「頭皮のかゆみや乾燥が気になる」「髪がパサパサになってよく抜ける」そんな悩みの原因は、合わないシャンプーかもしれません!
ココだけの話、シャンプーは原価が安く利益率が高いため、各メーカーがこぞって宣伝に力を入れています。
パッケージやコマーシャルのイメージにつられて購入していませんか。安易なシャンプー選びは、自分の髪や頭皮を痛めつけることになるので要注意です。
この記事では、市販の人気のシャンプーや一見よさそうに見えるシャンプーの成分を分析。あのアイテムにも使ってはいけない成分が入っているなんて、と驚きますよ。その後、安心して使えるシャンプーをご紹介します。
しっかり成分を確かめれば、髪や頭皮に本当に優しいシャンプーは見つかります。髪ツヤツヤ・頭皮スッキリの、気分の良い毎日を過ごしましょう!
美容ライフスタイルアドバイザー
ヒロコ
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談を多数いただくようになったことをきっかけにフリーランスブロガーに本格転身→海外移住→3Qsにジョインし美容・ライフスタイル情報発信を担当。昨日より今日の自分をもっと好きになってもらえるとうれしいです。
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談...
Contents
使ってはいけない成分が含まれているシャンプー4つ
有名なシャンプー、無添加をうたうシャンプーが良いシャンプーとは限りません。
「無添加」と書かれていても、もしかしたら着色料が無添加で、ほかの成分には無頓着かもしれません。
「オーガニック」をうたっていても、原料のほんの一部がオーガニックで、肌によくない成分を他にたくさん含んでいる可能性もあります。
大切なのは、成分表を自分の目で確認すること。長いカタカナの成分が並んでいますが、シャンプーの場合は最初の2~3つと最後の2~3つをチェックするとよいですよ。
以下に要注意成分をまとめました。実際にはほかにもありますが、中でも特に避けたいものをリストアップしましたので、お手持ちの商品や買いたい商品と見比べてみてください。
成分 | 配合目的 | なぜ悪いか |
ラウリル硫酸ナトリウム ラウレス硫酸ナトリウム オレフィンスルホン酸ナトリウム | 石油系合成界面活性剤 | 脱脂力が高く乾燥を招く |
メチルイソチアゾリノン メチルクロロイソチアゾリノン | 防腐剤 | アレルギーの原因になる |
メチルパラベン ブチルパラベン エチルパラベン プロピルパラベン | 防腐剤 | 接触性皮膚炎の原因になる 内分泌への影響が懸念 |
シリコン(正しくはシリコーン)はケイ素を原料とした合成樹脂で、髪をコーティングする役割があります。髪をきしまないようにし、摩擦やドライヤーの熱から守ってくれるメリットがあります。
シリコンが肌に合わない人や、コーティングによって髪がペタンコになってしまう猫っ毛の人は、ノンシリコンシャンプーを使うのが良いでしょう。
シリコン入りのものを使うときは、以下の点に注意しましょう。
①すすぎ残しのないようにする
すすぎ残しがあると頭皮を刺激し、フケやかゆみなど頭皮トラブルの原因となることがあります。
②界面活性剤の種類をチェックする
洗浄力・脱脂力がとても強い界面活性剤の入っているシャンプーに、シリコンが配合されていることが多いです。頭皮のうるおいを根こそぎ奪った後にシリコンの刺激が来ると、頭皮のトラブルを招きやすいので要注意です。
③シリコン入れすぎの製品に注意する
ジメチコン、シクロメチコン、シリカ、シリル、シロキなどの付く名前が成分表の初めに並んでいる場合は、シリコンてんこ盛り。髪に過剰に蓄積して、重い見た目になりがちです。
④カラーやパーマの前日は控える
シリコンのコーティング効果によって薬剤の浸透が妨げられるため、少し前から控えると効率的に施術できます。
それではさっそく、実際に市販されているシャンプーを分析してみましょう。みんな使ってるあのシャンプー、実はあなたの頭皮や髪のトラブルを招く「使ってはいけない」シャンプーの可能性があります!
