正式な夫婦になるために必要なのが結婚届。結婚が決まって初めて2人で行う共同作業になります。できればスムーズに済ませたいですよね。今回は婚姻届の提出に必要な準備から書き方までまとめました。
婚活アドバイザー
MISATO
都内在住OL。5年間の婚活であらゆるサービスを使い尽くし、ついに理想の男性と結婚。婚活から結婚まで、自身の経験も踏まえたリアルな情報を発信中。
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婚姻届を出した日が入籍日になる
基本的にはその場で受理されるので、婚姻届の提出日が入籍日になります。
婚姻届の提出は、休日や夜間も可能です。その場合は、当日ではなく後日確認になりますが婚姻の成立日は提出した日になります。
ただし、土日や夜間は受け付けていないところもあるので事前に営業時間を確認しておきましょう。
入籍日の決め方
入籍日の決め方に迷ってしまう人もいるかと思います。
一般的には、縁起の良い六曜や、2人の記念日を入籍日にする人が多いです。
縁起が良いとされているのは
・天赦日
・一粒万倍日
など。
しかし、最近は六曜を気にしない夫婦も増えています。
他にも、いい夫婦の日(11月22日)やバレンタインデー(2月14日)にするのも覚えやすいのでおすすめ。
婚姻届のもらい方
婚姻届は、全国の役所や出張所でもらえます。費用はかかりません。
戸籍を取り扱っている窓口に申し出て受け取りましょう。婚姻届は全国共通様式なので、どこの役所でもらってもOKです。その場で書かなければいけないといったことはありませんので、婚姻届はもらうだけでも大丈夫です。見本のプリントがあれば一緒にもらっておきましょう。
最近は、役所ではなくPCで好みのデザインの婚姻届をダウンロードする人も増えています。ネットにたくさんテンプレートがあるので、ぜひ調べてみてください。
また、婚姻届を自作することも可能。
「記入項目」「用紙の大きさや形」の様式を守っていれば、色やデザインはオリジナルで作れちゃうんです。費用をかけてでもプロのデザイナーにお願いする、なんてこだわりのある方もいます。
一生に一度の婚姻届ですから、2人で相談して記念になるものを選んでみてくださいね。
婚姻届の提出の際に必要な提出書類
続いては、婚姻届を提出する際に必要なもの、準備する添付書類をご紹介していきます。
①婚姻届
記入した婚姻届を提出先役場に持っていきます。書き方は後ほどご説明しますので参考にしてください。
書き間違えたときのためにも、予備で2~3枚持っておくと安心ですよ。
②戸籍謄本
戸籍謄本とは、続柄など戸籍の内容全てが記載された書類です。
本籍地と別の場所に婚姻届を提出する場合には、戸籍謄本が必要になります。
準備するのは本籍地と違う人のみなので、例えば女性側が県外に本籍地がある場合は女性の戸籍謄本のみを準備すればOK。2人とも本籍地と違う場合は2人分用意しておきましょう。
戸籍謄本の取り寄せ方
戸籍謄本を用意する方法は、本籍地の役所にいくか、郵送で取り寄せるかの2つ。
それぞれ必要なものは以下の通りです。
・印鑑
・本人確認書類
・手数料
・委任状(代理人にお願いする場合)
・申請用紙(役所のHPからダウンロード)
・定額小為替(手数料)
・返信用封筒(切手を貼ったもの)
・本人確認書類のコピー
・委任状(代理人にお願いする場合)
本籍地が県外の方は郵送を選ぶ方が多いと思いますが、郵送だと時間がかかるので、婚姻届の提出前に準備しておきましょう。
また、戸籍抄本(こせきしょうほん)という書類もありますが、こちらは戸籍の内容の一部を抜粋したもの。
基本的に婚姻届の提出時に出すのは「戸籍謄本」です。
しかし、一部の市区町村では「戸籍謄(抄)本」でもOKな場合もあるのでHPで確認してみてください。
③本人確認書類
本人確認のため、「氏名・住所・生年月日」がわかる身分証明書や書類を用意しましょう。
身分証明書とは、パスポートや運転免許証、マイナンバーカードなどです。
顔写真のついていない書類は、2点以上提示が必要な場合もあります。
・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード
・住民基本台帳カード(写真付き) など
<A>
・健康保険証
・年金手帳
・年金証書
・住民基本台帳カード(写真付き) など
<B>
・預金通帳
・キャッシュカード
・クレジットカード
・診察券 など
④2人の印鑑
婚姻届は、公的な書類ではありますが実印以外でもOK。
ただし、ゴム印、シャチハタは文字の形が変形してしまう可能性があるので避けましょう。
⑤証人のサイン
婚姻届には、成人している2人の証人が必要です。
証人には、署名・押印をもらいます。
証人は親や兄弟にお願いするカップルが多いですが、上司や友人など20歳以上であれば誰に頼んでもOKです。
