契約結婚って知っていますか?人気ドラマにもなったことで、その名前を知る人も多くなりました。でも実際にどのように進めるのか、どんな結婚なのか分からない部分も多いですよね。今回は、契約結婚の詳細から、メリット・デメリットまでお伝えしていきます。
婚活アドバイザー
MISATO
都内在住OL。5年間の婚活であらゆるサービスを使い尽くし、ついに理想の男性と結婚。婚活から結婚まで、自身の経験も踏まえたリアルな情報を発信中。
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契約結婚とは
契約結婚とは、結婚前に婚姻生活についての事柄を決めた上で結婚することです。
数年前に契約結婚を題材にしたドラマが大ヒットしたので、名前は聞いたことがあるなんて方も多いかと思います。
その名の通り契約を結ぶ結婚なので、恋愛感情がない婚姻関係というイメージをもたれるかもしれません。しかし、恋愛結婚でも契約を結べば契約結婚になります。
まだまだ日本ではメジャーではないですが、ヨーロッパをはじめとする海外では契約結婚をする夫婦はかなり多いです。
事実婚との違い
契約結婚と事実婚の違いは、戸籍を提出しているかどうかです。
事実婚は、戸籍を提出しない婚姻関係。一方で、契約結婚は戸籍を提出するので似たようなイメージをもつ方が多いですが違います。
しかし、契約結婚でも婚姻届を出さなければ事実婚になります。
偽装結婚との違い
偽装結婚とは、お互いに結婚の意思がないのに婚姻することです。そのため、契約結婚と偽装結婚は全く違います。
しかし、契約結婚だとしても婚姻意思がなければ偽装結婚になります。偽装結婚は犯罪なので注意しましょう。
偽装結婚を疑われないように、同居するなど夫婦としての実態を作ることが大切になります。
契約結婚の方法
契約結婚の方法について、ご紹介していきます。
婚前契約書が必要
契約結婚には、「婚前契約書」と呼ばれる書類が必要になります。
婚前契約書とは、婚姻生活におけるお互いの契約内容をまとめたものです。
イメージとしては、下記のようなものになります。
参考:https://lp-law.net/prenup_sample.html
作成はプロに任せると安心
婚前契約書には、決まったフォーマットや内容はありません。全て2人で自由に作れます。
しかし、自由に作れるからこそ後から”解釈が違った”、”法律的に反していた”などトラブルが起きる可能性も。そのため、専門的な弁護士などに作成や確認を頼むのがおすすめです。
また、法的効力をもつ「公正証書」にしておくことで、強制執行を行えたり紛失する恐れがなくなります。他にも、偽装されにくいなど様々なメリットがあるので、婚前契約書は公正証書にしておくと安心でしょう。
契約違反をした時は
契約結婚をした場合、契約に違反したらどうなるのか、気になるところですよね。
契約違反をしたら、違反した相手に条件をちゃんと守ってもらうように請求できます。契約は守るために決められたものだからです。
しかし、何度請求しても契約を守ってもらえなければ裁判を起こすことも可能です。
契約結婚のメリット
それでは、契約結婚のメリットを5つご紹介していきます。検討する際の参考にしてみてください。
税の優遇
まず、契約結婚をすると、配偶者控除が適用され税金面で優遇されます。
所得金額が38万円以下であれば、相手の所得から38万円が差し引かれる制度です。
将来に向けて貯蓄や資産形成をしたいと考える30代女性には、税の優遇は嬉しいメリットになります。
対等な関係が築ける
契約結婚では、2人で条件を出し合い、話し合った上で取り決められます。
そのため、どちらかに負担がかかることはなく対等な関係が築けるのがメリット。
例えば、「結婚前は、家事を分担するって言ってたのに、結婚したら全然手伝ってくれない…」なんてことがないのです。
結婚してもお互いに自立した関係を築きたいと考える30代女性は多いかと思います。
口約束ではなく、契約として条件を決めることで関係性を保てるのは、契約結婚の大きなメリットと言えるでしょう。
結婚と恋愛を分けられる
契約内容にもよりますが、結婚と恋愛を分けられることもあります。
例えば、”お互いに恋愛感情はないけど人として好きだったり尊敬できるから”という理由で契約結婚をする夫婦もいます。
そこで、契約内容に「夫婦生活とは別に恋人を作っても良い」と決めることもできるのです。そうすることで、結婚生活とは別に恋愛を楽しむことも可能です。
また、恋愛が向いていないと感じているのに、周りからの結婚への圧がプレッシャーなんて方もいますよね。そういった方ほど恋愛関係でなくても”結婚”が手に入る契約結婚が向いているでしょう。
離婚しやすい
契約結婚は、”離婚しやすい”のも大きな特徴。”離婚しやすい”というのは、スムーズに別れられるという意味です。
契約で離婚に関する内容や方法を決めておくことで、スムーズに離婚できます。離婚時は、状況にもよりますが財産の分与や養育費など様々なことを考えなければなりません。
ただでさえ、仕事が忙しい30代女性はプライベートのストレスは出来るだけ減らしたいですよね。婚前契約書で細かく内容を決めておくことで、離婚時のストレスを減らすことができるでしょう。
結婚生活は何が起こるか分からないもの。考えたくはないかもしれませんが、結婚前から離婚のことを考えておくのも大切です。
喧嘩が少なくなる
契約結婚をした夫婦に多い感想が、喧嘩が少なくなるということ。
契約で決めた内容は必ず守る必要があるので、例えば「ゴミ出ししてって言ったよね?なんでしてくれないの?」など細かい喧嘩がなくなります。
