どんなに説明しても「話が通じない」と困ったことはありませんか?自分では上手に説明したつもりでも、それが相手に伝わらないのはよくあること。そして、その原因は自分にある場合もあれば相手にある場合もあるのです。
今回は、話が通じない原因と対策をご紹介。他人とのコミュニケーション・意思疎通に悩みがある30代女性はぜひチェックしてみてください。何度説明しても話が通じない、あるいは話を受け入れてもらえない…ということ、ありますよね。日常生活ならばまだしも、職場でとなると業務にも影響が生じます。
フリーライター
shima
OLやアパレル販売を7年経験したのち、フリーのライターに。美容やファッションに関することが大好きで、SNSでの情報収集を日課にしている。30代に向けた最新トレンドをお届けします!
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【聞き手に問題がある場合】言葉は通じるのに話が通じない人の主な原因と特徴11選
何度も説明したり丁寧に話してみたりしているのに、なかなか話を理解してもらえず困ったことはありませんか?話し手であるあなたに問題があるのではなく、聞き手に問題がある場合、上手く話を伝えるのは難しいと思います。
話が通じるようにするためには、まずは通じない原因を解明する必要があります。ここでは言葉は通じるのに話が通じない人の主な原因と特徴を紹介していきます。
1:集中力がなく話を聞いていない
話が通じない人は、そもそも集中力がなく話自体を聞いていないのかもしれません。
相手が話をしていることに対して集中していないため、基本的に上の空。話を聞いているように見えることもあるかもしれませんが、質問をすると「何の話だっけ?」といった返答ばかり。
聞いていなければ、理解できないのは当然です。注意力散漫になる病気もあるので一概に相手が悪いとも言えませんが、話している側からすればイライラしてしまうでしょう。
2:理解力や想像力が乏しく本筋を理解していない
話が通じない原因は、相手の理解能力や想像力が乏しいからかもしれません。相手の話を理解することができず話の本筋が分からないのです。そのため、何度同じ説明をしても的外れな返答ばかり…。
言葉の意味や話の状況を想像できないので、説明を聞いているうちに気がつけば置いてけぼりになっていることもあります。
3:頑固で他人の意見を受け入れる気がない
頑固で他人の受け入れる気がない、という人も話が通じない傾向があります。他人の意見を受け入れることができないため、雑談でも議論でも他人の意見を否定します。
例え、自分が言っていることが間違っていてそれを相手から指摘されていたとしても、「でも」と言って認めません。そのため指摘や提案をしている側からすれば、話が通じない人だと思ってしまうのです。
4:語彙力が乏しく語句への知識がない
話が通じない相手は、語彙力が乏しく語句への知識がない可能性もあります。話を聞いていないわけではないものの、話が通じないと思われてしまいます。
それは、語彙力が乏しいことによって話の意味を理解できないことが原因です。知らない単語がたくさん出てきたら、話を聞いていても意味まで理解できないのは当然ですよね。
30代になると使用する語句も難しくなり、ビジネス専門用語も増えるでしょう。話す立場としては、相手のレベルにあった言葉を選べているかは気をつけたいところです。
5:偏見が強くすぐに否定的な意見をぶつけてくる
偏見が強いためすぐに否定的な意見を言う人も、話が通じません。自分の考えは正しいと思い込んでいるため、自分と異なる意見を持った人のことは否定します。
また、自分の中での考えが全てであるため相手の意見を取り入れることもできません。偏った意見であることにも気づかず、それが全てだと思っているので周囲からは話が通じないと思われてしまうのですね。
6:短気で感情的になりやすい
短気で感情的になりやすい人も、話が通じない人の特徴です。小さなことでもイライラして、怒りを他人にぶつけてしまいます。また、感情的になって涙を流すこともあるでしょう。
勢いに任せて話をしているので周りが見えず、相手の話も聞こえなくなっています。怒ったり泣いたりすることで冷静に意思疎通ができなくなれば、当然話も通じません。
7:視野が狭く思い込みが強い
視野が狭く思い込みが強い人も話が通じない人の特徴です。自分が世界の中心だと思って物事を考えているため、必然的に視野が狭くなるのです。
また、周りから何か指摘をされたとしても自分が正しいと思っているので意見を聞き入れることはありません。
「自分の考え方はこうだから」「今までこうやってきたから」と新しい考えや他人の意見を取り入れることができないため、話が通じないと思ってしまいます。
8:せっかちで結論を求めて話を最後まで聞かない
せっかちな性格の人は結論を急ぐので話を最後まで聞くことができません。相手のペースに合わせて話をするという考えがないため、話が通じない人となってしまうのです。
基本的に何かをしていないと落ち着かないタイプであり、待つことが苦手です。だからと言って話した内容を覚えているかと言えばそうではありません。結論までの経緯をカットしてしまいがちで、話を理解できないことが多いのです。
