今までの「囲み目メイク」というと、どうしても目元をしっかり黒のアイラインを使ってメイクした、濃いメイクという印象を持つ方が多いのではないでしょうか。今回は、そんな「囲み目メイク」のイメージがガラッと変わる、「新・囲み目メイク」をご紹介します。
メイクアップアーティスト
SHOJI HITOMI
ヘアメイクやエステティシャン、パーソナルカラーや骨格のアナリスト、インナービューティーのアドバイザーとして、トータルで女性の美をサポート。『飾らないそのままの自分を好きになれる女性が増えてほしい』という想いで日々活動。沖縄在住。
ヘアメイクやエステティシャン、パーソナルカラーや骨格のアナリスト、インナービューティーのアドバイザーとして、トータル...
ヘアメイクアップアーティスト・イガリシノブの囲い目メイク
この投稿をInstagramで見る
大人気ヘア&メイクアップアーティストのイガリシノブさん。雑誌や広告などのヘアメイクを手掛ける他、コスメの開発ディレクターやメイク講師としても幅広く活動されてる、美容業界では知らない人はいないほどの人気アーティスト。
絶大なブームを巻き起こしたおフェロメイクの生みの親でもあり、本の出版も手掛けるなど、数々の経歴を持つイガリシノブさん。
そんな新しいブームをいくつも作り出してきたイガリシノブさんが、新しい「囲み目メイク」を詳しくお話しくださいました。
囲み目にアイラインは使わない
今までの囲み目メイクというと「黒のアイライナーを使って目の周りを囲むこと」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。どちらかといえばしっかりしたメイクで、ナチュラルなメイクではない、そう思う方が多いと思います。
しかし、それは平成初期の囲み目メイクのこと。令和に入ってからの囲み目メイクは、アイラインを使いません。そして、ブラックも使わないのです。どちらかというとキリッとしていた昔の囲み目メイクとは違って、柔らかい印象が強く、アイメイクとリップにポイントを置いて、お顔に丸が3個できるような、そんなメイクが『新・囲み目メイク』なのです。
メイクのスタートはリップ!?
皆さんはメイクをする時、どこからメイクを始めますか?きっと、アイメイクやアイブロウから始める方も多いと思います。ただ、この『新・囲み目メイク』の場合はリップを最初に塗るところから始まります。
リップから塗ることによって、お顔全体の色味が出てくるじんわり出てくるのです。まだ何ものせてない状態でも血色が浮き上がってチークを入れたように見えるのです。
▼リップを塗るときのポイント
- 油分が弾くのでリップクリームを最初に付けずに、リップを塗ります。(どうしても乾燥が気になる場合はリップを塗った後にリップクリームを塗りましょう)
- リップが歯や唇の内側に付きやすい人は、口を一度水でゆすいでからリップを塗ると落ちにくくなります。
- しっかり塗ることを考えずにまず大胆に直塗りをしてから、指で馴染ませます(中心を濃いめに乗せるのがポイントです)
監修者のコメント
この場合のリップの色味は、しっかり発色する口紅を選ぶことをオススメします。グロスや色付きリップクリームなどのように色があまり出ないものだと、目元のメイクをしたときにアイメイクが勝ってしまいます。お顔に丸を3つ作るためにも、リップはしっかり色味が出るものを選びましょう。
▼使っているのはこちら
新・囲い目メイク01
フーミー リップスティック O.B 血色レッド
チークはしない
『新・囲い目メイク』のポイントは、お顔に丸を3つ作るということ。その時の3つはアイメイクとリップになるので、チークはしないメイクになります。ただし、チークをしない代わりに、濃いめのコンシーラーをチークのところに塗っていきます。
▼チークレスメイクのポイント
チークレスメイクだからと言って「チークをしない」わけでは実はありません。ピンクやオレンジなどの色味のあるチークをしないというだけで、色味を使わずに、自分のお肌の色よりワントーン暗い色味をチークの場所にのせていきます。コンシーラーでも、ファンデーションでも大丈夫です。
この場合は、アイメイクやリップがオレンジ系なので、チークレスにしていてもオレンジ系のチークを入れたように見えてくるのです。チークの効果は顔の形を整えることなので、全くチークをしないということはしないですが、色味を引くという引き算メイクにすることで、抜け感を作ることができます。
監修者のコメント
チークレスメイクは、囲み目メイクでなく「普段からアイメイクとリップメイクは欠かせない!」という方にもオススメなメイクの仕方です。反対に、アイメイクはあんまりしない、またはリップも濃い色は塗らないという方は、チークにしっかり色味を乗せることをオススメします。
▼使っているのはこちら
新・囲い目メイク02
フーミー コンシーラー オレンジブラウン
囲むのはオレンジのアイシャドウ
アイメイクを囲むのは、アイラインではなく「アイシャドウのみ」を使って囲んでいきます。そして黒ではなく、この場合はオレンジのように、リップの色味と合わせた色を選ぶことが大切です。アイメイクとリップに印象を出すことでさらに可愛い印象を作ることができます。
アイシャドウの使い方
