバ・ジャパン
誰もが一度は使ったことがある、超メジャーブランドのトリートメント。ダメージヘアの補修をうたっていますが、どんな成分が入っているのでしょうか。
セトリモニウムクロリド
メチルイソチアゾリノン
メチルクロロイソチアゾリノン
香料
黄4、赤227、青1
ベヘントリモニウムクロリド・セトリモニウムクロリド
どちらも第四級のカチオン系界面活性剤(陽イオン界面活性剤)です。髪の静電気を抑え、コーティングしてサラサラにしてくれる成分ですが、皮膚刺激がたいへん強いです。
ダメージのある髪はマイナスに帯電しているのに対し、カチオンはプラスに帯電しています。そのため、カチオンがダメージ部分に強く吸着して指通りを良くします。これを「補修」などと呼んでいることが多いです。
皮膚にも強く吸着するので、よく洗い流しても頭皮に残りやすいです。赤みやかゆみ、炎症を引き起こすほか、頭皮への負担は抜け毛や白髪の原因にも。
カチオン界面活性剤には三級と四級がありますが、四級の吸着作用は非常に強力。四級配合のトリートメントを使っている人で、背中に吹き出物が出る人が多いのはこのためです。
三級より四級のほうが髪のコーティング力が強くユーザーに好まれる=よく売れるため、刺激が強くても四級を配合した商品が多いです。
皮肉なことに、髪を大切にしている人ほどきちんとトリートメントをしているため、四級カチオン界面活性剤に多くさらされています。
何年も花粉にさらされた人がある日突然花粉症を発症するように、カチオンに対するアレルギー反応が突然起こることがあります。
頭皮の炎症や抜け毛などが突然始まり、頭皮マッサージや育毛剤などいろいろ試しても効果ない場合は、8割がたカチオン界面活性剤に対するアレルギーと考えてよいです。
心当たりのある人は、首や背中のニキビや肌荒れも同時にチェックしてみましょう。カチオンの入っていないヘアケアに変えるだけですべて良くなる場合が多いです。
メチルイソチアゾリノン・メチルクロロイソチアゾリノン
イソチアゾリノン系の防腐剤が2種類配合されています。トリートメントには栄養成分も多く含まれているので、腐らないよう防腐剤を入れます。
ごくごく少量で効果があり、他の防腐剤より安く上がるのが特徴。安価な製品や、逆に他の成分にコストがかかっている場合に、全体の価格を抑えるため使われることが多いです。
アレルギー症状を引き起こすことで知られており、1990年代に日本で認可された時も、専門家は心配したというほど。
ヨーロッパでは、洗い流さないアイテムへの使用は禁止、洗い流すアイテムへの使用も濃度が非常に厳しく規制されています。
具体的には、赤みや腫れ、焼ける感じや刺す感じ、水泡や皮のめくれといった症状がみられます。使用して数日で発症することもあれば、数年を経てということもあります。
日本でも基本的に洗い流す製品にだけ配合されているようです。わざわざ「洗い流すトリートメント!」と表示しているものには入っていることが多いので、チェックしてみてください。
天然指向とされるアイテムにも意外と入っています。
トリートメントは、時間をおいて洗い流す使い方をする人もいるため、特に危険度が高め。ぜひ気をつけて避けたい成分です。
香料
良い香りをつける香料は、トリートメントタイムを癒しの時間にしてくれます。また、いつまでも続く髪の香りは女性らしい気分にさせてくれます。
ただし、香料には天然香料と合成香料があり、成分表示を見てもたいていどちらなのかわかりません。合成香料は化学物質なので、余分な化学物質にさらされたくない人は注意が必要。
香水や、海外風の香りの強い衣類柔軟剤による「香害」が話題になりましたが、トリートメントでも同様のことが起こりがち。
化学的な香りで気分が悪くなったり、頭痛がしたりという「化学物質過敏症」を引き起こす可能性があります。
いつまでも続く香りは魅力的ですが、実際には化学物質を長時間吸い込むことになると考えると、できるだけ避けたいものです。
黄4、赤227、青1
黄4、赤227、青1は「黄色4号」「赤色227号」「青色1号」の略称。合成のタール色素(人工着色料)です。
タール色素はアトピーを悪化させたり、アレルギー性の皮膚炎の原因になりやすく、シミや肌荒れの原因にも。
ヨーロッパでは蕁麻疹や喘息、ガンや甲状腺異常などと関係あるとして規制されているものもあります。
胎児に障害をもたらす可能性も懸念されており、妊娠中の方や妊娠を考えている方、小さいお子さんのいる家では特に要注意です。
