結婚が決まり、最初のイベントが両家顔合わせ。なんとなくイメージはできても、いざ当事者にならないと具体的な流れや決め方がわからないですよね。今回は、両家顔合わせの準備や当日の流れについてお伝えしていきます。
婚活アドバイザー
MISATO
都内在住OL。5年間の婚活であらゆるサービスを使い尽くし、ついに理想の男性と結婚。婚活から結婚まで、自身の経験も踏まえたリアルな情報を発信中。
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両家顔合わせとは
両家顔合わせとは、双方の家族を引き合わせ親睦を深める機会のことをいいます。
基本的には、料亭やレストラン、ホテルなどで行われることが多いです。カジュアルにしたいときは、個室で落ち着いた雰囲気であれば、居酒屋でもいいでしょう。
顔合わせは結納と違って決まった形式やルールはなく、比較的カジュアルな雰囲気で行えるのが魅力。仲人や司会などは呼ばずに、当人たちだけで行います。
結婚式の前に行うのが一般的ですが、必ず行うべきというわけではありません。
結納との違い
結納は、古くから日本にある婚約の儀式のことをいいます。
婚約を正式なものにする儀式が結納、両家の親睦を深める食事会が顔合わせというイメージです。
結納は元々は「ゆいのもの」と呼ばれ、両家が結納金や結納品を受け渡すという流れが一般的。形式的な意味合いが強く、行うか行わないかは家や地域の慣習が影響します。
親が進行役になることが多く、相場は4~10万円ほどです。
顔合わせの実施率
実際に顔合わせを行っているカップルはどれくらいいるのでしょうか?
ゼクシィトレンド調査2019によると、30代前半が85.8%、35歳以上が84.3%が顔合わせを実施しているとの結果でした。
比べて、結納のみ又は結納・顔合わせ両方を行ったカップルは、30代前半が11.4%、35歳以上が5.8%。
顔合わせのみを行う人が大半だということがわかりました。
両家顔合わせまでの準備
それでは、両家顔合わせ当日までの準備をご説明していきます。
①日程を決める
まず初めに顔合わせの日程を決めていきましょう。
顔合わせの時期は、式の3~6ヶ月前に行うのが一般的です。
時間帯の決まりはありませんが、昼間の時間に行うカップルがほとんど。顔合わせ自体にかかる時間は2時間半~3時間半程度が目安です。ただし、顔合わせにきまったルールはないのでスケジュールの都合がつかなければ夜の個室居酒屋でも問題ありません。
六曜に基づく場合は、「大安」や「友引」を選ぶ人が多いようです。双方の親にも確認して都合の良い日程を選びましょう。
②お店・料理を決める
日程が決まったら、会場選びです。
基本的にお店選びでは、料亭やレストランの個室を選ぶのがベターです。会場によっては、顔合わせプランが用意されているお店もあります。そして、必ず予約をしてください。いくら結納よりもカジュアルとはいっても、「当日集まってからお店を決める」のは30代の顔合わせにふさわしくありません。予約の際に顔合わせであることを伝えておくと配慮してくれるお店も多いです。
料理はコースメニューにし、ゆっくり食事が楽しめる内容のものを選びましょう。事前にアレルギーや苦手なものなどを確認しておくと良いですよ。
また、お店選びで大切なのがアクセスです。
お互いの地元が離れている場合は、男性側が女性側に出向くのが一般的でした。しかし、最近は両家の中間地点で行うケースも増えてきています。
双方が都合の良い場所を話し合って決めましょう。
③費用の分担を決める
次は、費用の分担を決めていきます。
両家顔合わせの場合、一人当たりの予算は1~1.5万円が相場です。合計で5~10万円程度。
最近は当事者2人が費用を負担するケースがほとんどです。
食事代だけではなく、遠方から来る場合は交通費や宿泊費の負担も考えて予算を立てましょう。
④服装を決める
顔合わせの際の服装もとても重要です。
当日の会場や雰囲気にふさわしい服を選びましょう。
女性は、落ち着いた色のスーツやワンピースが無難です。30代女性は上品な大人っぽさが出るロング丈を選ぶのがおすすめ。
また、会場がホテルや料亭の場合は、振袖を着る女性も多いですよ。振袖を着る最後のチャンスなので挑戦してみては?
