婚活中に注意すべきなのが、結婚詐欺。特に結婚への気持ちが強い女性ほど注意が必要です。
「結婚詐欺なんて本当にあるの?」「私は大丈夫。」そんな風に思っていませんか?しかし、油断は禁物です。今回は、結婚詐欺の手口や被害に遭いやすい女性の特徴までまとめてみました。
婚活アドバイザー
MISATO
都内在住OL。5年間の婚活であらゆるサービスを使い尽くし、ついに理想の男性と結婚。婚活から結婚まで、自身の経験も踏まえたリアルな情報を発信中。
都内在住OL。5年間の婚活であらゆるサービスを使い尽くし、ついに理想の男性と結婚。婚活から結婚まで、自身の経験も踏まえた...
結婚詐欺とは
結婚詐欺とは、結婚を匂わせてお金や財産を奪い取る詐欺のことです。
ドラマや映画で聞いたことあるけど本当にあるの?と思う方も多いでしょう。
下記は、警察庁のデータを元に直近10年の結婚詐欺を含む特殊詐欺の件数をグラフ化したものです。
引用:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/higaijoukyou.html
10年で一気に被害件数が上がってきていることがわかります。
意外と身近に詐欺師や詐欺被害に遭った人もいるかもしれません。他人事と思わずに注意しておきましょう。
結婚詐欺の手口
まず、結婚詐欺がどのような手口で行われるのかをご紹介していきます。
①婚活の場に現れる
結婚詐欺師は結婚したい女性を狙うので、婚活の場に現れやすいのが特徴です。
婚活の場には、結婚願望のある女性しかいないので、詐欺師の格好の餌場と言えます。また、知らない人同士が出会う場所なので相手を騙しやすく消えやすいのです。
特に、入会審査が厳しい結婚相談所に比べ、登録や参加がしやすい婚活サイトや婚活パーティに現れやすいです。
②職業や貯蓄に関して聞き出す
女性と出会ったら、会話の中でどんな仕事をしているか、貯蓄に熱心かどうかなどを探ってきます。
お金を奪うのが目的なので、どれくらい相手からお金を引き出せそうかを確かめるのです。
会話の中で、社会的地位やスペックが高いとわかるとターゲットとして近づいてきます。
③結婚前提の交際を申し込む
お金を持っていると判断されると、結婚前提の交際を申し込んできます。
ここで、狙った相手の理想のタイプを演じるのが特徴です。
特に婚活中の女性は、理想のタイプが現れると運命と信じやすくなってしまいます。
④お金を奪う
交際に発展し、女性が自分を信用したと感じたら、お金を奪いにかかります。
「事業に失敗した」「親が入院した」「2人の新居の費用」など口実は様々。結婚詐欺師は1人ではなく、両親役や友人役なども出てくる集団であることが多いです。
また、一気に奪うのではなく、最初は少額借りて返済を繰り返すのもよくある手口。貸しても返してくれると信じさせたところで、多額のお金を要求してくるのです。
⑤姿を消す
ある程度のお金を奪えたら、突然姿を消します。
連絡先や職業、名前なども全て嘘なので行方が分からず、取り返しが付かなくなるのです。
結婚詐欺に遭いやすい女性の特徴
続いては、結婚詐欺に遭いやすい女性の特徴についてお伝えしていきます。自分が当てはまるなと感じる方は、気をつけて婚活を進めましょう。
お金を持っている
お金を持っている女性は、狙われる確率がかなり高いです。
結婚詐欺師の目的はお金なので、必然とターゲットにされやすくなります。例えば、会社経営をしていたり、貯蓄や投資に熱心な女性は気をつけてください。
また、30代になると仕事の役職が上がったり、資産形成を始めたりする方も多いでしょう。若い頃よりも一層注意が必要です。
恋愛経験が少ない
恋愛経験が少ないのも、狙われやすい特徴の一つ。
恋愛経験が少ない女性は、素敵だと感じる異性が現れるとのめり込みやすい傾向があるからです。
また、恋愛関係に酔いしれ冷静に判断できないこともあります。久しく恋愛をしていないなんて30代女性も注意した方がよいでしょう。
結婚願望が強い