今回含まれているタール色素の中では特に黄色4号が、注意欠陥障害の原因になるとしてイギリスで自主規制が呼びかけられています。規制は主に食品使用についてですが、参考になりますね。
他の使ってはいけないトリートメントを見分けるときのために、特に危険視されているタール色素を挙げます。参考にしてください。
タール色素名称 | 懸念される危険 | 規制状況 |
赤色40号 赤色102号 黄色4号 黄色5号 | 注意欠陥障害の原因になる恐れがある | イギリスの食品基準庁(FSA) 自主規制呼びかけ |
赤色2号 赤色102号 赤色106号 | がんやアレルギーを引き起こす可能性 | アメリカやカナダ 使用禁止 |
赤色3号 | 甲状腺に異常を生じる可能性 | ドイツなど 使用禁止 |
防腐剤などと違って、どうしても少し入れる必要があるというものではありません。単に見た目をよくするだけのものなので、避けられるなら避けたい成分です。
TSUBAKI(ツバキ) プレミアムリペアマスク ヘアパック|資生堂
エキゾチックな香りと、ツヤツヤの仕上がりで人気のトリートメント。気になる成分をチェックしてみましょう。
ステアルトリモニウムクロリド
イソプロパノール
香料
赤227,黄4
ベヘントリモニウムクロリド・ステアルトリモニウムクロリド
毒性・皮膚刺激性とも強烈な四級カチオン界面活性剤がダブルで配合されています。四級カチオン界面活性剤について詳しくは▶こちら
イソプロパノール
イソプロパノール(イソプロピルアルコール)は溶剤または防腐剤として配合されています。エタノールに似た性質ですが、殺菌力は2倍、毒性も2倍。安価な消毒液として使われることが多い成分です。
脱脂力が非常に高いので、頭皮につくと大きな刺激に。労働安全衛生法では、皮膚や目に重度の刺激がある物質として慎重な扱いを求めています。
トリートメントでは配合量が少ないものの、特に肌の弱い人は十分に注意する必要があります。
香料
独特の甘く強い香りが特徴の商品ですが、合成香料がたっぷり含まれています。合成香料について詳しくは▶こちら
赤227,黄4
肌荒れやアレルギーを引き起こす可能性があり、ガンや甲状腺異常などとの関連が懸念される「タール色素」の一種です。タール色素について詳しくは▶こちら
ミルボン インフェノムヘアトリートメント|株式会社ミルボン
美容室で使われる大人気ブランドのトリートメント。どんな成分を使っているのでしょうか。
ステアルトリミノウムクロリド
ジココジモニウムクロリド
クオタニウム-33
イソプロパノール
BHT
エチドロン酸
メチルイソチアゾリノン
香料
ステアリルトリモニウムブロミド・ステアルトリミノウムクロリド・ジココジモニウムクロリド・クオタニウム-33
四級カチオン界面活性剤がたくさん配合されています。四級の中では多少刺激がソフト寄りの成分が選択されてはいるようです。
髪のダメージ部に吸着して髪をサラサラにしてくれますが、頭皮に対する刺激が強く、避けたい成分です。四級カチオン界面活性剤について詳しくは▶こちら
イソプロパノール
溶剤・防腐剤として、イソプロパノールが配合されています。エタノールの2倍刺激の強い消毒液です。イソプロパノールについて詳しくは▶こちら
BHT
安価な酸化防止剤としてBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)が配合されています。トリートメントに含まれる油分が酸化して臭くなるのを防いでくれます。
DNAや染色体に対する影響が心配されており、食品などへの使用を自粛している会社も。意識の高いヨーロッパでは小児病院でBHTフリーの食事を提供するなどの取り組みもなされています。
直接食べるわけではないとはいえ、自分や子どもたちの身体を余分なリスクにさらす成分であることは確かです。
エチドロン酸
金属封鎖剤(キレート剤)としてエチドロン酸(ヒドロキシエタンジホスホン酸)が配合されています。トリートメントの変色や変質を防いでくれる成分です。
この物質自体の危険性が実験などで確認されたわけではないのですが、有機リン化合物のひとつであることから気にしたい成分です。
有機リン化合物は一昔前の「毒入りギョーザ事件」で有名になった農薬/殺虫剤の成分で、頭痛、めまい、嘔吐、腹痛、下痢、視力減退、歩行困難、けいれんなどの急性毒性があります。
また長期的には発達障害や内分泌かく乱との関連も懸念され、欧米では規制が進められています。
メチルイソチアゾリノン