- 最初にパレットの中でも少し濃いめのブラウンを、指で目の際からアイホールに広げます。
- ここで目尻から眉尻のより外側のゾーンは塗らないように気をつけましょう。
- 目の下も目尻から目頭まで、大胆にチップでオレンジを入れます。チークを塗らない分、下まぶたは広めに入れても大丈夫です。
- 上まぶたの二重の幅より少し広めにオレンジをのせます。(同じく目尻にはのせません)
- 最後に、アイラインを引くところを締め色ではない中間色のアイシャドウで囲みます。
- 下まぶたの粘膜にチップでピンクをのせます。この場合ピンクははみ出しても可愛くなります。
監修者のコメント
この場合のポイントになるのは「締め色」を使わないということです。ブラックやブラウンなどの濃い色は締め色にになってしまうので、使わないようにしましょう。どうしても使わないとしっくり来ないという方は、茶色のペンシルアイライナーで「粘膜のみ」に入れるのをオススメします。
▼使っているのはこちら
新・囲い目メイク3
ジルスチュアート エターナルクチュール アイズ ベルベット01
新・囲い目メイク4
フーミー アイシャドウパレット R.P レッドピンク
お顔の中心はフェイスパウダーで明るく
仕上げに、軽くフェイスパウダーを使ってお顔を明るく見せていきます。大切なのは使うブラシの形です。コロコロ転がせるような「丸いブラシ」を使って、お顔の上で転がしていくことで、お粉をお顔に置きやすくなります。
フェイスパウダーを乗せるのは、Tゾーンと目頭部分、鼻まわり、口周りのお顔の中心部分のみ。それ以外にはのせないようにしましょう。
監修者のコメント
この場合は、ご自身のお肌の色よりワントーン明るい色のフェイスパウダーを選ぶことをおすすめします。お顔の中心を明るく仕上げることで、自然とフェイスラインが引き締まり、小顔効果を出すことができます。
▼使っているのはこちら
新・囲い目メイク5
DOLCE & GABBANA BEAUTY ソーラーグロウ ウルトラライト ブロンジングパウダー00
マスカラも黒ではなくてオレンジで
「マスカラは黒」、と思い込んでる方も実は多いのではないでしょうか。実は『新・囲い目メイク』の場合は、マスカラに黒を使い目元を黒で締めてしまうことで、目元の印象が逆に奥まってしまうのです。アイメイクがオレンジなので、マスカラもオレンジにして色のまとまりを作ることで、目元をさらに立体的に、そして柔らかい印象に仕上げることができます。
大切なのは、全体に塗るのではなく、元々のまつげの色も少し残しながら毛先に塗るように塗ることです。それによって作り込んだ目元ではなく、ナチュラルに目元に抜け感を作ることができます。
監修者のコメント
近年流行っているカラーマスカラ。たくさん色の種類が出てきていますが、アイシャドウの色に合わせて選ぶと『新・囲い目メイク』にあったアイメイクができます。アイシャドウに色味を使わないという方も、ネイビーやボルドー、カーキなど黒に近いカラーマスカラを使うことでさりげない抜け感を作ることができますよ。
▼使っているのはこちら
新・囲い目メイク6
フーミー ロング&カールマスカラ carrot orange
眉メイクは流れに沿わないのがポイント
アイブロウを描くときにアイブロウペンシルを使う方も多いかと思いますが、『新・囲い目メイク』の場合は、アイブロウパウダーとアイブロウマスカラのみ使っていきます。眉毛を描くことでお顔のイメージが固定されてしまうので、メイクの最後に眉毛を仕上げていきます。
アイブロウパウダーの使い方
- まずしっかりスクリューブラシで梳かします。梳かすときは流れに沿って梳かすのではなく、産毛をしっかり立てて眉毛を掘り起こします。掘り起こすことでお顔に立体が生まれます。
- 太めのブラシを使ってアイブロウパウダーで描いていきます。大切なのは「描く」のではなく、「乗せる」こと。眉毛の流れに逆らうようにボンボンと置いていきます。筆の角度は床と並行にします。
- この時に、眉頭は6mmくらい色をのせないのが大切です。
- 最後はスクリューブラシで色味をのせなかった眉頭をときます。
アイブロウマスカラの使い方
- アイブロウマスカラもアイブロウパウダーと同じで、マスカラの液体に頼って眉毛を立たせるように乗せます。
- マスカラを塗ってからスクリューブラシで溶かすと色が取れる場合があるので、とかさなくても大丈夫なようにのせます。
- 元々自分の眉毛が生えてる部分に、マスカラが乾く前に自分の眉色のアイブロウパウダーを足します。
- 眉頭の下に三角形にピンクを入れ、指でぼかし、鼻筋を通します。
- 最後にリップを再度塗って完成(リップの山をなくすことで抜け感を出すことができます)
監修者のコメント
『新・囲み目メイク』で違うのは、実はアイメイクだけでないのです。眉の描き方も、一般的に言われる眉の描き方とは大きく違うのがポイントになります。大事なのは「毛を立てる」こと。マスカラやパウダーも大切ですが、「スクリューブラシ」も1本揃えておくのをオススメします。
▼使っているのはこちら
新・囲い目メイク7
フーミー アイブロウパウダー ブライトブラウン
新・囲い目メイク8
フーミー マルチマスカラ レッドブラウン
監修者「SHOJI HITOMI」のまとめ
まだ「BEAUTY THE BIBLE」を見てない方はこちら!