30代女性から注目を浴びている、サスティナブルファッション。新しい言葉なのでわからない方も多いと思いますが、安心してください。サスティナブルとはどんな意味なのかを踏まえた上で、『サスティナブルファッション』についてお伝えします。
ライター
3Qs編集部
編集部独自のアンケートや調査結果を中心にお悩みに応えていきます。30代の悩みや疑問、ぴったりの商品やサービスなどをお伝えします。
編集部独自のアンケートや調査結果を中心にお悩みに応えていきます。30代の悩みや疑問、ぴったりの商品やサービスなどをお伝...
サスティナブルの意味とは
サスティナブル・・・『持続可能な』という意味です。
サスティナブルファッション・・・持続可能なファッション
ということになります。
しかし、持続可能なファッションは、長く使えるファッションのことではないです。
ですが、結果的に長持ちする商品ができあがります。
なぜなら、下記のステップを踏むからです。
地球に優しい → 量産できない → 質のいい製品
・服に使われるコットンなどの素材を作るとき、農薬を使わないので地球に優しいです。
・農薬を使わないので、害虫がついて枯れてしまうものも多く、量産できません。
・生産する従業員にしっかりお金を払うので、質がいいです。
詳しくは2015年の国際サミットで取り決められた『持続可能な開発目標』に、書いてあります。
何が言いたいのかといいますと、サスティナブルには約束事が3つあります。
3つのサスティナブルの約束
・環境に優しいこと
海に投げ捨てられたプラスチックゴミ、汚染されて使えなくなる水など、いままで人間が様々な環境を破壊してきました。これからはゴミの廃棄を少なくし、プラスチックの利用を控えるなど、環境に優しく寄り添っていく必要があります。
・人権を守ること
途上国では劣悪な環境で働かされ、命を落とす方が後を絶ちません。このままでは途上国は、先進国の言いなりです。先進国は責任をもって、途上国の人権問題を解決しなければなりません。
・平和に取引すること
生産コストを下げるために繊維やコットンなどの素材を、法外的な安さで購入します。結果、素材を作る工場の経営者は、労働者にしっかり給料を支払えません。これからは労働量と物価に見合う給料を、労働者に支払う必要があります。発注する先進国は平和に取引し、素材の価値に見合うコストを支払う必要があります。
この3つを守り、生産されたものはサスティナブルです。
ではサスティナブルファッションにおける大切なことは、下記の3つです。
3つのサスティナブルファッションで守る約束
汚染から地球を守る
洋服の生産には、染色や洗濯で大量のきれいな水を使います。なかには汚されて一生使えなくなってしまう水があるので、環境に優しいものづくりが大切です。
労働者の安全を守る
大型の機械を使う方は軍手をつかうなど、労働環境の整った安全な場所で働いてもらうことが必要です。
動物の命を守る
動物をむやみに殺して毛皮を剥ぐようなことはせず、道徳的に正しく得られた素材のみを使用することが大事です。
サスティナブルファッションの条件とは？
持続可能なファッションと言われても、全くピンとこないですよね。
実際にサスティナブルファッションを扱うブランドは、どのようなことに気をつけているのでしょうか。
みていきましょう。
動物由来のものを使っていない
冬の季節に多い毛皮のコートは、世代を問わずクラシックで定番アイテムですよね。
しかし毛皮を作るミンクやキツネなどの動物は、皮を剥がされるために生まれてきてません。今までは動物に最低限の餌を与え、成長したら殺して皮を剥がすことをやっていました。動物によっては、生きたまま毛皮を剥がされるのだとか…
人間の欲望のままに動物を殺すことは人道的ではなく、卑劣な行為。サスティナブルではないと判断されています。
オーガニックコットンを使用
コットンは日常生活にあふれています。洋服や化粧など、様々な用途で私たちの生活を豊かにしてきました。ただ、コットンを作る農家は命がけで生産しています。
コットンは害虫に弱く、人的被害のある強い農薬を命がけで散布します。命を落とす方もいて、全く人道的ではありません。無農薬で作られるオーガニックコットンは生産量が少なく、採取するまで時間かかりますが、人が命を落とすよりいいですよね。
リサイクルできる素材を使用
破れてしまったデニム、子供が着れなくなった服など、リサイクルできるものは世界にあふれています。捨てられるものを素材にして、新しいものに作り変えるのでゴミも減りますし、環境にも優しいですね。
ペットボトルからできたセーターが有名ですよね。ゴミをリサイクルすることは、サスティナブルファッションに欠かせないです。
フェアトレードされた素材を使用
日本では、安くておしゃれで、質の高い製品がたくさんあります。
ショッピングは楽しくなりますが、低賃金で働かされている途上国の人のおかげで、安く製品が出回っている場合も多いです。
今までは、先進国の人々がファッションを楽しむために、途上国にある工場にお金を十分に支払わずにいました。高品質を求めて、残業させ、従業員の首を締めていました。
以前バングラディッシュの繊維工場で、建物が倒壊し1000人以上が命を落とすことがありました。発注していたのはH&Mなどの、大手アパレルです。働かないと首を切ると脅され、劣悪な環境に耐えながら働いていました。このままでは途上国は発展しませんし、先進国も生産ラインが滞っては意味ないですよね。
なぜサスティナブルファッションが今30代におすすめなのか
キャピキャピした若さを卒業し、落ち着いたファッションを身につけはじめる30代女性。
そんな方にはサスティナブルファッションがおすすめです。
ではなぜ30代にサスティナブルファッションが人気になってきたのでしょうか。秘訣を4つ紹介します。
30代に人気のブランドが参入している
2年ほど前から、GUCCIやCHANELなどの30代に人気のブランドが、サスティナブルな商品を開発してます。世界的に大企業がゴミを出さないようにしたり、革製品を使わないようにしたりと、今サスティナブルファッションが注目を浴びています。
ですが、サスティナブルファッションを取り扱っているブランドはまだ一握り。これからさらに注目を浴びて、参入しようとする企業が増えるはずです。