結婚したい気持ちが強い人も狙われやすいです。
結婚願望が強い女性ほど、結婚を匂わせられたりスムーズに関係が進むと、相手を信じやすいからです。
また、結婚への焦りから、相手のことをよく知らなくても関係を早く進めすぎしまうことも。
早く結婚したい30代女性ほど注意してください。あまりに結婚への気持ちが高すぎると、その気持ちにつけ込まれやすくなります。
理想が高い
意外かもしれませんが、理想が高い女性も狙われやすいです。
結婚詐欺師は、狙った相手の理想のタイプを完璧に演じてきます。そのため、理想が高い女性ほど完璧な相手が現れたときに運命だと信じ込みやすいのです。
一度、理想の相手だと信じ込んでしまうと少し怪しい言動があっても気づかなくなる場合もあります。
様々な経験を積んで理想が高くなっている30代女性も多いでしょう。理想に当てはまりすぎる相手が現れたときほど冷静になる必要があります。
結婚詐欺を見抜くポイント
では、結婚詐欺を見抜くポイントを4つお伝えしていきます。冷静に相手を判断する意識を持ってみてくださいね。
告白のタイミングが早すぎないか
まずは、告白のタイミングが早すぎないかを確認しましょう。
詐欺師は早い段階で交際を申し込んでくるのが特徴です。恋愛関係を築くのが目的ではないので、時間をかけずに関係を進めようとしてきます。
婚活中の30代女性は、素敵な人と出会ったらすぐにでも交際したい!と思う方もいるかもしれません。
しかし、一旦立ち止まって冷静に相手をみてみましょう。
あなたのどこに惹かれて結婚前提の交際を申し込んできたのでしょうか?また、相手のどこをみて結婚したいと感じましたか?
早すぎると、大事なものを見落としてしまう可能性があります。
身内に紹介してくれるか
友人や親族など身内に合わせてくれるかどうかは、結婚詐欺を見極める重要なポイントです。
結婚前提として交際を始めたのに、なかなか身内に紹介してくれないということは本気で結婚する気がないのかもしれません。
友人や親族に会わせて欲しいと頼んでみましょう。
しかし、前述の通り、詐欺師は1人ではなく集団の場合も多いです。そこで、友人や家族を紹介されたとしても本当の身内かどうかが分からないので注意してください。
実際に結婚するまでは、全てを信用しないのが賢明です。
個人情報を隠さないか
個人情報を隠さないかどうかも確認しましょう。
詐欺師は、急に消えられるよう自分の素性をできるだけ隠したがります。身分証を絶対に見せてくれない相手などは疑ったほうがよいです。
また、自分に関する情報を残さないために写真を取らない詐欺師がほとんど。交際しているのに、頑なに写真を取りたがらない相手も怪しんだほうがよいでしょう。
理想のタイプと一致しすぎていないか
出会った相手、または交際している相手が理想と一致しすぎていないかも考えてみてください。
結婚詐欺師は、あなたの理想のタイプを調べあげ完璧な男性を演じて近づいてきます。中身だけではなく、見た目も整っている詐欺師も多いです。
あなたの理想と完璧に合っている相手と出会い、さらにトントン拍子に関係が進んだ時は一度冷静になってみましょう。
つい気持ちが盛り上がって幸せに浸ってしまいがちですが、うまくいきすぎている時ほど現状を見直すことも大切です。
結婚詐欺に合わないためにすべきこと
結婚詐欺を見抜くポイントをお伝えしましたが、そもそも結婚詐欺に合わないためにはどうすればいいのでしょうか?意識すべき行動をご紹介していきます。
関係を急ぎすぎない
まずは、関係を急ぎすぎないのが重要。
特に、結婚願望の強い30代女性は、年齢に焦りを感じ急いで進めようとしがちです。しかし、そこで結婚詐欺に遭ってしまっては元も子もありません。
相手をよく知らないうちは完全には信用しないようにしましょう。
本気で結婚前提とするお付き合いならば、時間をかけてゆっくりお互いを知っていくのがベストです。
お金を貸さない
そもそもお金を貸さないのが一番です。
