プライベートな時間を過ごす空間として、家のインテリアや内装にこだわる人が増えています。賃貸では制限が多く、念願のマイホームを手に入れたいと考えるのが30代。
しかし、マイホームを手に入れるだけの資金は用意できていることは少なく、たいてい住宅ローンを利用することになります。「住宅ローンってなに?」「金利とは?」と、住宅の購入段階になって慌てて調べていては、マイホーム購入がどんどんと遠のいてしまいます。
ここでは住宅ローンを基礎から解説します。金融機関を選ぶ場合の注意点も解説しますので、ご自身やご家族の状況に合う契約先をしっかりと選びましょう。
金融ライター
Larako
生命保険会社にて7年間勤務後、「保険への抵抗感」をなくしたいという想いから書くことを仕事に。2000人以上のお客様を担当し、そこから得た保険にまつわる知識を広く伝えるべく活動中。一児の母。
生命保険会社にて7年間勤務後、「保険への抵抗感」をなくしたいという想いから書くことを仕事に。2000人以上のお客様を担当し...
住宅ローンってなに?
マイホームを購入した友達が、「ローンを組んだ」などと話している内容があまり理解できなかったという経験はありませんか?
雑誌や新聞、書籍といったさまざまな媒体で住宅ローンについて紹介されています。
しかし、必要性を感じない限り、なかなか詳細を確認することはありませんよね。
住宅ローンとは、自分で住む家を買うために、収入のある人が銀行などからお金を借りることを言います。
以下で詳細を解説します。
自分が住む家を購入するとき
名前の通り「住宅」に関するもので、家を買うときに利用します。原則として「自分が住む家」を買うときに限定されています。新築でも中古でも住宅購入時は利用できます。
収入がある人のみ利用できる
先述のように、住宅ローンは「銀行などからお金を借りる」ものです。しかし、銀行などからお金を借りるためには収入があることが条件です。お金だけ借りたものの、返済する能力がなければ銀行はお金を貸してくれません。
そのため専業主婦や年金で生活している人は住宅ローンを借りることはできませんので注意しましょう。収入があることの他に、勤務先や勤続年数も問われます。金融機関の基準を満たしていなければ、お金を借りることはできません。
銀行などから借りる
住宅ローンは銀行やJA、住宅ローン専門会社で借りることが可能です。他にも融資といった形でお金を借りることができる場合もあり、選択肢も多くなっています。
覚えておきたい住宅ローンの種類
住宅ローンには以下の3種類があります。金利とは、借りたお金に対して支払う利息のことを言います。金利が高いと、利息としてプラスで支払うお金も増えることになります。
総支払い額をできるだけ抑えたいと考える人は多く、金利とローンの種類はしっかりと確認しておきましょう。
全期間固定金利型
住宅ローンを利用している間は金利がずっと一定のものを、全期間固定金利型と言います。金利が上下しないので、毎月の返済額も一定額のまま変わりません。家計の管理がしやすく、計画的に返済ができるというメリットがあります。
一方で、以下で説明する変動金利型と比べると、固定金利型のほうが金利が高く設定されていることが多いため注意しましょう。
変動金利型
変動金利型とは、お金を返済している間に定期的に金利が見直されるタイプを指します。年2回、金利が見直されますが、その動向を踏まえた上で5年ごとに返済額が見直されるという特徴があります。変動とはいえ、月によって返済額が上下するというほどの頻度ではありません。
返済額が定期的に見直されるというデメリットがあるものの、固定金利と比べると金利が低く設定されることが多く、金利の低さに魅力を感じる人におすすめです。
固定金利期間選択型
先述の固定金利と変動金利を合わせた形を固定金利期間選択型といいます。「選択型」とあるように、お金の返済がスタートしてから一定期間は固定金利、そのあとは変動金利となるタイプです。最初の固定金利期間は3年・5年・10年といった単位で選ぶことになります。
固定金利を選んでいる期間は、返済額が確定していますが、変動金利期間に突入すると返済額は変化していきます。住宅ローンの利用が始まるタイミングでは、返済額の総額が確定していないため返済計画が立てにくいといったデメリットがあります。
住宅ローンの借り入れ先は2種類
住宅ローンを利用するとなった場合、銀行などの金融機関を利用することを想像する人が多く、この金融機関からの借り入れは民間ローンと呼ばれています。
しかし、住宅ローンには実は2種類あり、公的ローンというものが存在します。それぞれに特徴があるため、以下で詳しく解説します。
公的ローン
一般的に公的ローンと呼ばれるものには、「フラット35」「自治体融資」「財形住宅融資」の3種類があります。
フラット35とは、最長35年もの間、固定金利を選択できます。民間のローンと比べて年収制限がないという特徴もあり、借り入れのハードルが低いことでも人気があります。
都道府県や市町村が住民への支援事業の一環として行っている融資制度を自治体融資といいます。自治体が直接お金を渡すこともあれば、民間の金融機関と提携することもあります。金利や利用条件も自治体によって異なるため、気になる場合は事前に調べておきましょう。
一般財形貯蓄などの制度を利用し、いくつかの条件をクリアしている人は財形住宅融資制度を利用できます。場合によってはネット銀行ほど金利が低いことがあるため、より金利の低い借り入れ先を探している人にはぴったりと言えます。
民間ローン
一方の民間ローンにも「社内融資」「提携融資」「民間融資」の3つがあります。
社内融資とは、企業が福利厚生の1つとして提供しているローンのことを言います。勤務先に社内融資制度があるかどうか確認してみましょう。
ハウスメーカーや不動産会社が金融機関と提携するものは提携融資と呼ばれます。時には提携ローンと呼ばれることもあります。住宅を購入する場合に不動産会社から紹介される住宅ローンは、この提携ローンのことを言います。
メガバンクや信用金庫といった民間の金融機関が行う融資のことを民間融資と言います。金融機関ごとに特色のあるキャンペーンや特典が用意されているため、複数の金融機関を比較してみましょう。
