「将来に備えてお金を増やしたいけど、定期預金の金利が悪すぎる」「ひとりで生きていく予定なのできちんと老後に備えたい」そんな30代女性には、投資でお金を増やすのがおすすめ!
投資といえば「難しそう」「損をするのでは?」という心配があるかと思いますが、きちんと知識を身に着ければほぼ安全にお金を増やすことができますよ。
20代に比べて資金が十分にあり、40代に比べて老後までの期間が長い30代は、ロングリターンの安全な投資を始めるのにピッタリのタイミング。
この記事では、30代女性の投資事情や、いま投資するメリットをまずレクチャー。その後、おすすめの投資方法や成功のポイントもご紹介します。
せっかく稼いだお金、有効に投資して将来に備えましょう。十分な経済的基盤を作ることで、自分の人生に責任と安心感が生まれます。目の前の一つ一つのステップを、より自信をもって踏み出すことができますよ!
美容ライフスタイルアドバイザー
ヒロコ
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談を多数いただくようになったことをきっかけにフリーランスブロガーに本格転身→海外移住→3Qsにジョインし美容・ライフスタイル情報発信を担当。昨日より今日の自分をもっと好きになってもらえるとうれしいです。
医療機関に8年間勤務→長年の敏感肌を克服した経験からスキンケアのコツを美容系メディアで情報発信→読者の方から肌悩みの相談...
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30代女性、どれくらい投資している?
同僚や友人でも、ある程度親しい仲でなければ、お金の話はしないもの。周りの30代女性のうち、どれくらいの人が投資を始めているのか気になります。
ある調査によると、30代の働く女性はのうち半数以上に当たる56%の人が投資をしていると回答しました。
この調査では、取り組んでいる人が一番多かったのが株式投資(証券会社のほか一般NISAやiDeCoも含む)で、50.8%。次に多かったのが投資信託(特につみたてNISA)で43.8%でした。
それぞれがどんな投資方法なのかについては、後ほど詳しくご説明します。
このように投資を始める30代女性が増えている背景には、
・定期預金などの利率が非常に低い
・物価が上がり給料が上がらない
などの現実があります。
特に、結婚しない女性が増えているため、自分の老後に自分で備えるうえで、投資は欠かせない選択肢となっています。
30代女性が投資を始めるメリットを、次に考えてみましょう。
30代女性が投資するメリット3つ
30代は、投資を始めるのにピッタリのタイミング。投資に不可欠な「資金の余裕」と「時間的な余裕」がある時期だからです。以下に詳しくご説明します。
20代より余裕資金を確保しやすい
30代になると、投資に回す余裕資金を確保しやすくなることが多いです。
一般的には20代のころよりも収入が増えます。また、業務に慣れて余裕ができるため、副業をする人もいるでしょう。
通常、
・10年以内に明確に予定している出費(車の購入が決まっているなど)
は普通の貯蓄として置いておき、それ以外の余裕資金を投資に回すことが推奨されています。
ライフイベントや老後資金の計画が立てやすい
30代になると、20代のころより具体的にライフイベントや老後にかかるお金について考える機会が増えます。
住宅購入や起業、結婚や出産など、ライフイベントの有無や大体の時期が見えてくるので、計画的に資金の準備を行うのに適したタイミングです。
長い目で安全な投資を行える
30代は、定年までに十分な時間があるため、安全かつ効率よくお金を増やせます。大前提として、投資は少しでも早く始めて長く運用した方がトクになります。
どういうことかというと、通常の貯蓄とは違い、投資では「複利」というお金の増え方をします。運用で得られた利益をさらに運用に回し、利息が利息を生むので利益が膨らんでいきます。
例えば、年利5%の場合、20年後には600万円以上増やすことが可能です。一度に600万円増やすような投資はリスクも高いのですが、20年かければ月々5万円の投資でも安全に600万円を増やせます。
今すぐ投資を検討したくなったのではないでしょうか?でも、どんな投資から始めたらよいのでしょうか。続いて、30代女性におすすめの投資方法を、初心者向けと経験者向けに分けてご紹介します。
【投資初心者向け】30代女性の資産形成におすすめの投資8つ
投資初心者の30代女性におすすめなのは、
・長期で安全
という2つの観点から選んだもの。自分の生活や計画に合ったものを見つけてくださいね!