アレルギー症状を引き起こす、イソチアゾリノン系の防腐剤が配合されています。イソチアゾリノン系の防腐剤について詳しくは▶こちら
香料
人工的に合成された香料が配合されています。化学物質過敏症につながる可能性があります。合成香料について詳しくは▶こちら
パンテーン 洗い流さないトリートメント インテンシブヴィタミルク 毛先まで傷んだ髪用|プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
傷んだ髪をツルツルに仕上げてくれると評判の洗い流さないトリートメントですが、成分をチェックしてみましょう。
クオタニウム-18
メチルパラベン
プロピルパラベン
香料
黄4、赤227
ステアラミドプロピルジメチルアミン・クオタニウム-18
ステアラミドプロピルジメチルアミンは三級のカチオン系界面活性剤(三級アミン塩)で、静電気を防いで髪をサラサラにします。〜ジメチルアミンという名称のものは、三級のカチオン界面活性剤です。
四級カチオンほど皮膚刺激もコーティング作用も強くありません。とはいえ四級のような危険性があるため、やはり避けたい成分です。
「クオタニウム-18」というのもカチオンの一種ですが、こちらは四級アンモンニウム塩でありながら比較的刺激が少ないです。
洗い流さないトリートメントということで、穏やかめの成分が選ばれているのでしょう。とはいえ、安心して使えるとは到底言えません。
メチルパラベン・プロピルパラベン
防腐剤としてメチルパラベン、プロピルパラベンが配合されています。防腐剤がないと、トリートメントは腐ってしまいます。パラベン類は防腐剤としてはとても優秀で、少量でしっかり防腐効果を発揮してくれます。
ノンパラベンにしようとすると、使いきりサイズにしなければいけなかったり、他の防腐剤では配合量が多くなり刺激が強くなってしまったりします。
一方で、パラベンにはさまざまな問題があります。その一つは、ホルモン分泌への影響です。尿中パラベン濃度が上がると、女性の月経周期が短くなるというデータもあります。
また、アレルギーと密接な関係があることも分かっています。赤みやブツブツなどのアレルギー性皮膚炎や、鼻アレルギー症の原因となることも。
妊娠中多量のパラベンにさらされると、赤ちゃんがアトピーや喘息を発症しやすいことを示す研究もあります。
国によって安全な配合率が決められており、すぐにかぶれるということはないものの、長い目で健康を考えると避けたい成分です。
香料
人工的に合成された香料が配合されています。化学物質過敏症につながる可能性があります。合成香料について詳しくは▶こちら
黄4、赤227
肌荒れやアレルギーを引き起こす可能性があり、ガンや甲状腺異常などとの関連が懸念される「タール色素」の一種です。ただ見た目をよくするもので、使わなくて済む成分。ぜひ避けたいものです。タール色素について詳しくは▶こちら
使ってはいけない成分が入っていないトリートメントは本当に少なく、特にカチオン系界面活性剤は99%の製品に入っていると言われます。安心して使えるアイテムはあるのでしょうか?
安心して使えるトリートメント4つ
安心して使える&髪もしっかりケアしてくれるトリートメントを見つけるのは、難しいですが不可能ではありません。数少ない中から特におすすめのものを4つご紹介します。
アロマのやさしさ トリートメント|株式会社ハーベストシーズン
「アロマのやさしさ」トリートメントは、カチオン系界面活性剤もシリコンも無配合。髪をサラサラにすることができるのか心配でしたが、想像以上の実力でした。
実際に使ってみると、サラサラ感は十分。翌日のまとまりも合格です。オイル類の配合が多いのですが、ベタベタした感じは一切なく驚きました。
良くない成分が入っていないので、長めに時間をおいて洗い流しても安心。その間、エッセンシャルオイル由来の柑橘系のほのかな香りを楽しめるのも高ポイントです。
サラサラの秘密は、工夫された成分配合。アミノ酸系の保湿成分「アルキル(C12-14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCI」と「ホホバオイル」は、どちらも大変滑り感の良い素材。静電気も防止してくれます。
さらに、人工皮膚の素材である「ヒドロキシプロピルキトサン」が疑似キューティクルを作って髪内部の栄養流出をストップ。
「なぜか抜け毛が減った」という口コミもありましたが、これは明らかに今まで使っていたアイテムが頭皮を傷めつけていたからです。頭皮も髪も喜ぶトリートメントで、本当のサラサラを楽しみましょう!