ダヴ ダメージケアシャンプー|ユニリーバ・ジャパン
誰もが一度は使ったことがあるのでは?各家庭に一本常備されている有名シャンプーの成分をチェックしてみましょう。
ラウレス硫酸Na
ラウレス硫酸ナトリウムは、石油系合成界面活性剤です。洗浄力・脱脂力が非常に強く、頭皮や髪のうるおいを根こそぎ奪ってしまいます。
パッケージの裏側に載っている成分表には、配合量が多い順に記載されています。
界面活性剤を何種類か組み合わせているシャンプーがほとんどなので、チェックするときは水の次に載っているメインの界面活性剤が何かを見ましょう。
ラウレス硫酸ナトリウムが入ったシャンプーを使うと、脂が取れてスッキリ感があります。が、実際には頭の汚れをそこまで落とす必要はないんです。
頭の汚れはお湯だけで7~8割落とせます。残りの2割ほどは、頭皮にとって必要な皮脂など。
ということは、シャンプーには強い洗浄力が必要ないということです。過剰な洗浄はかえって頭皮の乾燥や荒れ、フケの原因となります。
イソチアゾリノン系防腐剤(メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン)
一部のシャンプーに使用されている防腐剤です。
防腐剤がなければシャンプーも腐ってしまいます。一般的な防腐剤はパラベンですが、肌トラブルを起こしたりホルモンバランスを乱したりする心配があるため、代わりの防腐剤として配合されています。
ところが、イソチアゾリノン系の防腐剤も接触性皮膚炎の原因になりやすいことが分かっています。この成分に対するアレルギーが急増していると警鐘を鳴らしている皮膚科医も。ヨーロッパではすでに規制されはじめています。
頭皮がかゆくなりやすい方は、イソチアゾリノン系の防腐剤が入っていないものに変えてみると改善する可能性がありますよ。
香料
香料には良い香りで洗髪を楽しくする効果があります。髪に残る香りを楽しむこともできます。
ただし、香料には合成のものと天然のものがあり、天然香料を使うとコストがかかるため、安価なシャンプーには合成香料が使われることがほとんど。
強い合成香料に日常的にさらされていると、化学物質に過敏な体質になってしまう場合があります。
化学物質過敏症が原因で、慢性的な頭痛や皮膚の発疹、めまいや吐き気、思考力の低下などさまざまな症状に苦しんでいる人も多いです。
毎日髪を洗うので、余分な化学物質はできるだけ避けたいところ。
かなり強い香りでも、嗅覚が慣れてしまうと自分では気づかないこともあります。身につける香りが他の人にとって「香害」にならないよう、少し意識したいものです。
タール色素(黄4、赤227)
黄4、赤227は「黄色4号」「赤色227号」を略したものです。「赤色〇号」「黄色〇号」「青色〇号」といった名称は、合成のタール色素(人工着色料)を表します。
タール色素は肌荒れを引き起こしやすく、アトピーを悪化させたり、アレルギー性の皮膚炎の原因になったりすることがあります。シミの原因にもなりかねません。
種類によっては蕁麻疹や鼻炎、ぜんそくなどのアレルギー症状を引き起こすとして、ヨーロッパでは使用を規制されているものも。遺伝子に作用しやすくガンや先天性障害を引き起こす可能性があるともいわれています。
防腐剤などと違って、どうしても少し入れる必要があるというものではありません。単に見た目をよくするだけのものなので、避けられるなら避けましょう。
TSUBAKI(ツバキ) プレミアムモイスト シャンプー |資生堂
ワンランク上のヘアケアというイメージのあるシャンプー。洗い上がりがサロン帰りのようにツヤっとすることと、個性的な香りが印象的ですが、成分はどうでしょうか。
ラウレス硫酸Na
洗浄力の強い石油系合成界面活性剤、ラウレス硫酸ナトリウムがメインの洗浄成分になっています。脱脂力が非常に強いので、乾燥やかゆみ、フケを引き起こします。▶ラウレス硫酸ナトリウムについて詳しくはこちら
ラウリル硫酸ナトリウム
補助的にではありますが、石油系合成界面活性剤の中でも最低品質の洗浄成分である「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っています。
界面活性剤の中でも最も刺激が強く、分子構造が小さいため皮膚残留性も高いのが特徴。接触性アレルギーで皮膚にトラブルを引き起こす可能性が高いです。
動物実験の際に、かゆみや皮膚炎をおこさせるために使われる物質としても知られています。