好きな気持ちがあると、相手の力になってあげたいと思う気持ちもあるでしょう。しかし、結婚していない相手を助けるのに多額のお金は必要ありません。
はじめからお金を貸さなければ詐欺に遭うこともないのです。
それでもどうしてもお金を貸さなければいけない状態になってしまったら、借用書を書いてもらいましょう。実印を押してもらうようにするとよりベター。
また、貸した金額や借りる理由もしっかり押さえておくことが重要です。相手とのメールのやり取りなど証拠となるものは全て残しておきましょう。
周りに相談する
客観的な意見を聞くのは、かなり大事です。交際相手のことを周りの知人や友人に相談してみてください。
相手に恋愛感情を持っていると、冷静に見えていない可能性もあります。できればハッキリ意見を伝えてくれる人が良いでしょう。
また、経験を積んできた30代女性ほど周りの意見を受け入れられないこともあるかもしれません。
しかし、幸せな結婚を掴みたい人ほどしっかり周りの意見に耳を傾けるのが大切です。
身元を確認する
交際を開始したら、必ず身元を確認しましょう。
付き合っているのに、LINEだけしか知らないなどはとても危険な関係です。
相手の言葉だけ信じるのではなく、公的な身分証を確認させてもらいましょう。
また、「大企業に勤めている」「会社を経営している」と聞いていたのに嘘だったなんてこともあり得ます。
職場を聞いたら実際にその場所に行ってみるなど、言われたことが本当かどうか調べておくと安心でしょう。
結婚詐欺に遭ってしまったら
結婚詐欺は「詐欺罪」に括られるので、刑法第246条が適用されます。
刑法第246条
・人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
・財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用:電子政府の総合窓口
ただし、立件するには騙されたことを証明する証拠が必要です。証拠がなければ、悔しいですが泣き寝入りするはめになってしまいます。
最初から、金銭に関することなどは細かく証拠を集めておきましょう。また、口頭でやり取りした場合もメモに残すなど対応しておくのがおすすめです。
身元調査をする
まだ交際中で連絡も取れている段階で怪しいと感じたら、探偵事務所に身元調査を依頼してみてください。
自分では調べられない部分まで探偵事務所では、調べてくれます。
不安を感じたら、まずは相談だけでも良いので訪ねてみてください。早いうちから相談することで、被害を防げるかもしれません。
弁護士に相談する
実際に結婚詐欺に遭ってしまったら、すぐ弁護士に相談しましょう。
特に金銭トラブルに強い弁護士がおすすめです。
また、姿を消される前であれば前段と同じように、怪しく感じた時点で相談するのがベストです。対処法を教えてくれるでしょう。
被害に遭ったあとであれば、訴訟にも力を貸してくれます。
警察に連絡する
結婚詐欺は立派な犯罪なので、警察にも連絡しましょう。
被害届をいきなり出す前に専門家に相談するのがおすすめです。
警察では、相談内容ごとに専門窓口があるので詐欺専用の窓口に相談してください。解決に向けてアドバイスをもらえるでしょう。
心理カウンセラーに吐き出す
相手が詐欺師だと分かっても、好きだと感じていた気持ちをすっぱり消すのが難しいこともあるでしょう。
そんな時は心理カウンセラーに心の内を吐き出してください。
相手を訴えたり、お金を取り戻すことも重要ですが自分の心もケアしてあげるのも大切です。
「お金を取られた」「裏切られた」というだけで、かなり精神的にストレスを感じるはず。誰にも言えない辛さや苦しさを聞いてもらい、心の健康を取り戻しましょう。
監修者「MISATO」のまとめ
結婚詐欺についてお伝えしていきました。自分は大丈夫と思っている人ほど、狙われやすかったりします。幸せな結婚がしたいと思う30代女性ほど、恋愛に浸るだけではなく冷静に相手との関係を見つめ直してみましょう。