調味料と聞いてすぐに浮かんでくるものは何でしょうか?砂糖・塩・醤油・酢・みりん等の基本調味料から、マヨネーズ・ソース・ケチャップなど実に様々な種類があります。この多種多様な調味料の中から、体にいいモノだけを選ぶには、買い手がその知識を身につけるしか他なりません。仕事にプライベートに忙しいあなたに、体にいいモノを選ぶポイントをお伝えします。
ヘルスフードコーディネーター
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『食べることは生きること』様々な食品が流通している現代。日本は世界と比べても、食品に関する法律が緩く、危険な食品添加物が多く流通しています。正しい食品の選び方、調理方法をヘルスフードコーディネーターとしてご紹介します。料理のちょっとした一手間が、あなたの健康だけでなく、幸せも運んできてくれるかも…
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調味料は実は添加物だらけ
『かけるだけで〇〇〇風パスタ!』『これひとつで本格中華の味!』など、時短で美味しいとウリにしている調味料をよく見かけます。
本来であれば、味を再現するために、様々な料理工程があって、材料も必要ですし、時間もかかります。ブイヨン(洋風の出汁)は、一流料理店では野菜や肉類を5時間かけて煮込んで作るなど、料理人の腕が試されます。かといって、それを日常生活で再現するのは、体に良いと分かっていても無理があります。中華スープを作ろうとして鶏がらから出汁を取る人は、なかなかいないでしょう。
では、時短で美味しい調味料は、なぜタブー視されるのでしょうか?
商品の【原材料名】の欄を、あなたはちゃんと見たことがありますか?【原材料名】の欄には見たこと・聞いたことの無いようなカタカナがずらーっと並んでいます。
そう、それが添加物です。
注意したいのは、商品のパッケージの『無添加!』という表記。パッケージに大きく『無添加!』と書かれていても、【原材料名】を良く見てみると、遺伝子組み組み換え食品を利用していたり、保存料が利用されているケースが沢山あります。
無添加の食品を判断するには、パッケージではなく、【原材料名】欄を解読できるようにならなければいけません。では【原材料名】のどの点に注意が必要か、説明していきます。
添加物がない調味料の選び方
【原材料名】欄を見なければいけないということが分かっても、何が悪くて何が良いのか、なかなか判断できませんよね。ポイントは【原材料名】欄がシンプルであること!【原材料名】欄は、その使用料の多い順に記載するというルールがあります。
これで例えると一番多く入っているのは、食用植物油脂。次に醸造酢です。
では次に、気をつけたい添加物、その表記と使用用途を一気に紹介します。
保存料:カビや細菌の増殖を抑え、食中毒を防ぐ防カビ剤:カビの発生を防ぐ
酸化防止剤:長期保存できるようにする
pH調整剤:食品の品質向上
酸味料:食品に酸味を加える
発色剤:肉加工品の発色を整える
漂白剤:食品を白くする
着色料:食品に色をつける
光沢剤:食品に光沢をあたえる
増粘剤:食品に粘りを加える(安定剤、ゲル化剤)
乳化剤:水と油の分離を防ぐ
その他にも、甘味料、膨張剤、香料、イーストフード、ガムベース、かんすい、豆腐用凝固剤など、添加物は沢山あります。この添加物が一概に体に悪いというわけではありません。
例えば、保存料等はカビの発生を防止して食中毒を防止する効果もあります。しかし、その効果と同じくらい体に害をもたらしているのも確かです。添加物がもたらす体への悪影響は、発がん性、遺伝毒性、催奇形性等の非常に怖いものから、貧血の原因を招いたり、メタボ体質になったりと幅広くあります。【原材料名】欄にこれらの添加物が記載されていない商品を選ぶことが体に優しいものを選ぶということになるのです。
これだけの添加物があると分かってしまうと、スーパーで買い物をする際に非常に時間がかかります。なぜならば、添加物が入っていない商品が極まれだからです。忙しい毎日の中で、スーパーで一品一品原材料名を見る時間がない…という方には、食品宅配サービスがお勧めです。
食品の安全性に力をいれている食品宅配サービスが複数社あります。そういった会社は、そもそも添加物を利用した食品を販売していません。代表的な食品宅配サービスは【palsystem(パルシステム)】【生活クラブ】【oisix(オイシックス)】【らでぃっしゅぼーや】。食品配達サービスのほとんどが、週に1度配達員が注文商品と翌週のチラシを持って自宅に宅配してくれます。このあと紹介する添加物がない調味料10選の中にも、実際に私が利用している食品宅配サービスの商品も入っています。住んでいる地域によって、宅配エリアが変わってくるので、ご自身の生活にあった食品宅配サービスを利用することがおすすめです。
では次に調味料を選ぶ際に気をつけたい点を、その種類ごとにさらに細かく紹介します。
醤油