ラウリル硫酸ナトリウムをメインにしたシャンプーはもう国内ではほとんど見られません。何か理由があって少量配合しているのでしょうが、使う方としてはぜひ避けたいです。
香料
合成香料の可能性が高いです。化学物質過敏症と呼ばれるアレルギーを引き起こす危険があります。▶合成香料について詳しくはこちら
タール色素(黄5、黄4)
肌荒れやアレルギーを引き起こしかねない人工着色料が配合されています。▶タール色素について詳しくはこちら
キュレル シャンプー|花王
肌にやさしいシャンプーの代名詞のようなアイテム。炎症を抑える成分が入った医薬部外品ですが、その他の成分を見ると意外な配合になっていました。
ラウレス硫酸ナトリウム
なんと皮脂を根こそぎ持っていってしまうあのラウレス硫酸ナトリウムがメインの洗浄剤になっています。やさしい系には珍しく泡立ちが非常に良いのですが、それもそのはずです。
頭皮の皮脂が取られ過ぎて乾燥し、秋冬にひどいフケが出るようになったという声も。保湿をうたっていろいろ配合していますが、その前に皮脂を取り過ぎているためです。
赤ちゃんにも使えるというキャッチコピーですが、赤ちゃんに使うと頭皮がカサカサになってしまいそうです。
かゆみを抑える薬用成分で一時的にかゆみが収まっても、使い続けるうちにかゆみやベタつきがひどくなることも考えられます。
頭皮が乾燥肌・敏感肌で悩んでいる方は、使ってはいけないシャンプーです。▶ラウレス硫酸ナトリウムについてさらに詳しくはこちら
オルナ オーガニック シャンプー|オルナ オーガニック
合成香料・着色料・パラベン・シリコンを不使用、保湿成分としてオーガニック認証の植物成分を使っているというシャンプー。肌にやさしい印象ですが、実際の配合成分はどうでしょうか。
オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
メインの洗浄成分はオレフィンスルホン酸ナトリウム。
ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなど「硫酸系」を使っていないという触れ込みの「サルフェートフリー」アイテムによく配合されています。
硫酸系でこそないものの、肌にやさしいわけではなく、ラウレス硫酸ナトリウムと同じような強い洗浄力が特徴です。
肌への刺激は、ラウレス硫酸ナトリウムより少しマシという程度でしょうか。敏感な肌にはトラブルを引き起こしがちです。
泡立ちと泡切れが良く洗浄力が高いので、便利に使える安価な界面活性剤です。国産・天然のイメージを前面に出している高価な製品でも、メイン成分に何を使っているかよく注意して見ましょう。
多くの種類の植物成分や保湿成分を少量ずつ配合していても、メインとなる洗浄成分が良くなければあまり意味がありません。
とてもポピュラーなシャンプーや、敏感肌に特化していると思っていたシャンプーにも、使ってはいけない成分が入っているとわかると驚きますね。どんなシャンプーなら安心なのでしょうか?
安心して使えるシャンプー4つ
安心して使えるシャンプーを4つご紹介します。忖度やメーカーとのつながりは一切なし、成分チェックして安心と判断したものをご紹介します。
無印良品 敏感肌用シャンプー |無印良品
無印良品の敏感肌用シャンプーは、合成香料無添加・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリー・シリコンフリー・アレルギーテスト済み。
メインの洗浄成分であるココイルメチルタウリンNaは、アミノ酸系の肌にやさしい界面活性剤。上質で安定した泡立ちと、皮脂を取り過ぎない適度な洗浄力があります。
非常に低刺激・低アレルギーで、よくベビーシャンプーに配合されています。比較的高価なシャンプーに入っていることが多い、質の良い成分です。
シリコンでコーティングするのではなく、ヒアルロン酸やリピジュア(ポリクオタニウム-51)などで保湿することに重点を置いた配合。
実際に使ってみると、水のようなサラサラのテクスチャーで初めは扱いにくいのが玉にキズ。でも、泡立てだすとしっかり泡立ち、泡切れも良いです。
柑橘系のほのかな香りがありますが、後に残らず爽快。乾かすとふんわり軽く仕上がります。私はシャンプーを変えると首がかゆくなりがちなのですが、それもありませんでした。
肌が弱く、頭皮含めて全身が敏感肌という方に試していただきたい逸品です。