9:性格や価値観にギャップがありすぎる
話が通じない人はあなたの性格や価値観とギャップがありすぎるのかもしれません。話し手の常識と聞き手の常識が性格や価値観によって異なる場合、相手のことを話が通じない人だと思ってしまいます。
根本的な考え方が変わらないため、そのギャップがなくなることはありません。
「人の性格や価値観が違うことを個性として受け入れられていない」とも言えます。そして、結果的に「この人に話をしても通じないから無駄だ」と思ってしまうのです。
10:自分の意見は受け入れてもらえると甘えている
他人と意見が衝突したら、自分の意見を受け入れてもらえると甘えていることも話が通じない人の特徴です。なんでも自分の考えを通そうとする人がいると周囲の人は困ってしまいますよね。
しかし、話が通じない人は周囲のことは考えずに自分の意見を押し通します。相手が折れてくれると甘えている状態であり、自分が折れて相手に合わせることはないでしょう。
11:途中でわからなくなっても言わない
話が通じない人は、話の途中でわからないところがあっても言えずにいます。会話をしていると、疑問に思ったり意味が理解できないこともあるでしょう。それを素直に聞けばいいのに、話が通じない人は「分からない」と言うことができません。
話をしている側からすれば「話を分かってくれているな」と思っているのに、トラブルが発生した後に話が通じていなかったことが発覚するなんてパターンも…。
【自分に問題がある場合】人にうまく話が通じない主な原因6選
人に話をしても理解されない時、その原因は自分にあるのかもしれません。話が通じない状況は相手に原因がある場合もありますが、自分の説明が下手くそである可能性も考えられます。
ここからは、自分に問題がある場合の人にうまく話が通じない原因を紹介していきます。他人に話を理解してもらえないことが多い人は、当てはまる部分がないかチェックしてみましょう。
1:話の論点が整理できていない
自分自身で話の論点が整理できていない場合、相手に分かりやすく話をすることは不可能です。話の論点をどこに置くのか、自分が何を伝えたいのかをきちんと把握する必要があります。話をするときは結論から述べると相手にも理解してもらいやすいです。
話の論点が整理できていない人は、結論からではなく、別のことを先に話してしまっているのかもしれません。そして、話しているうちに自分自身も何が言いたかったのか分からなくなってしまうのです。
2:回りくどい表現で結論がわからない
相手に自分の話を理解してもらいたいという気持ちが強いと、回りくどい表現をしてしまうことがあります。また、尊敬や忖度などの関係で、シンプルに内容を伝えられない場合もあるでしょう。
回りくどい表現をすると、結論が分からず何を伝えたいのか伝わりません。相手に伝えたいことがあっても、うまく伝えることができなければ意味がありません。
必要以上に回りくどい言い方をするよりも、ストレートに伝えた方が意外と分かりやすいものです。特に目上の方へ伝える時は遠慮してしまうかもしれませんが、事実のみを話せば失礼にあたることも避けられるでしょう。
3:表現に擬音が多い
表現に擬音が多い人も、人にうまく内容を伝えることができません。擬音を使う人は、論理的に話を展開させていくことが苦手です。そのため、ついつい使いやすい擬音が多くなるのです。
擬音は曖昧な表現であり、聞く側からすると意味を理解しづらいのが欠点です。
また、擬音を多く使ってしまうのは語彙力がないからでもあります。たくさんの言葉の引き出しを持つことで、相手に伝わりやすい表現をすることができるでしょう。
4:思ったことをそのまま口に出している
思いついたことをそのまま口に出しているのも、話が通じない30代女性の特徴です。
自分の中では、その考えに至った経緯があるでしょう。しかし、頭の中で描いた経緯をすっ飛ばして話をすると、聞いている側からすれば何を言っているのか分かりません。
他人に話をするときはきちんと順序立てることによって、聞く人も理解しやすくなります。聞く側の気持ちになって話をすることが重要なのですね。
5:話が脱線しがちである
おしゃべりをしていると、ついつい話が脱線してしまうことってありますよね。会話が盛り上がっているからこそ話が脱線してしまうのですが、本来伝えたいことが伝わらなくなることもあります。
後から伝えたいことを思い出しても、他の話題に意識が向いた状態では上手く伝えることもできません。話が脱線してしまったときは早めに元の話題に修正していくといいですね。
6:主語となる言葉がない
会話は主語があってこそ成り立ちます。主語となる言葉を抜いて話してしまう人は、なかなか相手に話が通じません。主語とは話の「誰が」「何が」にあたる部分のことで、主語がないと何について話しているか分からなくなってしまいます。
例えば、「可愛いよね」といきなり言われてもなんのことか分かりませんよね?「〇〇さんって可愛いよね」「そのヘアピン可愛いね」など何が可愛いのかを主語として入れれば何の事を話しているのか分かってもらえるでしょう。
話が通じない相手にうまく伝える10の方法