価格 | 2,860円(税込) |
内容量 | 250g |
販売元 | 株式会社ハーベストシーズン |
製造国 | 日本 |
トリートメントをつけて結構時間をおいてから、洗い流す時のサラサラ感がすごいです。一番気に入ったのは、オレンジのような柑橘系の香りです。
出典:楽天
ナチュラルリリーブ ヘアトリートメント H40|ヘアテックジャパン
美容師さんの勧めで使いだした人も多い、髪のことを考えたトリートメント。無香料なのでユニセックスに使えます。匂いに敏感な方にもおすすめ。
成分表をよく見ると、中ほどに「ジメチコン」、後半のほうに「アモジメチコン」があります。これらはシリコン成分です。
トリートメントはノンシリコンにこだわる必要はなく、適度にシリコンが入っているものを選べば問題ありません。
成分表は、配合量の多いものから順に記載されています。最初のほうにシリコン関係がいくつも並んでいる場合は、シリコン入れすぎ感あり。でも、5番目~6番目以降なら適量といえます。
一点だけ、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムという名前を見てあれ?と思った方いますか?
別名ヒアロベールと呼ばれるうるおい成分ですが、ヒアルロン酸の吸着をよくするためカチオン化したもので、厳密にいえばカチオン化ヒアルロン酸に当たります。
ヒアルロン酸は1gあたり6Lもの水分を保持できますが、水で簡単に流れてしまいます。ヒアルロン酸をカチオン化することで、髪にしっかり吸着して保湿し続けてくれます。
ほかの四級カチオン界面活性剤のように刺激の強いものではありませんが、ノンカチオンとうたうのはどうかな?と個人的には思います。どちらにせよシリコンも入っているので、長時間頭皮につけないような使い方がおすすめです。
価格 | 2,750円(税込) |
内容量 | 250g |
販売元 | ヘアテックジャパン |
製造国 | 日本 |
以前美容師さんに勧められて。あまりかたくなくどちらかというと少し水っぽいですが、指どおりがよくなります。オーガニックなのでにおいもさほど気になりません。
出典:楽天
ETVOS リペアトリートメント|株式会社エトヴォス
カチオンもシリコンも使わずここまで潤うとは!と驚かされるトリートメントです。乾燥で広がりやすい髪にもおすすめできます。
成分表を見て気になるのは香料。安価なトリートメントならほぼ合成香料なのですが、こちらそれなりのお値段がするため断定しがたく、メーカーにお尋ねしてみました。すると合成香料とのこと。
他社のいくつかの製品についても同様の問い合わせをしたのですが、迅速に良心的なお答えをいただけたのはこちらのみ。
合成香料だったのは残念ですが、本当に使う人のことを考えてくれる会社の姿勢に好感を持ちました(回答なかった製品はおすすめに入っていません)。
実際に使ってみると、香りはかなり甘め。イチジクの香りということですが、生イチジクより干しイチジクのような濃厚さがあります。癒される香りではありますが、好き嫌いが分かれそうです。
保湿成分やオイル系の成分が多いからか、しっかりつけてしまうと根本がペッタリしてしまいがち。毛先を中心につけるのがおすすめ。頭皮への刺激は少なく、後頭部にブツブツができやすい私でも大丈夫でした。
香料が気にならない方、カチオンフリー・シリコンフリー重視の方はぜひ試してみてください。
価格 | 3,300円(税込) |
内容量 | 180g |
販売元 | 株式会社エトヴォス |
製造国 | 日本 |
癖毛で、梅雨時広がりやすいですが、こちらのトリートメントを使った後は、だいぶ良いですね。保湿力高いと思います。香りは、きつくないので好きです。
出典:Amazon
La CASTA(ラ・カスタ) アロマエステ ヘアエマルジョン 洗い流さないトリートメント|株式会社パシフィックプロダクツ
カラーやブリーチでパサパサになった髪を救ってくれると評判の、洗い流さないトリートメント。オーガニックのハーブエキスを配合しており、豊かな香りもすべて天然香料です。
実際に使ってみると、アロマオイルのようなテクスチャー。なじませやすく、手にベタベタと残りません。
つけた後ドライヤーで乾かすのですが、部屋中がアロマの香りに。乾いたら最後に、冷風で引き締めると軽いサラサラヘアーになりますよ。
同シリーズの洗い流すトリートメントには、カチオンが入っていますので要注意です。洗い流さないほうのアイテムはおすすめです!
価格 | 2,750円(税込) |
内容量 | 80ml |
販売元 | 株式会社パシフィックプロダクツ |
製造国 | 日本 |
私の髪は、細くて量が多いせいか使うものによっては重たくなることがありとても悩んでいました。この商品は私の髪質にも合っていて、馴染ませた後ドライヤーをすると重みを一切感じることなくさらさらになりました!
出典:アットコスメ
使ってはいけないトリートメントが多すぎる!賢く選ぼう
あなたの持っているトリートメント、知っているトリートメントをチェックしてみましたか?おそらく全滅だったのでは。これからは、名前に「~トリモニウム~」が付く成分が入っていたら買うのをやめましょう!