一般NISA・つみたてNISA
NISAとは「少額投資非課税制度」のことです。通常、投資で得た収入にも税金がかかりますが、NISAを活用すれば決められた額までは税金がかからず、効率の良い資産運用ができます。
NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があります。併用はできない(2023年現在)ので、自分に合った方を選んで利用しましょう。以下に、それぞれの特徴をご紹介します。
☆一般NISA
一般NISA専用口座を利用すると、毎年最大120万円まで非課税で投資できます。非課税投資枠が1年ごとに設定されており、非課税期間は5年。国内株式・海外株式・投資信託と幅広く運用できます。
株式の売買では、収益に20%くらい税金がかかってしまうこともありますが、一般NISAならどんなに上がっても非課税枠内ならかかりません。莫大な収益はないとしても、無駄のない資産運用をしたい方にピッタリです。
☆☆つみたてNISA
つみたてNISAは、一般NISAに比べて初心者により高い人気があります。少額をコツコツ積み立てていく長期ベースの投資方法です。
一般NISAより非課税期間が長く、国が選んだ投資信託のみを対象としているため、リスクも低いです。
1年間で最大40万円を20年間、800万円までを非課税で運用可能。国内に住む20歳以上ならだれでも、数百円から始められます。
これは2018年に始まった制度で、投資可能期間が2042年までとなっています。気になっている人は、早めに検討しましょう。
本文中で解説しているのは2023年までの制度ですが、新制度は拡充・恒久化の方向で、つみたてNISAとの併用も可能になります。
2024年の新制度を待つよりも、まず2023年につみたてNISAを選んで始めておくと良いです。新制度が始まっても、現行のものと併用可能です。
つみたてNISAは初心者でも失敗のリスクは低いです。一方、運用期間が5年など短い場合は元本割れのリスクも。
期間が長いほどトクになるため、迷ったり待ったりしている時間が損失となります。
iDeCo
iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」のことで、積み立てた掛け金を運用し、60歳以降に受け取れる制度です。
毎月5,000円からコツコツと積み立てられます。積み立てる金額を全額所得控除として申告でき、運用で出た利益は非課税に。60歳以降に受け取る際にも、所得控除が受けられます。
税負担を大きく軽減して老後の資金を準備できるため、公的年金だけでは不安という人に広く活用されています。
原則60歳まで引き出しができず、中途解約は難しいため、いざというときに困らないよう余裕資金で無理のない拠出を行うのがポイントです。
積立保険(貯蓄性のある保険)
積立保険とは終身保険・養老保険・学資保険など貯蓄性のある保険のことです。
積立保険では、掛け捨てのものと違い、満期保険金や解約返戻金など、それまでに払い込んだ保険料が戻ってきます。
満期での返戻金が、払い込んだ保険料の合計より多く受け取れる場合も多いです。ただし、途中で解約すると元本割れすることがあるので、満期まで無理なく継続できるよう金額設定に注意しましょう。
銀行に預けるのと違い、積み立てしながら死亡や疾病などへの備えもできるところがメリットです。
個人年金保険
個人年金保険は、払込期間中は保険料を支払い、老後に年金形式で給付金を受け取るもの。
給付金を受け取れる期間は、商品によって一定期間のものから生涯にわたって受け取れるものまであります。公的年金にプラスして受け取ることで、余裕のある老後が期待できます。
個人年金保険料は所得控除としての申告も可能で、現在の節税にもつながります。
投資信託
投資信託は、株や債券・不動産などを組み合わせ、投資の専門家が堅実な運用を行ってくれるシステム。プロに任せるので、忙しい人でも取り組みやすい投資方法です。
小口なら数百円や1万円など気軽な金額から投資できます。専門家が行うこと、複数の投資対象に分散投資できることなどから、リスクも比較的低いです。
個人国債