相手が守っていない時は、契約を守ってと伝えるだけでOKなのです。
忙しい30代女性の精神的な負担を減らせるのは、契約結婚だからこそのメリットとも言えます。
契約結婚のデメリット
ここまでメリットをお伝えしましたが、やはり良い面ばかりではありません。続いては、契約結婚のデメリットについてお伝えします。
周囲から理解してもらえない場合も多い
契約結婚の大きなネックとなるのが、理解してもらいにくいということです。
まだ日本では一般的じゃないので、受け入れてもらいにくい場合も多くあります。特に、信頼している友人や親族に理解してもらえないと苦しいかもしれません。
そんな時は、海外ではかなり普及していることや契約結婚のメリットを伝えて説得してみてください。
一般的な婚姻よりもうまく進まない可能性があることも覚悟しておきましょう。
簡単に取り消せない
婚姻前に定めた契約は、簡単には取り消せません。
これは法律的に決まっており、婚姻前の他人の状態で契約を結ぶので双方が同意しないと一方的には取り消せないのです。
しかし、結婚生活を続けていくと”この条件は変更した方が良いな”と思う部分も出てくるかとは思います。
そこで、契約内容に「定期的に契約内容の見直しをする」ことを入れておくのがおすすめです。
契約結婚で決めておくべき条件
では、契約内容にはどのような内容を入れればいいのでしょうか?婚前契約書に入れておくべき条件をご紹介していきます。
2人の関係
最も大事なのは、2人の関係性についての内容です。
例えば、スキンシップをとる、毎日帰宅時間を連絡するなど。大まかにお互いを尊重して生活するなどでも良いですが、細かく決めておく方がより関係性を保ちやすくなるでしょう。
また、浮気やDVに関しても書いておくことをおすすめします。例えば、「浮気やDVをしたら慰謝料を1ヶ月以内に100万円支払い婚姻関係を解消する」などです。
結婚生活をより良いものにするためにも、お互いの関係性についてはしっかり条件を決めてみてくださいね。
お金
続いては、お金に関してです。
財産を一緒にするのか、それぞれ自分で管理するのかなどを決めておくと良いでしょう。
一般的に結婚が決まったばかりや新婚状態では、恋愛感情に浸り現実的なお金の話はしない夫婦がほとんど。しかし、結婚生活が始めると、問題になりやすいのもお金に関することが多いです。
契約結婚をする場合には、お金に関してははっきり決めておくのがかなり大事。
特に30代の女性は、今までの貯蓄や築いてきた資産などをもつ方も多いですよね。結婚した場合に共有するのか、別々のままなのかなどしっかり話し合ってみてください。
家事
喧嘩の原因になりやすい家事についても決めておくのがおすすめです。
特に、働いている30代女性は仕事も家事も全部こなすのはかなり大変ですよね。
どちらが「どのくらい家事を行うのか」「どのように割り振るのか」など、片方に負担がかかりすぎないよう決めてみてください。
家事に関しても、できる限り細かく決めておくと結婚生活をスムーズに続けていけるでしょう。
仕事
仕事についても契約内容に入れておく方が無難です。
結婚後に仕事を続けるのか、転勤がある場合はどうするのかなどです。30代女性は、仕事に力を入れている人も多いかと思います。
仕事は、結婚生活に大きな影響を与える部分なので、2人でよく話し合い決めましょう。
”こうなった場合はどうするか”という将来的に起こりうる変化を考え、契約内容を考えてみてください。
子供
子供に関してはとても重要ですが夫婦間で意見が分かれるケースも多いです。
・子供をもつのか持たないのか
・子供ができた場合仕事は続けるのか
・育児の分担
など、かなり細かく決めておいた方が良いでしょう。
子供に対しての価値観が揃っていないと、結婚生活がかなり苦しくなってしまいます。
話しづらい部分かもしれませんがお互いの意見をしっかりすり合わせておきましょう。
家族付き合い
結婚すると、お互いの家族とも付き合う可能性が出てきます。
特に、相手の親族には気を使うことが多いので2人でよく話し合うことが大事です。お互いが負担に感じない程度の親族付き合いを決めてみてください。
介護に関しても決めておくと将来モメる可能性を減らせるので安心ですよ。
離婚
メリットの部分でもお伝えした通り、離婚について決めておくのも重要です。
結婚する前から離婚のことなんて…と思うかもしれませんが、冷静に話し合える時に条件を決めておきましょう。
離婚する条件、慰謝料などについては詳細に決めておくと後々トラブルになりにくいです。
若い頃よりもプレッシャーやストレスを感じる場面が増える30代女性だからこそ、将来の負担を減らす対応をしておくことをおすすめします。
契約期間
契約結婚の期間を決めてしまうというのもアリです。
例えば、2年契約と決めておくと、契約が終わるときに更新するか終わらせるか決めやすくなります。
契約期間を決めると終わりがわかっている状態になるので、結婚生活を上手く進めるためにお互いがより努力するようになるでしょう。
契約結婚の終わらせ方
契約してから結婚すると、終わらせる際も何か行わなければいけないのかな?と思いますよね。
しかし、契約結婚は一般的な結婚と同じように離婚届出せばOKです。事実婚の場合は、双方が合意すれば離婚できます。
難しい手続きなどは一切ないので安心してくださいね。
監修者「MISATO」のまとめ
契約結婚についてお伝えしていきましたが、いかがだったでしょうか?契約結婚は、メリットの多い新しい結婚の形です。浸透していない分、周りからの理解は難しいかもしれませんが、ストレスフリーな結婚生活を送るためにもぜひ検討してみてくださいね。