一点ものが多い
公正に取引された素材や、廃棄された素材を使うため、量産できません。そのため、一点ものが多くなります。自分のオリジナリティや個性を持ちたい30代にとって、評価の高いポイントです。
また、リサイクルされた素材を使って生産される場合、完璧に同じ製品になることはありません。同じラインナップでも、微妙に柄が変わってきます。
品質が高く、長持ちする
品質の低い商品をトレンドに合わせて売る、ファストファッションとは真逆です。サスティナブルな商品は、長く使えるかという点も重要視されているので、品質が高くなります。ものに愛着をもって長く使いたい方にピッタリ。
廃棄された素材を使用することもあるので、品質が低いと思われがちです。しかし改良に改良を重ね、質の高い商品のみが市場に出回っています。
地球に優しいので、気持ちよく着れる
天然素材のみを使うので、ポリエステルのような地下資源からできた素材は一切使いません。体にも地球にも優しく、気持ちよくおしゃれできます。ファッションだけでなく、今後の消費、生活スタイルに興味を持っている30代にとって、気になりますよね。
天然素材を使用していて環境への配慮も施された商品は、魅力たっぷりですよね。
【国内ブランド】30代におすすめのサスティナブルファッションブランド4選
地球にも人にも優しいモノづくりにこだわる、国内のサスティナブルファッションのブランドを4つ取り上げました。
国内のサスティナブルファッションは安いものが多く、気軽に買える点が評価高め。
また、質も高く長持ちすると評判です。
詳しくみていきましょう。
CASA FLINE (カーサフライン)
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商品の生産される背景にこだわり、生産者の全員が笑顔で商品を作ることを大切にしています。特リネン素材は品質にこだわり、一点一点大切につくられ、職人の気持ちがこもった商品がカーサフラインの特徴。ただファッションとして洋服を楽しむだけでなく、商品ひとつひとつの背景を理解すれば、愛着が必ずわいてくるはず。
30代におすすめの理由
Enter the E (エンター・ザ・イー)
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人や環境に配慮したファッションがあたりまえになる世界をつくりたいという思いから、ブランドが立ち上がりました。フェアトレードされたオーガニックコットンのみを使いながらも、一般の服と同じくらいの価格帯で、消費者がサスティナブルファッションを簡単に選べるようにしました。
30代におすすめの理由
Re:EDIT (リエディ)
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100年先の社会を想像し、愛され続けることを目指しているブランドで、サスティナブルに製造、販売を心がけています。公正に取引されたリネン素材を使用しています。明日明後日の利益よりも、100年先の地球へのメリットを考え、環境に優しくできることがあれば全て行う姿勢をみせています。
30代におすすめの理由
MES VACANCES (ミ ヴァコンス)
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地球の循環、生態系に負荷をかけないものづくりを大切にしています。厚手のコットン素材を厳選し、生産に妥協は一切しないことを名言しています。地球を傷つけていないか、という問いを忘れずに、ものづくりを進めています。
30代におすすめの理由
【海外ブランド】30代におすすめのサスティナブルファッションブランド4選
日本より海外の方がサスティナブルファッションへの意識が高く、生産も盛んです。
海外のブランドは、原価と人件費を公開したりなど、どれくらいサスティナブルかを消費者に理解してもらう工夫が多いです。
価格も日本のサスティナブルブランドより高いですが、好んで買う人が多いです。
それではその中から、30代に人気のブランドをみていきましょう。
Pact(パクト)
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アメリカのコロラド州発のブランドで、オーガニックコットンをベースに商品を作っています。食べ物にこだわる方は増えてきましたが、同様に着る物にも素材からこだわってほしいという想いがあり、ブランドが立ち上がりました。食べ物同様、農薬フリーで環境に優しい素材作りを進めています。
30代におすすめの理由
Everlane (エバーレーン)
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アメリカのサンフランシスコ発のブランドで、最高品質のオーガニックコットンのみを使用しています。製造にかかったコストを全て公開している点が魅力。素材の原料費、人件費、輸送コスト、利益など、全てが確認できます。結果、表示されている金額にも納得感があります。
30代におすすめの理由
Patagonia (パタゴニア)
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日本でも世代を問わず人気ですが、サスティナブルファッションをいち早く取り入れたことで有名です。公正に取引されたオーガニックコットンのみを使用しています。リサイクルにも力を入れていて、プラスチックゴミを再利用して作られたドリンクボトルなどが売られています。
30代におすすめの理由
Reformation (リインフォメーション)
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どのような素材が製品に使われていて、どのように加工されているのかを全てビデオで紹介したことで有名になったブランド。製造に必要なすべてのコットン素材を、公正に取引して仕入れています。世界でサスティナブルファッションを一気に広げた立役者で、世界的に認知されています。日本からも購入できます。
30代におすすめの理由
監修者「3Qs編集部」のまとめ