国債は、日本国が発行する債券です。いわばあなたが日本の国にお金を貸し、一定期間後に利息付きで返してもらうという形です。
一般企業と違って倒産することがないため、元本割れするリスクが大変低いです。利率がとても良いというわけではないのですが、長期的に運用することで安心してそれなりの収益を得ることができます。
全国の郵便局や金融機関で取り扱っています。購入できるタイミングや種類についてまず問い合わせてみましょう。(取扱機関一覧:▶金融庁 )
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、専門家の知識を反映させたAIが最適の資産運用を提案してくれるというもの。投資の初心者にも取り組みやすい投資方法の一つです。
あなたはAIのアドバイスに基づいて決定するだけ。その後はまたAIが自動的にすべてを代行してくれます。
・初期費用が10万円くらいからでよい
ため、誰でも気軽に始められるのがメリット。ただし、機械だからといってリスクはゼロではなく、元本割れが起こる可能性も当然あります。
財形貯蓄制度
財形貯蓄制度とは、会社勤めの人の給与から自動的に天引きして貯蓄する制度のこと。使い込むことが絶対にないので、強制的にお金がたまります。
「一般財形」「住宅財形」「年金財形」の3種類から選んで任意で加入します。そのうち、住宅財形と年金財形は合わせて550万円までの元本にかかる利子が非課税となります。
ただし、住宅購入や老後の資金など貯蓄目的から外れた使い方をする場合はさかのぼって課税される、年齢や積立期間に縛りがあるなど注意点もあります。
いずれにしても、この制度を導入している会社に勤めていることが前提ですので、会社に確認してみましょう。
【投資経験者向け】30代女性の資産形成におすすめの投資2つ
続いて、少しステップアップした投資をしてみたい経験者の方におすすめの投資方法をご紹介します。
株式投資
株式投資とは、企業の株式を売買したり、株式を持っている企業からの配当金を受け取ったりすることで収益を上げる投資方法です。
専門家に任せるものや積み立て式のものと違い、不確実性が高く損をすることもありますが、自分の見る目や手腕を発揮できるのでやりがいがあります。
株の扱いに慣れるまでは、売買手数料の安い証券会社の口座で短期売買を繰り返してみましょう。その後自分のスタイルに合った証券会社に乗り換えると良いです。
しかし本来の株式投資は、将来的に成長が見込める企業に長期で投資するもの。
株式投資を始めると、経済ニュースが面白くなります。これはと思う企業を応援して、配当金や株主優待などの見返りを受けるという、社会人の楽しみを深めていけますよ。
不動産投資
不動産投資は、マンションなどの物件を購入し、家賃収入を得る方法です。
物件の購入資金は金融機関から融資を受けます。初期費用は、マンションの一室を買って投資する場合10万~100万円程度。
物件の収益性や申込者の年収など、条件がそろっていないと融資を受けられないため、年収500万円以上の方におすすめです。
不動産投資には一定のリスクがあります。例えば、空室になると家賃収入がなくなること、物件に修理が必要になり費用が掛かる場合があることなど。
特に30代女性が働きながら、急な設備の故障対応や滞納家賃の回収などを含む「大家さん業」をするのはいろいろな意味で大変なので、信頼できる管理会社に任せるとよいです。
順調にいけば不労所得が得られ、老後に備えることにもなるため、人気の投資のひとつです。
ここまでで、自分に合った投資方法が見つかりましたか?それでは続いて、30代女性の投資を成功させるためのポイントをお伝えします。
30代女性の投資を成功させるポイント4つ
30代女性の投資を成功させるには、以下のポイントを心がけましょう。
ローリスク・ローリターンで長期的に運用しよう
ハイリスク・ハイリターンの投資では損失が出ることがあり、リスクのわりに税金も取られます。初心者は特に、月1〜2万円など少額での長期運用を基本に考えましょう。
ムリせず着実に、20~40年かけて安定的に増やしていくのがおすすめです。また、積み立て(時期の分散)や投資先の分散をすることで、リスクを分散するようにしましょう。
