2021/02/14
お金について学ぶ    

まわりはもう始めてるかも!?今さら聞けない30代女性の資産運用について徹底解説

今さら聞けない30代女性の資産運用について徹底解説

収支バランスが落ち着く30代は、きちんとお金を管理し運用することで資産を増やすことができる時期です。
一方で、お金のことには無頓着で貯蓄も運用もしていないという場合もあり、資産運用に対する考え方は人それぞれとなっています。

お金や資産運用について具体的に口に出す人は少ないものの、同世代の女性で資産運用を始めている人はたくさんいます。ここでは30代女性の資産運用について解説します。

平均寿命が長い女性こそ、お金を適切な方法で運用して将来に備えなければなりません。何か新しいことを始めたい人や、これまで資産運用をしてこなかったという人は、このタイミングに始めてみましょう。

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金融ライター

Larako

生命保険会社にて7年間勤務後、「保険への抵抗感」をなくしたいという想いから書くことを仕事に。2000人以上のお客様を担当し、そこから得た保険にまつわる知識を広く伝えるべく活動中。一児の母。

生命保険会社にて7年間勤務後、「保険への抵抗感」をなくしたいという想いから書くことを仕事に。2000人以上のお客様を担当し...

「運用するほどのお金がない」「資産なんて…」と尻込みしていませんか?銀行に預けっぱなしになっているお金を上手に動かすことで、資産を増やすことができます。

資産運用とは?

資産運用とは?

「資産運用」と聞くと、難しい金融知識やノウハウが必要だと感じて手が出せないという人も少なくありません。しかし、資産運用は実はとてもシンプルなもので、少額のお金でも始めることができます。

資産運用とは、何らかの方法で資産を増やすことを言います。資産運用は、貯めることを重視した預金と、増やすことを目的とした投資の2種類があります。

まずはこの2つの違いや特徴について解説します。

預金とは

お金を積極的に増やすのではなく、貯めることを意識して行う資産運用を預金といいます。普通預金や定期預金といった形で銀行にお金を預けている人も多く、これらの方法も立派な資産運用の1つと言えます。

預金はリスクが非常に小さく、確実性の高い資産運用とも言えます。たとえば銀行の預金利率が事前に決められているように、定期預金を利用したあとの運用成果は予め把握できることが多いと言われています。

つまり、預金などの貯めることを重視した運用は、「将来いくらもらえるか、戻ってくるか」ということを把握することが可能です。

投資とは

預金とは違い、お金を貯めることよりも増やすことを目的としている資産運用です。株式や債券といった方法が投資の代表例と言われています。
どれだけ投資すればどれだけの利益が出るか分からず、運用の成果が予測できないという点が預金との相違点として挙げられます。

投資先の選び方次第では非常に多くの利益が出る可能性がある一方、逆に大きな損失をしてしまうことも想定されます。

30代女性は資産運用をしているの?

調査によると、資産運用を始めている女性は16%に留まっています。しかし、関心の有無を聞く問いには、50%の女性が「関心がある」と答えるなど、「資産運用に興味はあるものの始めていない」女性が相当数いることがわかりました。

また、実際に資産運用を始めている人の半数は投資信託を行っており、続いて株式投資iDeCoという順になっています。コロナの流行もあり、より不安定な社会となっているからこそ、自分の資産はきちんと運用し、増やしていきたいと考える人が増えています。

30代女性が資産運用を始める3つのメリット

30代女性が資産運用を始める3つのメリット

これまで資産運用に興味がなかった、始めるきっかけがなかったという人こそ、この機会にぜひ資産運用を始めてみませんか?続いては、30代女性が資産運用を始めるメリットを3つご紹介します。

①収支バランスが把握できる

30代は昇給や昇格のある年代で、転職して給与が上がったという人もいます。また、プライベートでの支出もある程度落ち着き、収支バランスが把握できる年代でもあります。

そのため、給与のうち何%を資産運用に回すことができるかが分かり、無駄使いを減らすことができます。

②物価の上昇に備える

昔と比べると、モノの値段は格段に上がっています。生鮮食品はもちろんのこと、郵便やタクシーの初乗り料金も、昭和と比べると値段は軒並み上昇しています。

たとえば資産の一部を株に投資している場合、物価が上昇すると企業の利益も上がり、結果として持っている株価も上昇するかもしれません。物価が上がり続けている時代こそ、積極的に資産を運用する必要があります。