30代女性が住宅ローンを組むときの注意点
ずっと賃貸物件に住むという人もいますが、誰もが一度はマイホームに憧れるもの。家族がいる人、そうでない人それぞれに家を買うタイミングはやってきます。
最近では共働き世帯が増え、男性だけでなく女性もローンを組むことが一般的になりつつあります。30代女性が実際に住宅ローンを組む際に注意したい5点を解説します。
住宅ローン審査がある
「お金を借りたい!」と思っても、金融機関が希望通りの金額を貸してくれるかどうかわかりません。お金を借りるためには、借りたお金を返済する能力があることを証明しなくてはなりません。
住宅ローンを利用する場合、事前審査と本審査の2つがあり、それぞれを通過しなくてはなりません。借り入れの基準を満たしているかを事前審査でチェックされ、本審査では収入状況や過去の金融事故の有無を細かくみられます。
金融事故とは、カードの返済が滞ったことや債務整理、自己破産などを指します。過去にこれらの経験がある場合、ローンを借りられない可能性があるため注意しましょう。
ローンを組むためには費用がかかる
ローンを組むための手続き料が必要となることも覚えておきましょう。たとえば融資手数料があり、住宅ローンを借りる際に金融機関に対して3~5万円ほど支払います。
他にも火災保険に入ることは必須とされているため、損害保険料として15万円~40万円程度必要です。
将来を見据えた金利の選択を
現在の日本は長らく低金利時代と言われているものの、将来のことは誰にもわかりません。将来の金利変動もある程度考えておかなくてはなりません。
住宅ローンは非常に長期間支払っていくお金です。目先の利益や状況だけで借入先や金利タイプを選ぶことは避けましょう。
金融機関のアドバイスは鵜呑みにしない
住宅ローンについて、金融機関からあれこれ説明された内容をそのまま鵜呑みにすることはやめてください。相談や悩みを聞いてくれることはあっても、相手はビジネスとして住宅ローンを案内しています。
金融機関や専門家の言う内容そのままに契約すると、隠れたデメリットに気づかないという問題を引き起こしかねません。専門的な話に流されないためにも、住宅ローンについての知識を増やし、専門家の意見も参考にしながら自分自身で借り入れ先を選べるようになっておくと安心です。
団体信用生命保険の保障範囲
お金を借りている間に死亡すると、大きな返済を家族に遺すことになります。そうなるとせっかく購入した住宅に住み続けることができず、住宅を手放すことになるかもしれません。
そういった状況を避けるために、住宅ローンを利用する場合は団体信用生命保険への加入が大切です。万が一のことが起こったときは、生命保険会社からの保険金でローンの残高を完済し、家族にはローンが残りません。
この団体信用生命保険は年々内容が見直されており、以前は死亡時に限る内容が多かったものの、最近では「3大疾病になればローンはゼロ」「働けなくなったらローン残高は半分になる」といった内容が主流となっています。
もしもの事態を想定し、心配度が高い場合は団体信用生命保険の保障内容を広げた内容で契約することをおすすめします。
30代女性が住宅ローンを組むならここ!オススメの金融機関4選
ここからは住宅ローンを検討している30代女性におすすめの金融機関をご紹介します。それぞれの特徴やメリットを考えながら、ご自身に合う借り入れ先を検討してみましょう。
1.みずほ銀行
みずほマイレージクラブやみずほダイレクトの登録といった条件を満たすと、「全期間固定プラン専用金利」からさらに0.5%が割引になる特典があります。ローン申し込み時の諸費用として印紙代が必要ですが、契約をWEBで完結させることにより印紙代が不要となります。
商品名 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 |
みずほネット住宅ローン「全期間固定プラン」 | 1.150% | 33,000円 | 610,000円~ |
30代におすすめの理由
2.りそな銀行
電子契約は手軽な一方、個人情報を入力する必要があるためセキュリティーに不安を感じる人も少なくありません。りそな銀行は、セキュリティー強化に注力しています。なりすまし契約を防ぎ、情報を暗号化しているため安心して利用できます。
保証料の支払い方も柔軟で、一括前払い型や金利上乗せ型、融資手数料型があります。融資手数料型の金利は、一括前払いに比べて-0.055%と低く、保証料と金利のバランスを考えると融資手数料型がお得となっています。
商品名 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 |
超長期(全期間)固定金利「融資手数料型」 | 1.245% | 66万円(2.2%) | 0円 |
30代におすすめの理由
3.三井住友銀行
三井住友銀行の住宅ローンには、変動金利と固定金利のメリットをバランス良く組み合わせることができるミックスプランがあります。また、住宅費用に関する各種シミュレーションも用意されているため、借り入れ前に試算できるのも嬉しいですよね。
商品名 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 |
WEB申込専用住宅ローン超長期固定金利型プラン | 1.280% | 66万円(2.2%) | 0円 |
30代におすすめの理由
4.三菱UFJ銀行 ネット専用住宅ローン、変動金利選択プラン
三菱UFJ銀行は民間の金融機関住宅ローンの取扱い残高がNO.1という実績ある金融機関です。出産を機にマイホームの購入を検討する30代女性に嬉しい特典として、出産前から産後6ヵ月以内の申出であれば金利を優遇してもらえます。
商品名 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 |
ずーっと固定金利コース | 1.820% | 66万円(2.2%)※保証料型は33,000円 | 66万9795円もしくは金利+0.2% |
30代におすすめの理由
監修者「Larako」のまとめ