丸大豆使用のものを選ぶこと。醤油で一番気を付けたい点は、遺伝子組み換えの大豆を使用していないかどうかということ。【原材料名】に大豆(遺伝子組み換えでない)という表記のモノを選びましょう。また、醤油は主に大豆、麦、塩で1年以上かけて発酵させて作る発酵食品ですが、現代はその期間を短縮させるため、添加物を使用しています。【原材料名】欄が、大豆(遺伝子組み換えでない)、小麦、食塩 だけのものを選ぶといいでしょう。
味噌
味噌も醤油同様に大豆、米、麦、食塩を主原料にした発酵食品です。大豆(遺伝子組み換えでない)を利用している味噌を選びましょう。また、出汁入りの味噌は化学調味料で作られています。インスタントのカップみそ汁には注意しましょう。【原材料名】欄が、大豆(遺伝子組み換えでない)、米、麦、食塩だけのものを選びましょう。
塩
塩はミネラルを含んだ天然塩や自然塩を選ぶことが大切です。味の素や味塩コショウは、うま味成分を添加したうま味調味料です。ただの塩を使うよりも味に深みを感じるのはその為です。かつては、このうま味成分を作るために石油を利用していた時代もあったようですが、現代はその点は改善されているみたいですね。しかしながら、シンプルなものを選ぶことが一番安心します。
砂糖
砂糖の主原料は様々ありますが、代表的なものとしてサトウキビやてんさいがあります。砂糖の色は、何色でしょうか?白?茶色?黒?白い砂糖は安価で、料理の色彩を邪魔しないことからとても使いやすいと思います。しかしながら上白糖やグラニュー糖は精製され、甘い成分だけを取り出しているため、栄養分が欠如しています。できれば色は茶色い砂糖を選ぶといいでしょう。
しかし、ザラメ糖などにはカラメル色素で着色しているものもあります。このカラメル色素には、発がん物質を伴うものもあります。着色された茶色ではなく、自然な茶色を選びましょう。私のおすすめはてんさい糖(てんさいが原料)や粗精糖(サトウキビが原料)です。
その他調味料
その他、酢、みりん、マヨネーズやケチャップ、ドレッシング等の調味料は、とにかく【原材料名】欄がシンプルなものが好ましいです。しかしながら、それを手に入れるのは個別に説明することが困難なので、おすすめ調味料で具体的に商品をご紹介します。
30代の体におすすめの添加物がない調味料10選
疲れを感じやすくなる30代の体には無添加の調味料を使って健康に気を遣いましょう。どれを買ったらいいの?という疑問に具体的にお答えしていきましょう。
キッコーマン 特選丸大豆醤油
遺伝子組み換えではない大豆を使用した、コクのある醤油。どのスーパーでも手軽に手に入ります。毎日使う醤油だからこそ気を付けたいですね。
マルコメ 贅沢に糀を使った甘みと深い旨みの生みそ糀美人
国産米を100%使用した糀を使用。甘みが特徴的な味噌です。とても優しい味わいで、飽きずに毎日おいしい味噌汁に仕上げてくれます。
パルシステム 海はいのち
「せんごう塩」とは、海水を釜で炊いて煮詰めて作っている天然塩。粒がゴリゴリしておらず、溶けやすい形状が特徴なのでお料理に使うには最適です。
加藤美蜂園本舗 北海道てんさいオリゴ
お料理だけでなくヨーグルトやコーヒーに甘みをつけたい時などに非常に便利な液体タイプです。普段コーヒーに使っているシロップよりも体に良いのでおすすめです。
ホクレン てんさい糖
てんさい糖にはオリゴ糖が含まれており、お腹の調子を整えてくれる砂糖です。煮物を煮付ける時には特におすすめです。甘さに深みがあります。
松田のマヨネーズ
マヨネーズにも自然派があるんだ!とビックリした商品です。甘口と辛口がありますが、甘口の方がクセが少なく食べやすいと思います。マヨネーズなのに、罪悪感なく美味しくいただけます。
マルホン 太香胡麻油
胡麻油は圧搾法で作られているものを選びましょう。圧搾法は昔ながらの製法です。マルホンの太香胡麻油はその中でも一段とゴマの風味が際立っています。
mizkan 純米酢
酢は純米酢を選ぶことをお勧めします。雑穀酢だと、その雑穀の製造過程に不安が残ります。国産米100%だと安心です。
タイヘイ シーザーサラダ用ドレッシング
食品宅配サービスで出会ったこちらのシーザードレッシングは、ドレッシングによく利用されている増粘剤の代用として寒天でとろみをつけています。濃厚なドレッシングで、レタスに非常に相性のいいドレッシングです!
co-op 野菜たっぷり和風ドレッシング
こちらは、食品宅配サービスの商品。野菜のうまみがギュッと詰まった、デイリー使いできるドレッシング。瞬く間に人気になり、どんな野菜にもピッタリです!野菜のみならず、お肉や魚との相性も抜群!
監修者「anyuppicook」のまとめ
調味料は、非常に多くの商品が流通しています。その選択を間違えると、知らぬ間にあなたの健康に悪影響を与えているかもしれません。正しい知識で、体に優しく、美味しい調味料を選べるようになりましょう。また途中で紹介しましたが、私は食品宅配サービスを2社併用しています。食品宅配サービス等もうまく利用して、ぜひあなたも体にいいモノを自分で選択できるようになるといいですね。