③時間を味方につける

投資や株といった積極的な資産運用は、できるだけ長期間、そして分散して行うことでリスクを小さくできます。そのため、少しでも早く始めるほうが良いと言われています。

50代、60代でも投資をスタートすることはできますが、どうしても運用期間が短くなってしまいます。30代で投資をスタートしておけば、定年やセカンドライフまで30年近く残っており、リスクを小さくしながらお金を上手に運用することができます。

30代女性が資産運用を始めるべき4つの理由

30代女性が資産運用を始めるべき4つの理由

預金よりもリスクの高い株や投資信託を始めたくても、見えないハードルを感じてしまうかもしれません。「できるだけリスクの低い預金を利用する」というのも正しい選択ですが、できるだけさまざまな方法で資産運用を行い、リスクを分散させることも大切です。

続いては30代女性が資産運用を始めるべき理由を4つ解説します。

①預金は増えない

多くの人が普通預金や定期預金を利用して、銀行にお金を預けています。しかし、銀行にお金を預けたとしても利息はわずかしかつかず、預金でお金を増やすことは相当難しくなっています。

単に預けっぱなしにしておくよりも、株や投資信託などを利用してお金に「働いてもらう」ことで、お金がお金を呼ぶ仕組みを作ることが可能です。銀行預金と並行して、投資を行うことを心がけましょう。

②女性の平均寿命が伸びている

女性の平均寿命はすでに87歳を超えています。仮に65歳で定年を迎えるとしても、定年から20年以上もの間、セカンドライフを送ることになります。

公的年金がもらえるとはいえ、豊かなセカンドライフのためには私たちの自助努力も必要です。お金を稼ぐことと同じく、お金を増やすことにも注力することで老後資金を少しでも増やせるかもしれません。

男性よりも寿命が長い女性こそ、適切な方法でお金を運用し、セカンドライフを見据えた将来設計を行うことが大切です。

③リスクを分散させて備える

先述のように、投資にはリスクがつきものです。特定の株だけに投資する、余剰資金の全てを投資信託に充てる、などといった集中型の運用を避け、できるだけ幅広く投資先を選ぶことでリスクを分散させることができます。

銀行預金は一見リスクが低いように思えるものの、仮に金融機関が破綻すれば預金者1人あたり元本1,000万円までしか保護の範囲になりません。つまり、銀行を信用して全ての資産を預けておく、ということも実は1つのリスクです。

できるだけ長期的に、そして分散して投資をすることで、資産の偏りを防ぐことができます。

④資産が増えるかどうかの分かれ目

30代となると、結婚や出産といったライフイベントを迎える人も多く、車やマイホームなどの購入も検討するなどまとまった支出が多くなる時期です。

このタイミングできちんと資産運用を始めている人と、「もう少しお金が増えてから」などと先送りしている人では、将来的な金融資産額に大きな差が生まれます。

具体的な投資方法はのちほど詳しく解説しますが、少額でも始められる投資はたくさんあります。セカンドライフまであと30年ほどある、この30代がこれからの資産の増え方を左右する、非常に大切な時期と言えます。

無理なく続けるには?資産運用のコツ

無理なく続けるには?資産運用のコツ

資産運用はとにかくコツコツと長い間続けることが大切です。「ボーナスが入ったからまとめて投資しよう」というよりも、少額でも構いませんので毎月一定額を投資に回すほうが、リスクを考える上でも良いと言われています。

ここでは無理なく資産運用を続ける2つのコツを解説します。

①少額からスタート

資産運用は、できるだけ無理のない金額で長期間続けることが大切です。お金を増やしたいからといきなり全ての預金を資産運用に回すなどということはせず、余剰資金の一部を充てるようにしましょう。

毎月数千円からでもできる運用もあり、家計や毎月の収支に影響の出ない金額で始めてみましょう。

②高い利回りを求めない

銀行預金と異なり、投資なら運用次第で年3%や5%、もしくはそれ以上の利益が出る可能性があります。しかし、その利回りの良さを目当てに、高い利回りの投資先を選ぶことは控えましょう。

ハイリターンの投資先は、逆に言うとハイリスクな投資先とも言えます。資産運用のノウハウがある程度わかったタイミングでそれらの高利回り商品にシフトしていくことを目標に、最初は利回りが低くともリスクの低い投資先を選ぶようにしてください。