また、万が一訂正があった場合に備え、捨印をもらっておくと安心ですよ。
婚姻届の書き方
続いては婚姻届の書き方についてご説明していきます。訂正が入ると希望の入籍日がずれてしまうことも…。記入漏れが無いように事前確認をしっかり行いましょう。記入見本は婚姻届をもらう時に一緒にもらったり、インターネットで見本を見つけて参考にするのも◎
婚姻届を相手に郵送してもらった後自分の欄を記入し、ひとりで出す方も多いです。その場合は、ミスした時のために何枚か送ってもらえるようにお願いしておくと安心です。
1.届出日
日付は、書いた日ではなく役所に提出する日を記入します。
基本的には、この届出日に記載した日付が婚約成立日になります。
2.氏名
婚姻前の名前を書きます。
この際、戸籍に記載されている正確な漢字・振り仮名で記入しましょう。
生年月日は、西暦でも年号でもどちらでもOKです。
3.住所
現住所(住民票)がある住所と世帯主を記入します。本籍ではないので注意してくださいね。
新居に引っ越す場合は、先に住所変更届を役所に申請してください。その後婚姻届に新しい住所を記載して提出しましょう。
平日であれば同日に、婚姻届と転入届を提出することも可能です。
同日に出す場合は、基本的に新住所・新世帯主を記載しますが、各市町村区で対応が違う場合もあります。事前に確認しておくと安心ですよ。
4.本籍
戸籍謄本に書いてある内容をそのまま記載します。
筆頭者は戸籍の最初に書かれている人のことです。
ここでも正確な漢字や振り仮名を記載するように注意してくださいね。
5.婚姻後の氏・新しい本籍
婚姻後どちらの氏にするか選びます。
選んだ氏の方が戸籍の筆頭者となり、今後2人ともが名乗ることになるので話し合って決めてくださいね。
夫婦別姓は法的にまだ制度が整っていないので、婚姻届ではどちらかの氏を選ぶ必要があります。
また、2人の新しい本籍地と筆頭者を記載してください。
実は、本籍地は住んでいる場所以外でもOK。
新居の住所やどちらかの実家、2人の思い出の場所にするなんて人もいます。
6.同居を始めたとき、初婚or再婚
同居を始めたときの欄には、「結婚式を挙げた日or同居した日」のどちらか早い日付を記入します。
結婚式も同居もまだの場合は空欄のままで大丈夫です。
また、初婚か再婚かのチェックも忘れずに記載しましょう。
7.夫婦の職業
それぞれの職業を記入します。
一人暮らしだった人は自分の職業、実家暮らしだった人は世帯主の職業を記載します。
ここでは具体的に会社名を記載する必要はなく、会社員や医師、販売職などの職種を書けばOKです。
ただし、この夫婦の職業は国税調査がある年のみに記載します。国税調査は5年に一度行われ、2020年は該当年です。
8.届出人
届出人も氏名の欄と同じように、婚姻前の氏名を署名・押印します。
ここでの印鑑もゴム印やシャチハタでなければOK。
また、戸籍謄本の内容通りに漢字・振り仮名を記載しましょう。
9.証人
証人の氏名、住所、生年月日、本籍も記入してもらいます。
前述したとおり、親や兄弟に書いてもらうのもアリ。ただし、証人の2人が同じ名字の場合は、それぞれ別の印鑑を使ってもらいましょう。
10.連絡先
書類に不備があった場合の連絡先を記入します。
電話番号は、確実に電話が取れる番号であればOK。携帯でも構いません。
婚姻届の提出方法
婚姻届の提出は、基本的に2人揃って行います。
ただし、2人の都合がなかなか合わない時はどちらか1人か代理人でも可。最近はお仕事の都合などで、どちらかひとりで出すカップルも多いです。ひとりで出したからといって、愛がないなんていう風には思われませんので安心してくださいね。
婚姻届は24時間土日祝も受け付けているので、2人の休みがかぶる日か合わせて有給をとるのがおすすめです。
休日や夜間だとその場で受理ではなく、預かりになります。ただ、訂正があった場合は受理日がずれるので注意しましょう。
提出場所は、結婚する前の本籍地、新本籍地、所在地の役所など都合の良い場所で提出してくださいね。なにか不安がある場合は、提出先の役所に事前に問い合わせておくといいでしょう。
旅先で婚姻届を出す場合
婚姻届の”所在地”には、一時的に滞在している場所も含まれます。
そのため、旅行先の役所で提出するのも可。
出会った場所の役所や、リゾート挙式の当日に現地の役所に出すのも素敵ですね。
注意点としては、訂正が合った場合、現地に行って修正する必要があるので覚えておきましょう。
婚姻届に関するQ&A
婚姻届に関してよくあるQ&Aをご紹介していきます。
Q.間違っていないか不安…
婚姻届は事前に役所で内容を確認してもらえます。
訂正で入籍日がずれるのは絶対イヤだ!という人は、入籍日前に一度役所に持っていくと良いでしょう。事前に提出先役所に電話して記入方法や添付書類などの疑問点を解消しておくのもおすすめです。
Q.国際結婚の場合も同じ?