話が通じない人の特徴が分かれば、あとはうまく伝えるだけです。話が通じない人にでも伝えたいことをうまく伝える方法を紹介していきます。話が通じないとイライラしますが、ここはひとつ落ち着いて冷静に対処しましょう。話をうまく伝えたい30代女性はぜひ参考にしてみてくださいね。
1:相手のことを否定せずに認める
「この人、話が通じない…」とあなたが思っている時には、相手の意見を否定している場合があります。
「でも」「だって」と相手の意見を否定する言葉から始まる会話は、相手の言い訳を引き出すことにもなりかねません。
相手のことを否定する言葉を使用するのをやめてみれば、意外と簡単に話が通じるかもしれませんよ。
2:細かく噛み砕いて説明をする
相手が話を理解することができない場合は、細かく噛み砕いて説明をするようにしてみてください。理解能力が低いだけで話を聞こうという気持ちは持っているかもしれません。
相手が理解していることを確認しつつ、細かく説明してあげましょう。自分の中では話の結論が分かっているためついつい大雑把に説明してしまいがちですが、相手にとっては初めて聞く話です。
予備知識がない人にもわかるように、前提を共有しながら丁寧に伝えることが大切です。
3:伝えたい要件を端的に述べる
伝えたい要件を端的に述べるようにすれば、話が通じない相手にもうまく伝えることができるでしょう。もしかしたら、相手に話を理解してもらえなかったのは、伝え方が相手に合っていなかったのかもしれません。
まずは、相手に伝えたいことを箇条書きにしていきましょう。そして、その内容をいつ・どこで・誰が・何を・どのようにと分かりやすくまとめてみましょう。そうすることでスムーズに話すことができ、相手も理解しやすくなります。
4:ちゃんと伝わっているか途中で確認をする
相手に話が通じなくなるのは、途中で相手が話を理解できなくなっているからなのかもしれません。しかし、話を途中で遮ることは聞き手にとっては難しいこと。だからこそ、話し手の方からちゃんと伝わっているか確認をしましょう。
相槌を打ってくれていても、話を理解してくれているとは限りません。話の途中で「どう思う?」など質問を挟んでみたり「分かりにくいところはある?」と確認を入れてみましょう。
5:結論から話して細かいことはメールで送る
結論から話すことも、30代女性が話が通じない状況を解決するためには有効的です。基本的に、ビジネスシーンでは結論を先に述べます。それは、話の目的と理由を明確にすることができるからです。
結論から言えば相手の時間を無駄にせずに、スムーズに取引が決まることもあるでしょう。そして、細かいことはメールで送るようにしてみてください。口頭で長々と説明をされても途中で嫌になってしまいますし、集中力も切れてきます。
結論である大事な部分だけを話して、残りをメールで送ることで相手に話を理解してもらいやすくなるでしょう。
6:相手の考えていることを聞いてみる
話が通じないなと思ったら、相手に考えていることを聞いてみてください。話がうまく伝わらずに誤解してしまうことはよくあることです。
しかし、それは相手がどう話を受け取っているのか聞くことで解決可能です。相手がなにを考えているのか分かれば、相手に分かりやすく説明する方法を見つけることもできるでしょう。
7:双方の意見に相違があっても自分の意見を押し通さない
相手と自分の意見が違ったとしても、自分の意見を押し通してはいけません。違った意見を持つ人がいるのは当然です。自分の意見を一方的に否定されれば、嫌な気持ちになりますよね?
相手に話を伝えたいのなら、一方的に自分の意見だけを押し通さないようにしてください。自分が正しいと思い込むのではなく、相手の意見も尊重していきましょう。そのうえで自分の気持ちを伝えれば相手にも理解してもらえるでしょう。
8:噛み合わないことにイライラせずに冷静に対応する
話が嚙み合わないからといってイライラするのはいけません。イライラした態度で話をすると、相手はあなたに対して苦手意識を持ってしまいます。苦手意識を持つと、さらに話が頭に入らなくなってしまいます。
結果的にさらに話が通じなくなりイライラしてしまうという悪循環に陥るだけです。たとえ、話が噛み合わなかったとしてもイライラせずに冷静に対応してみてくださいね。
9:立場を変えて考えてもらう
立場を変えて考えてもらうのも、話が通じない場合におすすめの方法です。自分の立場で考えるのと、他人の立場で考えるのでは捉え方が変わってくると思います。自分の立場で考えていると、どうしても思い込みが入りがち。
そこで、「相手の立場になって考えてみてほしいのですが」と付け足して説明をすることで、相手も状況をイメージしやすくなります。「自分ならこう思う」といった考えを除去できる言葉なので、ぜひ使ってみてください。
10:どうしても分かりあえない場合は無理をしない
頑張って説明したけど、どうしても話を理解してくれないことってありますよね?その場合は無理して分かり合う必要はありません。自分と他人は別の人間であり、考え方が違うのは当然です。
そして、価値観も違うため何が正しくて何が間違っているのかはその人によって変ります。合う人・合わない人は誰にでもいるので、無理してストレスを抱えるくらいなら諦めるのも一つの方法ですよ。
監修者「shima」のまとめ