30代女性におすすめの資産運用方法5選

30代女性におすすめの資産運用方法5選

ここからは30代女性におすすめしたい資産運用の方法を5つご紹介します。いずれの方法も、長期・分散投資の1つとして活用できる運用方法です。

それぞれの資産運用方法の特徴を確認し、無理なく始められるものを選ぶようにしましょう。

つみたてNISA

銀行の利息や投資で得た利益には、約20%の税金がかかります。しかし、つみたてNISAであれば税金を引かれることなく積み立て投資ができます。1年間に最大40万円、最長20年間は非課税で投資することが可能です。毎月一定額の投資信託を購入しつみたてていくため、コツコツと投資を行える特徴があります。1,000円でつみたてを開始できる金融機関もあるため、予め調べておきましょう。

30代におすすめの理由

いきなり投資を始めるとなっても、どのように投資先を選べば良いのかわからず困ってしまいますよね。つみたてNISAの投資先は、金融庁の基準をクリアした投資信託となっているため投資ビギナーには最適です。投資先の選定に自信がないという人は、つみたてNISAから始めてみましょう。

iDeCo

つみたてNISAと同様、税金面でのメリットが大きい資産運用にiDeCoがあります。つみたて時は掛金が全額所得控除になり、運用時は分配金などの運用利益が非課税になります。つみたてNISAはいつでもお金の引き出しが可能である一方、iDeCoは原則60歳になるまでお金を引き出すことができません。老後資金の準備としてiDeCoを利用する人も多く、つみたてNISAと比べるとより長期的な資産運用方法です。
30代におすすめの理由

iDeCoの掛金は月5,000円からスタートできるため、まずは月数千円から始めたいという人におすすめの運用方法です。会社員や自営業者など、働き方によって掛金の上限額が異なるため注意しましょう。

株式会社の資金調達を目的として行われるのが株式投資です。株の購入者は株主と呼ばれ、配当金を受け取ったり、株主優待を受けることができます。通常100株単位で購入することができ、株価によっては少ない金額で投資を始めることができます。投資先となる株式会社はたくさんあるため、投資先が多いという点も株投資の特徴です。
30代におすすめの理由

株式投資の最大の魅力は、なんといっても株主優待です。たとえば食品関係の会社の株を買った場合、自社製品の詰め合わせが株主優待として送られてきたり、クオカードといった金券を受け取ることができます。日ごろからよく利用するアパレルブランドや小売店、メーカーなどの株を購入することで、さらにお得に買い物ができるかもしれません。

不動産投資

不動産投資は高額な元手が必要だと勘違いしている人がいます。しかし、ローンを使うことで自己資金は少額で済むため、貯蓄や収入がそこまで高額でなくとも不動産投資ができます。家賃収入は定期的な収入になるほか、管理会社に依頼することで部屋の借り手が見つからないことを回避することもできます。
30代におすすめの理由

株や投資信託といった金融商品は、その仕組みを理解するためにある程度勉強しなくてはなりません。しかし、不動産投資は仕組みがシンプルで、軌道に乗せやすいというメリットもあります。「金融商品が苦手」という理由でこれまで資産運用を避けていた人は、一度不動産投資に目を向けてみましょう。

個人年金保険

iDeCoと同様、セカンドライフ資金を効率良く準備する方法として、個人年金保険があります。これは民間の生命保険会社が販売しているもので、毎月一定額を積み立てていき、指定した年齢になると、「年金」という形でお金を受け取ることができるものです。毎月の掛金や、何歳からお金を受け取りたいかなどという項目からプランを設計します。銀行預金よりも良い利率が設定されていることが多く、リスクも非常に低いため、銀行預金ともう1つの資産運用方法として個人年金保険を選ぶ人も少なくありません。
30代におすすめの理由

保険料として支払う毎月のつみたて金額を、クレジットカードで支払うことができる保険会社が増えています。コツコツとつみたててお金を増やす一方、毎月の支払いでクレジットカードのポイントも貯めることができ、さらにお得になります。ポイントに敏感な女性ならぜひ利用したいですね。

監修者「Larako」のまとめ

お金を「貯める」ことが好きな女性は多いものの、お金を「運用する」ことには消極的になる人も多いのが現状です。しかし、銀行に預けておくだけではお金は増えず、運用することにより少しでもお金を増やし、豊かな生活が送れるよう努力が必要です。リスクをきちんと理解し、無理のない範囲で資産運用を始めてみましょう。

この記事の監修者

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この記事の監修者

金融ライター

Larako

生命保険会社にて7年間勤務後、「保険への抵抗感」をなくしたいという想いから書くことを仕事に。2000人以上のお客様を担当し、そこから得た保険にまつわる知識を広く伝えるべく活動中。一児の母。

生命保険会社にて7年間勤務後、「保険への抵抗感」をなくしたいという想いから書くことを仕事に。2000人以上のお客様を担当し...

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