価格 | 890円(税込) |
内容量 | 340ml |
販売元 | 無印良品 |
製造国 | 日本 |
とにかくシャンプー後、気持ちがいい。もう長く使っていますが、ふけが出ない、かゆみが出ないなど、とにかく気持ちいいです。
出典:Amazon
ORBIS(オルビス) リリースバイタッチ シャンプー|オルビス
オルビスのリリースバイタッチシャンプーは、全く香りがしない珍しいシャンプー。
初めは「あれ?」と思いますが、使ってみると好感度大。無機質で洗髪のワクワク感はないものの、余計なものが頭皮に残らない感じはクセになります。
抜け毛が劇的に減って、これまでの抜け毛は香料が原因だったのかもと思いあたった人もいます。洗い上がりはきしまず、サラッとした手触り。トリートメントを忘れてしまいそうなほどの指通りに。
メインの洗浄成分は、ベビーシャンプーにも使われるココイルメチルタウリンNa。目に入ってもしみないことから、刺激性が非常に低いことがわかります。
出産後のトラブル頭皮や、化学物質過敏症に悩んでいる人からも高評価。シャンプーの香りでのどが痛くなってしまうなど、心当たりのある人は一度チェックしてみましょう。
価格 | 1,430円(税込) |
内容量 | 480ml |
販売元 | オルビス |
製造国 | 日本 |
無香料で刺激が少ないものをずっと探しており、無香料でもツンとした臭いがあったり、無添加でも頭皮に湿疹が出てしまったりなかなか合うものが見つかりませんでした。このシャンプーは無香料で嫌な感じもなく、今のところ問題なく使えています。
出典:Amazon
いち髪ナチュラルケアセレクト スムース|クラシエホームプロダクツ
シリコンで毛穴が詰まる人、香料や着色料にアレルギーがある人など、頭皮が敏感な人から絶賛されているのが「いち髪」のナチュラルケアセレクトシリーズ。
メインの洗浄成分はラウラミドプロピルベタインという、植物を原料とした両性界面活性剤。両面界面活性剤は、陰イオン・陽イオンの両方の性質を併せ持っているので、洗うと同時にリンス効果があります。
そのため、ノンシリコンながら髪のきしみが抑えられ、ツルンとした洗い上がりに。洗浄力は強すぎないのに泡立ちはモコモコで、使い勝手にも定評があります。
成分表には「香料」とありますが、こちらは100%天然香料。ゼラニウム好きの人にはたまらない、少し漢方薬っぽいハーバルな香りです。
敏感肌の人の協力を得てパッチテストを実施しているということで、どこまでも安心して使ってもらいたいという思いが伝わり好感が持てます。これまで合うものに出会えなかったという人におすすめです。
価格 | 1,045円(税込) |
内容量 | 480ml |
販売元 | クラシエホームプロダクツ |
製造国 | 日本 |
個人的には香りも好きですし、使用感にも大満足です。モコモコに泡立つし、今まで使ってた洗浄力の強い安いやつと比べて頭皮の調子も良いので、使い切ったらまた詰め替え買おうと決めています。そのくらいトータルでお気に入りです。
出典:Amazon
シャボン玉 無添加せっけんシャンプー|シャボン玉石けん
原材料2種類のみ。余分なものが一切入っていない究極のシンプルシャンプーです。化学物質をできる限り避けたいという方におすすめ。
石けん成分は界面活性剤としては強めなので、すすぎ残しがあるとフケの原因になります。しっかりすすぎましょう。
また、洗い上がりがアルカリ性になってきしむので、▶専用のリンスで中和する必要があります。
リンスはクエン酸が主成分で、シリコンや合成ポリマーは一切入っていません。髪本来の自然なツヤが出て、サラサラに仕上がります。
慣れるまでは扱いづらいところもありますが、
・地球環境にやさしい
・背中ニキビがなくなる
などメリットも多く、慣れるともう普通のシャンプーには戻れなくなります。
ナチュラルな生活へもう一歩踏み出そうと思っている方は、このチャンスに試してみましょう!
価格 | 1,380円(税込) |
内容量 | 520ml |
販売元 | シャボン玉石けん |
製造国 | 日本 |
一週間使いましたが頭の痒みがなくなり今までのシャンプーには戻れそうにありません。
出典:Amazon
使ってはいけないシャンプーを見分けて頭皮と髪を守ろう!
シャンプーを買う前に絶対チェックすべきなのは「ラウレス硫酸○○」が成分表のはじめに来ていないかどうか。まずはこれだけ覚えておきましょう!