長い目でお金を育てるには、価格変動に一喜一憂せず、ドーンと構える姿勢が大切。良いとき・悪いときの波があるのは当たりまえだということを覚えておきましょう。
目的と期間をはっきりさせよう
投資の目的や期間をはっきりさせておくことも、成功の重要なポイント。例えば、定年までの〇年間に、〇〇のために、〇〇万円の資産を形成するなどの明確な目的を定めておきましょう。
そうすれば、1年あたり・1ヶ月あたり目標にするべき貯蓄額や、適した投資方法が分かります。
また、取れるリスクの許容度も決めておきましょう。堅実な運用で十分達成できる目標であれば、リスクの高い投資方法を選ぶことはないでしょう。
なんとなくで始めたのでは、効率が悪く、続けられないことも多いです。最初にしっかりよく考えて、最大限の効果を得られるようにしましょう。
お金の使い方をよく考えよう
将来の備えとして投資を行うにあたり、現在のお金の使い方をよく考えることも大切。
資産の使い方を把握していなかったり、無駄遣いしていたりすると、資産形成に努力しても目減りしていってしまいます。
また、余裕資金が十分であればあるほど良い投資ができるので、まずは節約して資金作りをするという観点も必要です。
そのためには、ざっくりで良いので家計簿をつけるのがおすすめ。スマホのメモ機能や、家計簿アプリなどを使うのも良いです。
継続してお金の流れを把握できることが大切なので、面倒くさくならない程度に記録しましょう。
資産形成にあたっては、生活用と貯蓄・投資用の口座を分けておくのがベスト。使い込みを防ぎ、流れも把握しやすくなります。
また、資産運用に回す金額を決めておき、給料が入ったらまずその額を貯蓄・投資用の口座に入れてしまいましょう。残ったお金で生活するようにします。
必要な勉強をしよう
初心者向けの投資といっても、右も左もわからないまま飛び込むことはお勧めできません。ある程度勉強が必要です。
雑誌や書籍、SNSなどから情報を得たり、身内に教えてもらったり、投資初心者向けYouTubeを複数視聴したり、専門家に相談してアドバイスを受けたりすると良いでしょう。
特に、利用しようと思っている金融商品の特性やリスクをしっかり理解しておくことが大切です。
一方、勉強ばかりしてはじめの一歩を踏み出せないというのも、機会損失につながります。
実際にやってみないとわからない部分というのは必ずあるので、少額から始めて徐々に実地で学んでいくことも必要です。
例えば投資額1万円と決めて、投資信託を3種類ほど組み合わせ、ポートフォリオを作って運用してみるのは良い方法です。自信がついたら、投資金額を徐々に増やしていきましょう。
例えば、株式投資100%というポートフォリオならハイリスク・ハイリターン。国債100%というポートフォリオなら安全だが収益が少ないという構成になります。
目的や目標金額に合わせたポートフォリオを作ることが大切です。
それでは最後に、実際に投資を始める際の流れを簡単に見ておきましょう。
30代女性が投資を始めるときの流れ
実際に投資を始めるときには、だいたい次のような流れで準備していきます。
① 投資の目的と目標金額を決める: 何のために、いつまでに、いくら必要か。
② 投資の種類を選ぶ: 目的と目標額に合った金融商品はどれか。許容できるリスク、かけられる期間を基準にする。悩んだら専門家に相談。
③ ポートフォリオを作成する: 複数の投資方法を併用する場合、どの資産をどういう割合で運用するかを決める。
④ 金融商品を具体的に選び、金融機関に申し込む: 選んだ商品を扱っている銀行や証券会社、保険会社などで手続きを行う。
30代のいま、一日も早く投資を始めて将来に備えよう!
資金に余裕があり、年月を味方につけられる30代は、投資を始めるのに絶好のタイミング。
さまざまな投資方法や金融商品がありますが、リスクを避けるために大切なのは
・長期的な計画で
資産を増やしていくこと。
経済的に不確かな時代だからこそ、人生の要所要所でかかる費用を予測して備えておくのが賢明。将来を支える資産形成をできるだけ早く始めて、自分に安心感をプレゼントしましょう!