国際結婚は、出し方や必要書類、手続きが変わってきます。
国によっても違うので、各大使館や領事館に問い合わせてみてください。
Q.婚姻届を記念に残す方法はある?
婚姻届を記念に残しておきたい、という人もいるでしょう。
そんな時は、下記の2つの方法があります。
・婚姻届受理証明書を貰う
婚姻届受理証明書は婚姻届を提出した後にもらえるので申請してみてください。
書類タイプと賞状タイプの2種類があり、新しい戸籍ができるまで戸籍謄本の代わりにもなります。
婚姻届提出後の手続き
今の日本では、夫婦同姓が基本になるためどちらかが名前を変更する必要があります。
氏が変わることにより、様々な手続きが必要になるのでご説明していきますね。
名義変更
まずは、各種名義変更が必要になります。
変更が必要な書類は以下の通りです。
・パスポート
・銀行口座
・クレジットカード
・保険証
・印鑑
・本人確認書類
免許証の変更には住民票が必要なので、事前に取得しておきましょう。
また、パスポートの変更は1週間ほどかかるので新婚旅行で海外を考えている人は早めに変更手続きをしてくださいね。
クレジットカードなどはインターネットで変更ができるので、婚姻届を提出したらすぐに行うのがおすすめです。
マイナンバー
マイナンバーの名義変更も必要です。
ただし複雑な手続きはなく、マイナンバーカードを持っている人は、裏面に新姓を記載してもらえばOK。
通知カードだけ持っているという人は、マイナンバーの記載も変更したいと伝えて申請してください。
社会保険関連
社会保険関連は、これまで通り働く場合は会社が変更を行ってくれるので、自分で手続きする必要はありません。
しかし、結婚するにあたり扶養に入る場合は自分で手続きが必要です。
また、年金の種類によっても手続きが必要な場合があります。事前に確認しておきましょう。
【忙しい30代女性向け】効率的な手続きスケジュール
婚姻届提出後の手続きについてお伝えしましたが、やることがこんなにあるの?と思った方もいるでしょう。
氏や続柄、本籍地が変わると、手続きしなくてはいけないことが増えるのは事実ですが、「新婚の特権」でもあるので楽しんで行いたいものです。とはいえ、30代女性は平日は仕事、休日にも趣味や友人と予定があったり何かと忙しくあまり時間をかけたくないですよね。
そこで、忙しい30代女性に向けて効率的に手続きを終わらせるスケジュールをご紹介します。
まずは手続きに必要な持ち物は以下の通りです。
・現金
・運転免許証
・新姓の印鑑
・パスポート
・証明写真(マイナンバーやパスポート更新に必要)
下記がスケジュール例です。
手続き内容 | |
9時 | 転出証明書・転入届を提出後、新しい住民票・戸籍謄本取得 その後婚姻届を提出、マイナンバーカードの変更 |
10時 | 警察署で免許証の氏名・住所変更 |
11時 | 銀行で口座氏名を変更 |
12時 | 休憩でランチ |
13時 | パスポートの氏名・住所を変更 |
14時 | 帰宅 |
役所の窓口は17時まで、銀行の窓口は15時までなので午前中の早い時間から動けるとベストです。
待ち時間にインターネットでクレジットカードなどの変更ができるとよりGOOD。
役所は平日しか窓口が空いていないので、忙しい30代女性も有給を使い1日だけ平日休みをとりましょう。
上記スケジュールを参考に、1日で全て終わらせられるよう動いてみてくださいね。結婚が決まったら、各種変更書類をもらうだけもらっておくのも効率がいいですよ。
監修者「MISATO」のまとめ
婚姻届の準備や書き方、出し方をご説明していきましたが、いかがだったでしょうか?なかなか空いた時間がないという30代女性も、スケジュール例を参考に効率的に手続きを進めてみてくださいね。