⑤流れ・進行を決める
服装まで決まったら、当日の進め方を2人で決めましょう。
スムーズに進められるよう、流れをある程度組んでおくと安心です。
結納と違い、顔合わせには特に決まった進め方はありません。両家の親睦が深まるような内容を盛り込みましょう。
後段では当日のスケジュール例をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
⑥手土産を決める
両家顔合わせに手土産は必須です。
両家に差が出ないよう、事前に価格帯を決めておきましょう。相場としては、2,000~3,000円程度です。
日持ちする菓子折が一般的ですが、各地元の特産品なども喜ばれやすいのでおすすめ。
顔合わせのしおりを作る人が増えている
最近は、顔合わせのしおりを作る人が増えています。
しおりの内容が会話のネタになりやすいのがメリット。
当日のスケジュールだけではなく、両家の親族の構成やプロフィール、2人の思い出を記載したものなどもあります。
自分で作成する人が多いですが、テンプレートや手作りキットなどもあります。顔合わせの記念にもなるのでぜひ検討してみてください。
しおりには顔合わせに参加しない親族も含めた家系図や当日の席次を入れておくのがおすすめです。顔合わせには参加しなくてもどんな親族がいるのかを知っておくのは今後にとってもプラスになります。また、席次をあらかじめ明記しておくことで、当日もたついてしまうこともないでしょう。
両家顔合わせ当日のスケジュール
続いては、両家顔合わせの当日スケジュール例をご紹介していきます。どのような流れで進めるのか参考にしてみてください。
両家集合
待ち合わせはわかりやすい場所を選びましょう。余裕を持って到着しておくのが無難です。
先に中に入っておくのはNG。全員が集合してから、お店に入ります。冬の時期にホテルなどで行う場合はクロークにコートやマフラーなどの持ち物を預けておくとスマートです。
手土産は席に着くタイミングで渡しましょう。
また、後ほどご説明しますが、席順は上座下座を意識して座るように注意してくださいね。
はじめの挨拶
顔合わせのはじめの挨拶は、男性もしくは男性側の父親が行うのが一般的です。
顔合わせの目的や集まってもらった感謝などを伝えます。挨拶を聞いている時も、大人女性らしく正しい姿勢を意識しましょう。
両家挨拶
次は、両家の挨拶です。
新郎新婦が家族を紹介したあと、それぞれ自己紹介を行っていきます。
名前だけではなく、仕事や趣味についても話してみましょう。会話のきっかけになりやすいですよ。
婚約記念品の交換
婚約記念品の交換を行うと盛り上がります。
必ず行うべきものではないですが、和気あいあいとした雰囲気になるのでぜひ取り入れてみてください。
男性からは婚約指輪、女性からは腕時計やスーツなどを贈るのが人気。また、家族の前で婚約指輪をはめてもらうと、とても盛り上がるのでおすすめですよ。
記念撮影
両家顔合わせでぜひ行っていただきたいのが記念撮影。両家が集まる数少ないせっかく機会だからです。
はじめての記念として、全員が集まった写真を撮っておきましょう。
また、写真を撮っておくことで結婚式当日の装飾やムービーなどにも使えます。
乾杯・食事
乾杯も男性もしくは男性の父親がすることが多いです。
食事が始まったら、親睦が深まるよう当事者2人が盛り上げましょう。
歓談の内容としては、家族とのエピソードや2人の思い出を語ると盛り上がります。また、運ばれてくる料理も会話のきっかけになりやすいです。
ここで、前述した”顔合わせのしおり”を用意しておくと会話が広がりやすいですよ。
結びの挨拶
最後に2人から集まってもらったお礼を伝えましょう。
また、これからの結婚式準備や今後の付き合いに関しても「よろしくお願いいたします」と添えると印象が良いですよ。
その後、男性もしくは男性の父親が結びの挨拶をして終了となります。
頃合いを見計って、会計を済ませておくとスムーズでしょう。
覚えておきたい両家顔合わせのマナー
両家顔合わせの際に気をつけるべきマナーがいくつかあります。30代女性はぜひ覚えておいてくださいね。
席順
顔合わせの席順は、上座下座に気をつけましょう。
入口に近い方が下座で、遠い方が上座です。テーブルは様々ありますが、長卓と円卓の例が下記の図になります。
上座から、父親、母親、本人の順です。基本的には、新郎側が上座側。
オフィスで仕事をしている30代女性は、上座下座は理解している方が多いかと思います。顔合わせでもスマートに両家を案内してくださいね。
NG話題例
両家顔合わせ時は、注意すべき話題がいくつかあります。
宗教や政治に関する話は絶対NG。また、応援しているスポーツ団体や自慢話なども気をつけましょう。
せっかくの親睦を深める機会が台無しになってしまう可能性があります。
両家の服装
本人の服装も大切ですが、両家の服装のレベルも合わせる必要があります。
例えば、片方がカジュアルすぎたり、逆に決めすぎていたりすると、それだけで気まずさが生まれてしまいます。
ここで大切なのは本人同士の打ち合わせ。どのような服装でいくか前もって2人で話し合っておきましょう。
30代は、ラフな服装よりもフォーマルな服装の方が年齢に合った品が出るのでおすすめです。
食事マナー
顔合わせは、前述したとおり料亭やレストランなどかっちりした雰囲気の会場で行われます。
そのため、食事マナーはしっかり覚えておきましょう。和食・洋食それぞれのマナーを把握しておくと安心です。
大人女性は会食なども増えてくるので、マナーはバッチリという人も多いかと思います。復習がてら、お相手の男性と事前に料亭やレストランを訪れるのも良いかもしれません。
また、マナーだけではなく箸の持ち方や咀嚼音、お酒の飲み過ぎにも気をつけてください。
手土産のマナー
顔合わせに必須の手土産にも、品物選びや渡し方のマナーがあります。
手土産として選ぶのは、前述の通り日持ちする菓子折が一般的です。かさばるものや賞味期限の近いものなどは避けましょう。
30代女性ならば帰りの持ち物の多さ、重さにも配慮してください。
事前にお相手のご両親の好みをリサーチし、好きなものや縁起の良いものを選ぶのがベターです。
手土産を渡すときには、品物を入れている風呂敷や紙袋などから取り出して渡すのが基本です。また、必ず相手側が正面になるように渡してください。
帰りに「もしよければお使いください」と入れていた紙袋などを渡すと、気が利く大人の女性だと良い印象をもってもらえるでしょう。
お礼状を贈る
顔合わせ当日だけではなく、後日の対応も大切。顔合わせが終わったら、お礼状を送りましょう。
翌日までに送れるとベストですが、遅くとも1週間以内に届くように手配できると◎。
最近はメールで文章を送ることがほとんどですが、30代の大人女性はより気持ちが伝わる手書きがおすすめです。
顔合わせのお礼だけではなく、今後の豊富やお付き合いに対しての気持ちを込めてみてくださいね。
監修者「MISATO」のまとめ
両家顔合わせの基本的な進め方や決め方、時期、マナーなどについてご紹介していきました。今回お伝えした内容を参考に、30代らしいマナーや振る舞いを意識してみてください。両家の仲が深まる素敵な時間が過ごせますように。